モルツーの日々@競馬と本と日本史他

本が好きな書店員(出版社営業部から書店員に出戻りました)。史跡巡りの写真を素敵に撮りたい。馬も好き。

「遮那王 義経」13巻

2005年05月17日 | 奥州藤原氏
講談社コミックスの新刊「遮那王 義経 13巻」が発売になりました。
この作品、今年の大河ドラマ関連品「義経モノ」ということで、書店員コミック担当としてチェックしていて、1~2巻あたりを読んでみたところそれなりに面白く、少年漫画としてしっかり売れる商品だな、などとゆー程度のことは思っていたのですが、私ったらおバカですね。義経モノなら、いずれ舞台は奥州に来るだろうに・・・。
とゆーワケで、本日店頭に並べている時にオビの「奥州編、ここに開幕!」という文句に気付き、衝撃を受けてたのですね。
で、13巻のみを購入。12巻までのハナシは分かりませんが、2巻あたりまで読んでおおよその流れはわかってるのでオッケーであります。

そして。
さらに衝撃を受けてしまいました。
けっこう軽く考えてたんですけど。無駄使いしちゃったかもしれないけど、まぁ「奥州モノ」のコレクションに加えられればそれで幸せかぁ、程度に。
ところがですよ。かなりきちんと平泉のことを調べていらっしゃる。
まず「笠卒塔婆」が描かれてます。嬉しいです。
それと南大門。主人公たちもちゃんと驚いてくれてました。南から来た人達がまず目にして度肝を抜かれたであろう、毛越寺南大門。
さらに秀衡!威厳があって、でも笑うとすごくやさしそうなおじいちゃん!
などなど、挙げればホントきりが無いほど、しっかりと「平泉」が描かれています。

そして、何より私に買って良かった!と思わせてくれたシーン。
束稲山から平泉を一望するシーン!!
実は私、平泉は何度も行っているのですが、北上川の向こうへは行ったことがまだ無いのです。
このマンガを読んで、次回行った時はなにがなんでも束稲山に登らなくてはなるまい!と決意を固めたのでした。
・・・行きたいなぁ。