宇宙人の独り言

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「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」

2011年06月05日 | 日記
 黄 文雄(コウ ブンユウ)さんという方が書いた本に『日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか』(徳間書店刊)があります。帯には「魏志倭人伝、ドラッカーも! 2000年前から外国が絶賛」「卑弥呼の時代から日本人はスゲー!」とあります。著者は台湾人です。つい最近書店に並んだ本です。知っている人もいるでしょう。
 これほどよく調べ上げ、手放しで日本人を賞賛して書かれた本は、知るがぎりにおいてはあまり記憶にありません。当の日本人ですら知らなかったことが随所に書かれています。
「まえがき」だけでも次に転載しご紹介します。


【はじめに

 2011年3月11日に起きた東日本大震災は、世界最大級の地震であり、死者・行方不明者合わせて2万5000人以上という大惨事であった。しかも、ただの大地震ではなく、津波、原発事故をふくむ複合的天災・人災であった。
 日本が遭遇したこの未曾有の大災害の様子は、またたく間に世界に伝えられたが、その一方で大きな驚きをもって報じられたのは、日本人が平静と秩序を保っていたことだった。
 日本以外の国なら、たいてい暴動による大混乱、そして必ずといえるほどの略奪が見られる。
中国のことわざに「趁火打劫」(火事場泥棒)というものがあるが、アメリカのロサンゼルス大地震のときも、中国の唐山大地震のときも、暴動・略奪があった。これが世の常である。
 しかし日本ではそのような混乱は起こらなかった。
 こうした日本人の態度に、世界中から賞賛が送られたことは記憶に新しい。
 CNNでは「なぜ日本では災害につきものの略奪が起きないのか、米メディアでは次々と議論が起きている」と報じた。
 さらに「他の国ではこれほど正しい行動は取れないだろう」(英国BBC)、「商店の襲撃や救援物資の奪い合いが見られず、市民が苦境に耐えていたことに感嘆」(ニューヨーク・タイムズ)など、日本人の忍耐力の強さに賛辞を送る報道が続出。
 また中国メディアも「日本人の冷静な対応が世界に与えた印象」「東京では数百人が広場に避難したが、男性は女性を助け、ゴミひとつ落ちていなかった」(環球時報)や「日本人はなぜこんなに冷静なのか」(新京報)と、驚きをもって賞賛している。
 とくに中国では、宮城県女川町で中国人研修生20人を避難させながら、自らは濁流に飲まれて犠牲となった水産会社の専務のことが報じられ、その自己犠牲の精神に深い敬意が払われている。
(中略)
 私自身も日本に長年住んでいながら、冷静で自助努力、思いやり、他者との調和を保ち、譲りあい、助け合い、そして秩序を守った日本人に対し、こんな国民は他にない、人類史上においては特筆すべきことだと、改めて驚嘆を禁じ得なかった。もちろん略奪や商店襲撃がないだけでなく、便乗値上げもない。
 むしろパニックになったのは、日本以外の国であった。日本から中国・韓国をはじめとする外国人の脱出が相次ぎ、上海などでは、「塩」が放射能に効くというデマから、ニューヨークのチャイナタウンまで華人社会で買い占めパニックが起きた。
 実際に、日本全体が放射能に汚染されたと思い込んでいる人も多く、私が「まだ生きている」ことに驚き、「大丈夫か」と生存確認していた友人もいるほどだった。
 それとは対照的だった日本人の冷静さ、忍耐強さ、秩序正しさ、不幸な出来事に対して不満を漏らさず粛々と対処する姿は、いつからのものだろうか。
 それを検証したのが本書である。日本人が今回の東日本大震災で見せた美しい気質は、驚くことにすでに『魏志倭人伝』のころから、海外に伝えられていたのである。
 2000年前から戦後に至るまで、日本を訪れた外国人の多くが、日本人の実直な性格、正直さ、忍耐強さ、勤勉さ、美的センスを絶賛してきた。本書はそれらの記録・見聞を丹念に集め、検証したものである。
(中略)
 バブル崩壊後の日本人は、「失われた10年」「失われた20年」を通して、すっかり自信をなくしてきたように思える。GDPでは中国に抜かれ、世界第2位の経済大国の地位からも滑り落ちた。
 だが、日本には長い歴史があり、誇るべき文化や美徳を築いてきた。そして外国人の多くがこれに驚嘆し、この国に魅了されてきた。
 今回の東日本大震災も、極限状態の中で光り輝いた日本人の姿を改めて諸外国が認識したということであり、それは初めてのことではないのだ。実際のところ日本人の気質としては、数千年前からさほど変わっていない。
 自然の猛威については、それは日本有史以来よりも史前からくりかえして身にも心にも、さらにDNAにも記憶されてきたことである。そこから生まれたのが、「無常」と「もののあわれ」であろう。
 3・11の東日本大震災は戦後の日本が遭遇したもっとも厳しい危機であるという見方はほぼまちがいない。
 だが、日本人には日本の風土に培われた強さがある。それが日本の底力でもある。危機のたびに、より強い日本がつくりなおされる。
 今回の東日本大震災でも、日本人の復興の力はいかんなく発揮されることだろう。
 日本の歴史を見るかぎり、日本人はいつも国難をバネにして、不屈の精神で這い上がり、さらに強い日本を築いてきた。終戦後の廃墟から這い上がった日本人もそうだった。
 東日本大震災は日本にとって新しい国づくりの契機となることを私は信じている。

 2011年5月
                                       黄文雄】

以上

魏志倭人伝、ドラッカーも! 2000年前から外国が絶賛 日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか
黄 文雄
徳間書店
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