晴、15度、81%
まだ4月の上旬ですが、晴れた日には日差しが強くなりました。日が差し込まないと薄暗い日本家屋ですが、朝日を窓いっぱいに受けるのが座敷です。この時期は2時間ほど、6月以降は昼前まで強い日差しが入ります。畳は外してフローリングです。大きな絨毯を敷いています。木枠のソファーには布が張ってあります。日焼けが心配です。絨毯の日に当たった部分はやや退色したので、昨年は180度絨毯を動かしました。大仕事でした。
座敷周りの窓にはカーテンはつけていません。雨戸を開けると素通しになります。日本家屋で座敷などにもカーテンをつけるようになったのはいつ頃からでしょう?子供の頃はカーテンしかもレースのカーテンをつけていた家は記憶にありません。私はこの部屋にだけはカーテン不要と思っています。そこで、登場するのが「座敷すだれ」です。
鴨居からぶら下げる「座敷すだれ」は取り外しが効き、日が陰ると巻き上げます。手間がかかりますが、陽を避け、夏場に重苦しさはなく、すだれから入る日の光がとても美しいと感じます。 すだれを通して縁側、庭が見えます。外掛けのすだれとは違い細い細い木で編まれています。鴨居の淵には大きな房飾り、すだれを受け止める金具も日本的な意匠です。お昼前、すだれを巻き上げた状態です。
こんな家に住むと手間がかかります。手間をかけた分、日々の生活に心地よさを運んで来てくれます。簾越しに見える庭、すだれを通してのトーンが落ちた明るさ、どれもが日本らしいと感じます。レースのカーテンやブラインドでは得られない微妙な趣です。
鴨居ですら低いのにすだれをかけると背の高い方は、腰を下げて通る羽目になります。四季に応じて家の模様替えをする、私の生活にもそんな余裕が生まれました。