気 楽 荘

趣味の事やら、日々の事、
思いつくままお気楽に。

珈琲店タレーランの事件簿

2013年01月24日 | 「 ぶんこ 」
岡崎琢磨著、宝島社文庫刊、
「珈琲店タレーランの事件簿
また会えたならあなたの淹れた珈琲を」を読んだ。

本屋でタイトルを見て手に取った。
早速、裏の紹介文と解説を読むと
「絶賛されたキャラクター・・・」とほめ言葉のてんこ盛り。
唯一、「ミステリー部分に・・」と言うところも
全面的な改稿とあり、これなら楽しめそうだ・・。
しかし、この本ほど、読んでいる途中で
評価が変わったものも珍しい。
最初の3章までで、一度、ブックカバーを
外そうかと思った。
登場人物の行動についていけないのだ。
導入部分の無銭飲食にメモを残すだけ?
しかも、名前も住所も書かない・・・?。
「普通は、事情を話して、名前と身分証明など
見せなあかんやろう」とか、
元カノの親友が、いきなり平手打ち・・・?
「恋人の浮気調査を依頼するのに住所とかも
ちゃんと教えへんのかい?」とか
しかも、自分が傷ついたからといって
見ず知らずの人間に平手打ちするか?
しかも、その男が惚れたぁ・・・・?
などなど、「まるでマンガやがな・・マンガ、アニメ・・」
なるほど、アニメの原作という風に考えたら
キャラクターのムチャぶりも、主人公の
自分を語るナレーション風の口ぶりもアリかな。
そう思ってみると、何とか最後まで読めそうだ・・。
更に、訳知り顔で近づいてきた男の登場で
アニメのワンシーンまでイメージできそうな感じ。
ところが、最後の2章はそれまでとはガラリと
雰囲気が変わり、サスペンス風になり、
一気に引き込まれた。
流石に、最初のムチャぶりが伏線で
回収にかかっても、やはり違和感は残ったが
まぁ、いいでしょう。
ただ、エピローグの部分はやりすぎのような
気がしなくもないですが・・・。
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