モルツーの日々@競馬と本と日本史他

本が好きな書店員(出版社営業部から書店員に出戻りました)。史跡巡りの写真を素敵に撮りたい。馬も好き。

絵画鑑賞

2005年05月21日 | 日々のできごと
上野の美術館に絵を観に行ってきました。
彼ママと彼との3人で。彼ママさんが絵を描く人で、今回出品はしていないのですが、その展示会をやってるとゆーことで行ってまいりました。
第一美術協会の展覧会です。
絵を観ること事態久々で、しかもいろんなタイプの絵が一同に会しているワケで、すごく盛りだくさんな気分です。共感できる絵、さっぱり共感できない絵、技術が凄い絵、抽象画、人物画、風景画、などなどなど。
実は私の伯母も絵を描く人なので、なんか昔、この展覧会に来たことあるような気もしてノスタルジックな気分にもなりました。ほとんどがガラスの無い額縁に入っているので、絵の具の香りも心地よくて。

そして、ラ・トゥール展にも。
こちらは絵よりヒトの方が多くて疲れました。
私は私のペースで観たいのですよ!!押すな!!
などと名画の前で殺気立ってたりしてイヤだったのですが、それでもぐっとこらえてじっくり観てきました。
私は普段、絵でも音楽でも文芸でも、芸術を「自分が好きか嫌いか」だけで判断して好きな物を楽しむタチで、ウンチクは嫌いなんです。ある一定以上のレベルから上は、もう好みの差なんだと思うんです。
だから騒がれてる人物の作品を観ても、さっぱり共感できずに終わることも多々あるのですが。
今回ばかりはその技術力・表現力に撃たれました。どきゅーん、と。
ガラスのボタンが作る、光の影。
髪の毛の柔らかさ。
姿が隠れていてもそのありかがはっきりと分かる光源・ろうそく。
などなど。
例えば写真や実物を観ながら描いても、技術が無ければ「写真のように」は描けないんです。
かつてお絵かき教室に行っていたとき、静物画を描いていて私は、瓶が光を反射している様子がどうしても描けなくて2週間悩んだ末、白い絵の具でてきとーな処理をした覚えがあります。
実物はそこにあるのに、それをいったんアタマの中に収めて、それをキャンバスに描き出す作業。
技術が無ければできませんし、その技術を応用するセンスもなければできません。

・・・なんか読み返したら支離滅裂に書きなぐってますね。
まだ興奮冷めやらぬ状態です。
マグネットを買ってもらっちゃいました。それを見て、思い出しては恍惚としてマス・・・。

キレイな表紙

2005年05月20日 | 書籍業界にて想う
表紙のきれいな、ジャケ買い(売り?)狙いの文庫は無いものかと思っていたところ、見つけました。
「青空のルーレット」(辻内智貴)(光文社文庫)
吸い込まれそうな青空にタイトルが乗ってました。
そして、ちょうどいい具合にオビ着き。そのオビがまたなんともイイ。
キャッチコピーは「ソーカイ感の持続時間は8時間」(少し違ってるカモ)
裏表紙のあらすじを読むと、なかなか面白そう。底の浅いお涙頂戴モノではない様子。
中をぱらぱらと読んでみても、読みやすいカンジ。ヨシヨシ。
さらにいい具合に、この著者、同じ光文社文庫で「いつでも夢を」という本も書かれていて、こちらも同じ雰囲気の素敵な表紙。
一冊だけぽつんと置いたのではやはりインパクトがなく、また、今までの経験からシリーズモノのほうが動きがよいので(購買意欲、というか読破意欲が湧くらしい)、2冊並べられるのは非常に理想的。(今回のコレはシリーズではないですが)
早速発注。
まずは取次(問屋さん)へ。
在庫あるといいな。そしたら火曜日には届くことでしょう。
売れるかな。売れるといいな。経過報告、したいと思います・・・さっぱり売れなくても。
しかしこーゆー場合、まず自分でちゃんと読んでみるべきなんですかね。

「ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を」

2005年05月19日 | 書籍業界にて想う
図書館で見つけた「ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を」(リブリオ出版)を読みました。
8年ほども前の本だし、いま自分の働いている本屋とはタイプの違う本屋のハナシだしで、全てが参考になるわけではもちろんありませんが、やっぱりなんとも刺激を受けます。
「あ、これ、ウチだったらこんな風にできるな」とか、「こんな視点で商品を集めてみたらどうだろう」とか、わが身に置き換えて読める部分が多数出てきます。
この刺激、とても重要です。
毎日毎日同じ作業を繰り返していると、見えてたモノが霞んでいくような気がしますが、そこにこんな刺激を受けると、モヤが少し晴れて、明日の仕事がなんだか楽しみになってくるのですよ。

寝坊した朝と発注締め切り

2005年05月18日 | 書籍業界にて想う
毎月今くらいには来ているハズの来月分のコミック・文庫の発注書が届かないので取次ぎ(問屋)さんに電話してみたらば、「もう送りましたよ。今日締め切りなんですけど・・・」とのお答え。わぉ。
すぐにFAXで送ってくださいました。しかも「明日までで良いですよ」とのこと。素敵!
それでも急がなくちゃならないことには変わりなく、他の仕事全てなげうって数出し(注文数決定)をやったら、なんとたったの2時間半で終わってしまい、無事、残業もせずに本日中に返信できてしまいました。

寝坊したけど会社や学校に間に合った時、同じ気持ちになりますね。
「な~んだ、たったこれだけの時間でなんとかなるんじゃん。」と。

しかし、これまた慌てて家を出るとたいてい忘れ物をするのと同様に、
FAX送った後で失敗に気付きました。
来月予定の集英社「ごくせん番外地」。
番外編コミックだと思ったら、「オフィシャルガイドブック」だそうじゃないですか。
通常コミックと同数を発注しちゃいました。あ~あ。
まぁ「書き下ろし番外編」も載るそうなので、いっかぁ、売れる売れる!きっと!!

・・・・・・。
せっかく「明日までで良い」っておっしゃってくれたんだから、ご厚意を素直に受ければよかったのです。
はぁ。

「遮那王 義経」13巻

2005年05月17日 | 奥州藤原氏
講談社コミックスの新刊「遮那王 義経 13巻」が発売になりました。
この作品、今年の大河ドラマ関連品「義経モノ」ということで、書店員コミック担当としてチェックしていて、1~2巻あたりを読んでみたところそれなりに面白く、少年漫画としてしっかり売れる商品だな、などとゆー程度のことは思っていたのですが、私ったらおバカですね。義経モノなら、いずれ舞台は奥州に来るだろうに・・・。
とゆーワケで、本日店頭に並べている時にオビの「奥州編、ここに開幕!」という文句に気付き、衝撃を受けてたのですね。
で、13巻のみを購入。12巻までのハナシは分かりませんが、2巻あたりまで読んでおおよその流れはわかってるのでオッケーであります。

そして。
さらに衝撃を受けてしまいました。
けっこう軽く考えてたんですけど。無駄使いしちゃったかもしれないけど、まぁ「奥州モノ」のコレクションに加えられればそれで幸せかぁ、程度に。
ところがですよ。かなりきちんと平泉のことを調べていらっしゃる。
まず「笠卒塔婆」が描かれてます。嬉しいです。
それと南大門。主人公たちもちゃんと驚いてくれてました。南から来た人達がまず目にして度肝を抜かれたであろう、毛越寺南大門。
さらに秀衡!威厳があって、でも笑うとすごくやさしそうなおじいちゃん!
などなど、挙げればホントきりが無いほど、しっかりと「平泉」が描かれています。

そして、何より私に買って良かった!と思わせてくれたシーン。
束稲山から平泉を一望するシーン!!
実は私、平泉は何度も行っているのですが、北上川の向こうへは行ったことがまだ無いのです。
このマンガを読んで、次回行った時はなにがなんでも束稲山に登らなくてはなるまい!と決意を固めたのでした。
・・・行きたいなぁ。

CLAMP2作品

2005年05月16日 | 書籍業界にて想う
今月は、CLAMPのマガジン作品2点、ひさびさ同時発売ですね。
「ツバサ」と「×××HOLIC」
買ってる人は両方買ってるモンな気がしてましたが、どちらか片方だけしか買われない方も意外といらっしゃるようで。
リンクしてる2作品、あっち側はどうなってるか、気にならないのでしょうか。
どうです?両方買っちゃいませんか?(誘惑の囁き)

今回の「HOLIC」は緑色。
「ツバサ」と揃いの色で、いい雰囲気です。

義経展

2005年05月15日 | 奥州藤原氏
ぎりぎりセーフ、今日までの展示会に行ってきました。
千葉市美術館「義経展~源氏・平氏・奥州藤原氏の至宝~」
もちろん、私の目当ては「奥州藤原氏の至宝」です。ココ限定。頼朝なんて嫌いだぁ。
ただ、そんなにいくつも詰まってる展示内容で、果たして奥州藤原氏の品がどれだけ集められて展示されているのか、正直あんまり期待してませんでした。いちおう、「特別協力」として中尊寺の名前(?)があったので、何らかのお宝は来てるのでしょうけれども・・・と。
しかし!凄かったです。大満足。しかもなにやら思わぬ収穫もいろいろ。

まずは追体験の素晴らしさを体感。
さすが美術館で、歴史の重さよりは美術品の美しさを求めるためか、品々を「当時の姿」つまりぴかぴかきらきらな姿に復元したものがたくさんあって、当時の人の気持ちを共感できたような気がしました。この追体験ってやつ、思ってる以上に歴史研究の上で大事なことなんじゃないかなぁと思ってみたり。
そして、美術館展示にありがちな、展示物の年代を無視した展示でないのがありがたかったです。きちんと、作成年代と所蔵者(所蔵場所)が明記されていて。
ただ、別々の場所、別々の時代の物が隣り合わせで並べられてたりする箇所もあったので、脳みそフル回転でした。思わぬところで「秀衡寄進の小太刀」なんてものが置いてあって、油断ならなかったです。

そして充実の平泉ゾーン。
まずは正面に、金色堂の模型。でっかい模型。中もしっかり作ってあって、これまた螺鈿きらきら、金色もぴかぴか。うっとりです。・・・平泉、また行きてぇ・・・。
三代の姿絵とか棺に入ってた金塊とか紺紙金銀字交書一切経とか迦陵頻伽の装飾品(字が出ません・・・)とか、いろんなものと「再会」できてシアワセでした。

さらに、思わぬ発見もいくつか。
例えば先ほどの「秀衡寄進の小太刀」。和歌山県のとある神社に寄進された物だそうです。どういった関係の神社なんでしょうか・・・。
とか、白水阿弥陀堂を建立したと言われている「徳尼」サマ(秀衡の妻、あるいは妹。妹だと、基衡の実の娘だよなぁ)の坐像が、山形県のあるお寺から出品されてたり。こちらは、「徳尼が、平泉滅亡の際に家来を連れてその地に逃れてきた」という伝承があるのだそうです。
などなど、けっこう奥州藤原氏通だと自負していたのに、まだまだ知らないこと多いなぁと、知的意欲を刺激されてしまいました。

ああ、もっと早く行きたかったです。そしたら二度くらい観に行ったのに。

にわかファン続く

2005年05月14日 | 日々のできごと
昨日に引き続き、またライオンズファン。
ラーメン屋で試合中継を観てしまって。しかもちょうど5-5の同点に追いついたトコを。
家に帰ってからテレビを観て、それが途中で終わってしまってからはラジオを聞き続けました。
結局劇的に負けてしまいましたが・・・。
私・・・ヒマなのでしょうか。

西口

2005年05月13日 | 日々のできごと
気が向いたときだけ野球ファンな私です。
今日はライオンズファンしてました。
セパ交流戦。巨人戦。
ドラえもんを観たついででなんとなく点けたまんまにしてたら、なんだかノーヒットノーランとかなんとか、アナウンサーが盛り上がってます。
ほほう。
どうやら彼(投手・西口)は、以前、あとワンアウトでノーヒットノーラン達成とゆーところまで行ったことがあるようです。
ほほう。
で、今度こそできるか!?とゆートコロだったのですね。
しかし、またもや同じ状況で打たれました。しかもホームランを。あとワンアウト!ってトコで。
この時の西口の顔がひじょーに私の笑のツボを突いてくれました。
数時間未満のにわかファンなので、彼のことは全く存じ上げませんが、しかし、あの「あら~ホームランですか~」という彼の表情!!本格的にファンになっちゃおうかなと思うくらい、ツボでした。
サイコーなキャラですね。ひょうひょうとした、という表現、まさに!です。