豆猫日記 すべてはうまく行っている♪♪

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『悪人』

2010-09-17 23:10:10 | 映画
初めて『悪人』を知ったのは劇場の予告です。

初めて予告を見た時
その最後に主人公の男のアップが出て
ようやくそれが妻夫木くんだとわかりました。

「ええっ!?金髪の彼は妻夫木くんだったの!!」と、とても驚き
その時これは絶対観なくては
そうと思ったのです。


公開はまだ随分先だったので待ちきれず
どうしても内容が気になり原作を読んでしまいました

胸にずしんと来る、重く切ない話しで
この役を妻夫木くんがどう演じるのか
よりいっそう期待が膨らみました。

そして、待ちに待った公開♪
脚本が原作者の吉田修一さんとあって
ほぼ原作通りでした


思いもかけない成り行きで出会い系サイトで知り合った女性を
殺してしまった男の裕一(妻夫木聡)。
その裕一とまた出会い系サイトで出会ってしまった光代(深津絵里)。
それまで孤独を抱えていた二人は本気で惹かれあい
逃避行へと走る。

裕一が殺人を犯すきっかけを作ってしまった大学生(岡田将生)
その大学生を追う殺された女性の父(榎本明)
加害者の家族として渦中に巻き込まれてしまった裕一の祖母(樹木希林)。

物語は色んな要素を含みながら切ない結末へと向かいます



とにかく切なくて、切なくて・・・

予告でも印象的だった
ラストシーンの裕一のアップに何とも心が揺さぶられました。
「悪」と言うのは「弱さ」なんですね。。。
弱いから人を愛を求め
愛するからこそあえて殺人者として振舞う裕一の切なさが
苦しいほど伝わってきました


深津絵里さんがモントリオール国際映画祭で
最優秀女優賞を受賞したけれど
妻夫木くんも受賞して欲しかったです。
ぜひ、彼の演技を観て欲しいです


『オカンの嫁入り』と共に
この秋の強烈なおススメです