昨晩、たまたま見かけたETV特集
ガタロさんが描く町~清掃員画家のヒロシマ~
心を鷲掴みにされてしまい
最後まで見てしまいました!
ガタロさんと言うのは広島の市営住宅に備わっている
昔ながらの商店街の清掃員。
もう30年もこの仕事をしながら
身近な掃除道具たちの絵を描いているのです。
なぜこの番組を見る事となったのかと言うと・・・
最近気に入っているEテレのSWITCHインタビュー 達×達を見ていたから。
これは全く異業種の達人二人が
それぞれの仕事場に訪問しながら話すと言う
中々ユニークなトーク番組

昨日は瀬戸内寂聴さんとEXILE ATSUSHI
全く結びつかない二人でこれはこれで面白かったのですが・・・
この番組が終わってすぐに始まったのがガタロさんの番組!
ただ単にTVが点いたままだったので
勝手に番組が始まったと言うだけ。
すぐに消そうと思いつつも
予想外に引き込まれて最後まで観てしまいました

広い仕事場を真冬の早朝からたった一人
黙々と掃除をする姿。
肉体的にもかなりキツイ仕事を終えて
掃除道具置き場に戻りガタロさんは絵を描き始めました。
モチーフは愛用の道具たち。
「棒ズリ」と呼んでいたデッキブラシやモップ
ボロボロになった雑巾
道具を運ぶための手作りのワゴン
「大五郎」と名前を付けているあたり
とっても茶目っ気があります

掃除道具や絵を書くための道具はほとんどが拾ったりもらったもの。
まだまだ使えるのにゴミとして捨てられていることに
胸を痛めるガタロさん。
なぜ掃除道具を描くのかと訊かれたら
「掃除道具はだまって汚いものをきれいにしてくれるから・・・」
ガタロさんが描いた絵がまたどれもとっても素敵でした

物を大切にする気持ち
何も言わず、ただただ黙々と掃除をする姿
掃除をしながら元気な声で自らあいさつの声かけをする姿

なんて魂の美しい人なんだろう・・・
とにかく、心を揺さぶられて
ただただ感動してしまいました

魂の美しさは
決して職業や地位、役職なんかで生まれるのではなく
生き方そのもので生まれる。
ガタロさんも最初からこんなに人間が出来ていたわけではなく
仕事を始めて20年たった頃からようやく変わって来たと・・・
人が嫌がる仕事をずっと一人で続けてきた中で磨かれた心
磨かれ輝きを増し続ける魂



決して目立つ存在でなくても
本当に魂が美しく輝いている人には
ちゃんとスポットライトが当たるようになっているんだなと思いました。
再放送が8月17日(土)午前0時45分※金曜日深夜にあります。
ガタロさんを知らない人にはぜひぜひ観て欲しいなと思います
