宇宙人の独り言

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本ブログのテーマは、「UFO」と「宇宙人」と「人類の歴史」をみなさんと考えることです!

東京が壊滅する日 フクシマと日本の運命

2015年08月15日 | 日記
東京が壊滅する日 フクシマと日本の運命
広瀬隆 著
ダイヤモンド 刊



東京が壊滅する日という衝撃的な題名の本書は、どういう意図で執筆されのでしょうか。

福島第一原発から300キロ圏内の福島県・宮城県・山形県・群馬県・栃木県・茨城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県の全域、岩手県・青森県・秋田県・静岡県・山梨県・長野県・新潟県の一部で悲惨な放射能大災害が人間の体内で進行していることは間違いなく、福島県内では18歳以下の甲状腺ガンの発生率がすでに平常値の70倍を超える数に達しているといいます。そして著者は、次のように書きます。

本書の結論を最初に言うなら、その福島県だけではなく、「東京を含めた東日本全域で急いで適切な対策をとらなければ大変な事態を招く」、このことは、確信を持って言えることである――

本書の目次です。

はじめに
第1章 日本人の体内でおそるべきことが進行している!
第2章 なぜ、本当の事実が、次々と闇に葬り去られるのか?
第3章 自然界の地形がどのように被害をもたらすか
第4章 世界的なウラン産業の誕生
第5章 原爆で巨大な富を独占した地下人脈
第6章 産業界のおぞましい人体実験
第7章 国連がソ連を取りこみはじめた
第8章 巨悪の本丸「IAEA]の正体
第9章 日本の原発からどうやって
    全世界へ原爆材料が流れているのか?
あとがき

主な項目です。

モルガン財閥がエジソンを育て、GEを生み出す
ヨーロッパでキューリー夫人をロスチャイルド家が育てる

第二次世界大戦が勃発して、原爆製造計画は始動した
なぜ広島・長崎に原爆が投下されたか
原爆によって天文学的な利益を得た巨大財閥
日本への原爆投下を勧告した人間は誰だったか

ソ連の原爆開発を成功させた二重スパイ集団がいた
マンハッタン計画を始動させた黒幕の正体
ソ連の犯罪゛カチンの森の虐殺゛に目をつぶったアメリカ
ソ連の汚染地帯が現在の日本人に教える4つの危険性
ICRPが誕生し、放射能の危険性を隠しはじめた

水素爆弾が生まれ、゛原子力の平和利用゛なる言葉が登場した
核実験で子供の癌死亡率が6倍に
ついにIAEA(国際原子力機関)が誕生し、WHOを支配した
日本における被爆隠しの黒幕――医療界と七三一部隊
原爆と同じ゛核暴走゛でプルトニウムを噴出した福島第一原発3号機
29年後にも200万人が苦しむチェルノブイリ事故の現実
食品業界のトップがIAEAの正体だった
原爆と原発は゛双子の悪魔゛

5兆円をドブに捨てた日本の原発政策
日本の原発からフランスの核弾頭がつくられる
日本の原発からフパキスタンへ原爆材料が流出
何もせずに数百億円を日本から盗み取った会社の正体
……

以上


東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命
広瀬 隆
ダイヤモンド社
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原爆を盗め!

2015年08月12日 | 日記
原爆を盗め!
スティーヴ・シャンキン 著
梶山あゆみ 訳
紀伊國屋書店


史上最も恐ろしい爆弾はこうしてつくられた
本書は読みだすと止まらなくなる本です。物語はフィクションではなくノンフィクションです。ナチスとアメリカの原爆開発競争の裏側を、旧ソ連のスパイも絡まって小説のように読ませるユニークな本です。訳者あとがきでも書いているように、主人公は政治家ではなく、アメリカで原爆を製造しようとする科学者とその情報を盗もうとするソ連側のスパイと、ドイツの原爆を阻止しようとする破壊工作員が主役となっている歴史ノンフィクションです。

原爆の悲惨さは語るまでもく、日本人は身をもって体験しました。そもそも人間が森羅万象の最小単位である原子を操作して、エネルギーを得ること自体に疑問があります。まさに神の領域を犯してしまったとかいいようがありません。そのカルマを誰れが刈り取ることになるのでしょうか。
宇宙からのメッセージでは、人間の魂は原子核の集合体でできているといいます。電子が伴っていませんから目には見えません。放射能は5次元世界にも悪い影響を与えるのです。ですから宇宙人も重大な関心をもって監視しています。

たまたま新聞を読んでいると、広島で被爆体験されたOさんの記事がありました。一部引用します。

……広島に着いてびっくりしました。街は全部野原のよう。人も通っていない。家は見えず、コンクリートの建物がいくつか残っている程度。火が燃えている場所もありましたが、誰も消す人はいませんでした。道路の脇には、たくさんの遺体がありました。首がなくなったり、腕がなくなったり、胴体だけだったり。水を飲みたくて飲みたくて河原に入ったものの、飲む前に亡くなった人が何百、何千といた。これが地獄だなと、同僚と話をしながら進みました。お骨を素手で拾って一斗樽に入れました。私たちもみんな被爆していたので、どこか体がおかしくなり、全員下痢状態になりました。広島では最終的に原爆で14万人が亡くなったとされますが、そのど真ん中に私たちはいました。……

2010年の『サイエンティフィック・アメリカン』誌に掲載された研究によりますと、「小規模」な核戦争が起きた場合を想定し、どんな影響が生じるかを調べているそうです。それによると「一連の核爆発によって巨大な火災旋風が発生し、途方もない量の塵と煙が大気圏中に放出される。地表に届く日光の量が減り、地球は暗く寒くなる。その状態はおよそ10年続く。農業は壊滅的な打撃を受け、世界中で大勢の人々が餓死する。」 この悲惨な未来は、現在地球上にある核爆弾のわずか0.5%を使用するだけでもたらされると結論づけています。

広島と長崎の被爆の惨状を知るにしたがって、原爆の開発に携わったロバート・オッペンハイマー等物理学者及び関係者は皆一様に良心の呵責に苦しんでいることが本書から読み取れます。

次回以降、原爆に関する書籍をあと2冊を紹介する予定でいます。

以上


原爆を盗め!: 史上最も恐ろしい爆弾はこうしてつくられた
Steve Sheinkin,梶山 あゆみ
紀伊國屋書店
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キム・フィルビー

2015年08月09日 | 日記
キム・フィルビー
ベン・マッキンタイアー 著
小林朋則 訳
中央公論新社



本書の題名のキム・フィルビーとは、ソ連KGBの大物スパイのことです。近現代史を読んでいれば必ず登場する名であることに気づかされます。冷戦下の世界を震撼させた英国史上最も悪名高い二重スパイでした。

キム・フィルビーは英国の上流階級の出身で、名門校ケンブリッジ大学に学びました。在学中に社会主義協会に入り、生涯を共産主義に捧げなければならないとの確信をもって大学を卒業しました。

当時のケンブリッジ大学には、ケンブリッジ・サークルと呼ばれた二重スパイのグループがありました。これは秘密組織で大学を中心にしてソ連のスパイ活動をしていました。そのグループの一員にキム・フィルビーがいたのです。

英国に潜入してスパイ活動をしていたアルノルト・ドイッチュというソ連の諜報員がいました。彼が後にケンブリッジ・スパイ網と呼ばれることになるスパイ集団を作り上げた中心人物でした。フィルビーに大きな影響を与えた人物です。グループの他のメンバーにはフィルビーのほかに、ガイ・バージェス、ドナルド・マクリーン、アンソニー・ブラントらがいました。ドイッチュが彼らをスパイとしてスカウトしたのです。
本書の62ページから引用します。

……ドイッチュは、スパイ用語で言うところの「イリーガル」、つまり外交官の身分を持たずに活動するスパイだった。その任務は、やがて権力や影響力を振るえる地位に上るかもしれない若者が集まる最高学府で、(大学での研究を隠れ蓑にして)過激な学生をスカウトすることだ。ドイッチュが探し求めていたのは、長期にわたって正体を隠し続け、怪しまれることなくイギリスの支配階層に紛れ込むことのできる、思想的に堅固なスパイだった。ソ連の情報機関は長期戦を想定しており、今まいた種は何年も後に収穫できればいいし、場合によっては休眠状態のままでもかまわないと考えていた。実に単純かつ見事な戦略で、永遠に続く世界革命に取り組む国家でなければ始めることのできないような、長期にわたる作戦だった。これはやがて、驚くほどの大きな成果を収めることになる。……

この作戦は見事に当たったのです。キム・フィルビーのスパイとしての業績はいろいろありますが、イスラエルの情報機関「モサド」を育てたこと、イギリス情報部MI-6そしてアメリカのOSS(後のCIA)の対ソ連、対ドイツの諜報活動に大貢献したことなどが挙げられます。

1970年には彼はとうとうソ連のKGBのスパイだった正体を見破られることになり、71年にCIAをかわしてモスクワへ逃げ切ったのです。本書はフィルビーのソ連への亡命劇に新解釈を与えるものです。

以上


キム・フィルビー - かくも親密な裏切り
小林 朋則
中央公論新社
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