チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

島暮らし

2015年02月13日 | 香港

晴れ、13度、62%

 香港に来て以来、30年近く島暮らしです。香港は中国と陸続きの九龍と新界そして、200あまりの島から成り立っています。200ある島の内で2番目に大きいのが、香港島です。一番大きい島は、空港のあるランタオ島です。

 この香港島、ニューヨークのマンハッタン程ではありませんが、島らしからぬ島、人口密度といい、空に空に向かうビル、島の中央には低いながらも山が走っていますから、ビルは山沿いにも建ち上がりいやが上でも高く感じます。

 島暮らしと聞くと、海に突き出た埠頭で連絡船を待つようなイメージがあります。確かに香港島、たくさんのフェリー乗り場があります。昔は唯一の九龍サイドに渡る手段だったスターフェリー、埋め立てでどんどん狭くなるビクトリア湾を8分程で渡ります。3隻がシャトル運航、待ち時間3分程で船は運航されています。なんとまあ、慌ただしい香港です。このスターフェリーは、観光客も一杯です。島に行く、九龍に渡る、スターフェリーは一番安い交通手段です。車で渡るのの10分の一。庶民の足です。 向かって、スターフェリーの右側は香港島東部、左側が九龍サイド東部にあたります。

 島暮らしをしている事を、すっかり忘れて暮らしています。昨年の年末から1月の半ばまで、島から出たのはほんの2回だけ。何不自由しません。この島の中で何でも買えます。何にも揃います。

 昔は、台風の時、ひしと島に住んでいる事を思い知らされました。スターフェリーは当然止まります。当時は地下鉄も、車のトンネルも全部通行止めでした。台風のシグナルが上がり始めると、島に帰る人、九龍へ帰る人、皆忙しく最後の船や電車に乗りました。台風が荒れ狂っている間は、それこそ孤立してしまいます。あー、島に住んでると実感します。しかも1日経って台風が行きすぎても、スーパーの棚には牛乳も野菜も肉など何一つありません。やっと3日目頃から商品が並びます。台風なんて、長くても1日の辛抱のはずなのに、台風のシグナルが上がり始めると、皆、買い出しに走ります。それでも、今は台風の翌日から商品はスーパーの棚に戻ってきます。スターフェリーは流石に動きませんが、地下鉄は走っています。おかげで、島に住んでいる事を忘れてしまいます。

 私は生きて来た時間のほぼ半分をこの島で過ごしました。車で飛ばして一周しても、2時間程の小さな島です。

 見出し写真は、九龍サイドから見た香港島。真ん中の高いビル、IFCの後ろの山沿いに我が家のビルが小さく見えています。この写真を撮った時、その小さな家の中ではモモさんが一人で寝ていました。

 

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