気 楽 荘

趣味の事やら、日々の事、
思いつくままお気楽に。

追憶の森

2016年05月13日 | 「 えいが 」
この映画はフリーパスがなかったら
観ない筈だった。
タイトルからして・・・だもんなぁ。

で、観たら、それなりに観れた。

数学者のアーサーは自分の過ちから
妻のジョーンとギスギスした夫婦生活を送っていた。
そんな彼がネットで見つけた
「理想的な死に場所、青木ヶ原の樹海」
帰る予定のない片道の航空券を買い、
妻に送られてきた小包一つを携え、
樹海へと向かう。
樹海へ入り、ここがいいと決めた岩の上で
青い錠剤を1つ飲み下す。
さらにもう一つ。
その彼の目の前に疲れ果てた中年男性があらわれる。
2日も帰り道を探していると言うナカムラ・タクミという男に
必要のなくなったコートをかけてやり、
帰り道はこっちだと教えて送り出すが、
コートに入れた錠剤の事を思い出し
男の後を追いかける。
追いついたアーサーに男は言う。
「道が途切れている」
「そんなまさか」

そこから、二人の樹海での出口を求めた
彷徨がはじまる。
お互いの境遇や家族のことを話す二人。
タクミにはキイロという妻とフユという娘がいること。
仕事のミスから退職を強要され、自暴自棄になり
ここへ来たこと。
アーサーは自分の浮気から妻とのギスギスした関係になり
それが修復不可能なところまで進んだことなど・・・。
彷徨の途中で、アーサーは岩場から転落し
腹に負傷する。タクミも衰弱が酷くなり
歩行も怪しくなってくる。
雨にもたたられ、初冬の樹海の寒さを防ぐ為
樹海で亡くなった遺体から服を借用せねばならなくなる。
ようやく、テントをみつけて転がり込んだその中には
ちゃんとした装備を用意していたのに亡くなった遺体が・・。
その夜、ようやく火をおこせた二人は
樹海の不思議な雰囲気や霊について語り合う。
翌朝、出口を求めて出発しようとするアーサーに対し、
衰弱が激しく起き上がることすらできないタクミ。
「ここへ置いて、キミだけでも・・・」というタクミに
「必ず戻るから」と装備品のトランシーバーを持って
出発するアーサーだったが、
ただ、さ迷い歩くだけ、トランシーバーに返事もなく、
やがて、力尽き倒れる。その先には岩場に穿たれた
石段があった。
そしてその時、ようやく山岳救助隊からの返信が・・・。

映画では彷徨の途中に回想の形で
アーサーとジョーンの関係悪化の様子や
関係修復のきっかけとなる転機の訪れ、
樹海へと足を運ばせた出来事などが語られます。

この映画、(生きる)道を見失った大人が
樹海と言う迷宮の森をさ迷い見つけたのは・・・
という大人の童話だったんですね。
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