宇宙人の独り言

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レーニン対イギリス秘密情報部

2016年08月25日 | 日記
レーニン対イギリス秘密情報部
Giles Milton,築地 誠子
原書房





本書は、ロシア革命前夜の1916年から革命後の1921年まで、インドにも革命を起こそうとするレーニンらと、これを防ごうと決死の諜報活動をするイギリス秘密情報部(後年のMI6)との息詰まる戦いの記録です。

イギリス人諜報員として作家のサマセット・モーム、ジェームズ・ボンドのモデルと言われた「最強のスパイ」シドニー・ライリーらが登場します。

イギリス人の著者は、国立公文書館の膨大な資料の中から、チャーチルがロシア北部の赤軍相手に毒ガス兵器を使用したという事実を突き止めた。そのとき未使用に終わった四万七千発の爆弾が、今もなおロシア北部の白海沖の海底に投棄されたままだといいます。

本書の冒頭には、レーニンが登場します。
1917年4月16日。ロシア帝国の首都ペトログラード。そのフィンランド駅のプラットホームにレーニンを乗せた汽車が横付になり蒸気をシューと吐いた。汽車の扉がバタバタと開き、乗客が次々と飛び降りた。その中にきわめて特異な顔立ちの男がいた。

駅にいた三番目の人物ウィリアム・ギブスンは、レーニンの到着のようすを克明に書き残している。「人並み以下の身長に、短剣のような細い目をした醜いはげの男は、何とも形容しがたい、尊大な主人のような眼差しで集まった人々を見た」
レーニンが手をさっと動かしただけで人々が静かになるようすに、ギブスンは唖然としながらも魅せられたように眺めていた。聴衆の誰もが、瞬く間に彼に服従したのだ。「ひと言も発しないうちに、この見るからに貧相な小男は、これまで聴衆が経験したこともないような方法で自分の存在を印象づけたのである」「この男の正体がなんであれ、私には彼が超人や怪物のように見えた。彼は自分の壮大な夢を輝かしく実現させるためには、流血も辞さない覚悟があるようだった」「あたりは恐ろしい不吉な気配が漂っていたが、人々は彼に魅了されていた」

以上
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