 | AI・兵器・戦争の未来 ルイス・A・デルモンテ 東洋経済新報社 |
全能兵器の出現で、安全保障の世界は一変する
本書の「序章 AI兵器の開発と人類絶滅のリスク」では、戦争においてこれまで以上に増大する人工知能（AI）の役割について描いている。
AIテクノロジーは絶え間なく飛躍的進歩を遂げている。AI研究者は２０４０年から２０５０年の時間枠で、AIは人間の知能と同等になる可能性が５０パーセントであると予測している。
AIは２０７０年にはすでに「人間のあらゆる関心領域において人間の認知能力をはるかに超える。これを「シンギュラリティ」（技術的特異点）と呼んでいる。
シンギュラリティ以後のコンピュータを「超絶知能」と呼ぶ。
そして超絶知能によって制御される兵器を「全能兵器」と呼ぶ。
２００８年、オックスフォード大学の「世界巨大リスク会議」に属する専門家を対象とした調査によると、今世紀の終わりまでに人類が絶滅する可能性は１９パーセントという結果が出たという。最も可能性の高い順から四つの原因を挙げると、・・・・・・・・・・・・
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