徳永康夫著『命の不思議探検』(たま出版刊)をご紹介します。
著者は、1993年50歳で三菱商事を退職して、経営コンサルタントをやりながら、東洋医学、各種民間療法、アーユルベーダ、ホメオパシー等並びに、物理、化学、生物学、天文学、量子力学、宇宙考古学、釈迦の経典、新約・旧約聖書の研究、超常現象・水・波動・気・輪廻転生などを独学した、とプロフィールに紹介されています。
そして、最近では、ソマチットという超微小生命体の研究に力を注いでいるようです。
著者は小学生低学年のころから、時間の不思議、宇宙の果てはどうなっているのだろうかという宇宙の不思議、人間の存在の不思議などを、色々空想するのが好きだったそうです。
不思議でしょうがなかったので、その結果、半世紀以上もこれらのテーマを追求することになってしまいましたと述懐しています。すべて独学ということです。
読んだり調べたりした本や文献、資料は数百を超え、その対象は、天文学から始まり、物理学、生物学、素粒子論、特殊相対性理論、太古史、ギリシャ神話、ラーマーヤナ、マハバーラタ、旧約聖書、フリーメーソン、新約聖書、般若心経など釈迦が説いたいくつかのお経、東洋医学、アーユルベーダ、ホメオパシー、気・気功、神霊治療、超能力、心霊現象、UFO、コンタクティー、宇宙考古学、オーパーツ、NASA、奇跡現象、水、波動、大村博士のOリング医療、最先端の量子力学、輪廻転生、退行催眠、前世療法そして、最後にソマチットに出合った。
その結果として、著者は次のように書いています。
「あれこれ雑多で脈絡もないようですが、一つの″何故″を調べていくと、十個くらいの″何故″に増えてしまうのです。でも、次から次に、それらの″何故″を調べていくにつれて相互のテーマの間に密接な関係が見えてきて、最終的には、すべてが、″人間″を指し示していたのです。
正に人間は小宇宙であり、私の中では、人間ほど不思議で、素晴らしい存在はないということになったのです。そして、あるとき宇宙の真理の全体が見えてきたのです。」
世の中は、「目に見える世界」と「目に見えない世界」からなっています。
この宇宙も「この世」と「あの世」とがあって、人間死んだら「あの世」へ帰ります。
人間も「本質生命体」と「肉体」からできています。「肉体」が朽ちたら「本質生命体」が「あの世」に里帰りするのです。
このように、宇宙も人間もすべてが二重構造になっています。
これが私の到達した持論です。
この本を読んで、著者の徳永康夫氏も同じことを説いておられ、たいへん共感するものが多くありました。また、私が知らなかったことも多々あって、とても参考になりました。
とにかく、読んで楽しい本でした。
最後に、同書の「あとがき」から一部引用します。
―――このような調べ物をしているとき、奇妙なことに気付きました。学校で教えることや、大新聞やテレビで報道することに間違いや嘘がずいぶんあるのです。
最初は私が調べていることが最先端の情報なので、学校や社会が遅れているのだろうと思っていたのですが、この五十年間全く改善も進歩もしないのです。医療は、進歩したかのごとく言われていますが、病人は増え続け、ガンの死者は六倍に増えています。
科学も、コンピューターやインターネットの分野は一応進歩しているように見えます。
ところが、人類にとって最も重要なエネルギーを得る手段、つまり、電力を得る手段や、自動車などのエンジンを動かす手段は、十八世紀の産業革命時代の、お湯を沸かしてタービンを回すか、化石燃料を燃やしてピストンを動かすという原始的なやり方は何も変わっていないのです。お湯を沸かすのに、石炭から石油に変わり、危険なウランに変えただけなのです。
コンピューターの進歩に比べると、あまりにもアンバランスなのです。
世界中で優秀な科学者が五十年も真剣に取り組めば、別の新しい答えが生れてきてもおかしくないのです。本文でも述べましたが、人類の進化を妨害している影の勢力があるようです。・・・学校で習ったこと、親から教えられたこと、社会の常識や、テレビや新聞で報道されることを鵜呑みにせずに、真実は何かを私たち自身が自分の頭で考えて、見極めていきたいものです。
うれしいことに地球のレベルがバージョンアップしています。今までの、影の勢力たちが使っていた、真実を覆い隠していたベールが、あちこちで次々とほころび始めています。ブラジルやメキシコなどいくつかの政府のUFO情報の公開や、リーマンショックやギリシャの破綻やニューヨーク・ウォール街の大規模な市民デモや、福島原発の事故などはその現れです。
2012年問題は、私たちにとっては、素晴らしいイベントになるでしょうが、彼らにとっては終末となるかもしれません。
私たちは、ワクワクドキドキ楽しみに2012年を、そして未来を迎えましょう。
(以下、略)
――――――
以上