例えば台風。
台風に悩まされる地域では、台風に備えた暮らしをしている。
大雪の降る地域では、雪かきグッズの他、公共物―道路とか標識とか建物とかにも工夫がある。
東京でも、ふだん雨戸を閉めない家でも台風の日は雨戸を閉めて出掛けるだろうし、大雪が降った日はいつもより早めに家をでたりと、対応をする。
大雨に備えて長靴とかレインコートとか用意して。
浸水が心配な家では、土嚢を用意しておいたり。
そんな、備えておく「自然災害」の一つに、地震も入れればよいのだと思う。
これだけ頻発してるのだし。
実際、起きたのだし。
小さな揺れが続いているし。
日本列島が東に動き続けてるとも聞いたし。
むやみやたらと怖がっていたらココロの衛生上良くないけど、無理矢理「大丈夫!起きやしないよ!」と楽観視するのも違うと思う。
できることをしておけば、良いのだと思う。
では、できることって何だろう?
と、子供の頃から考えていた。
夏休み明けに関東大震災の話を聞かされるたびに。
あるとき、「地震イツモノート」に出会ってからは、具体的に考えることができるようになったと思う。
曰く、
地震が起きる可能性。
それは「もしも」ではなく
「いつも」あるのです。
ただのアンラッキー、
来てほしくないもの。
そう考えるのではなく
私たちの生活の一部と考えること。
このことを根底に、以下、「地震の瞬間は何もできない、と考える。」「揺れた瞬間、何もしない。地震に強いというのはそういうことかもしれません。」等を、そのためには具体的にどうすればよいかを記してくれています。
たしかに、311以降の地震連発で思ったのは、地震でまず怖いのは「降って来るモノ」だということ。
極端なことを言えば、草原に居れば、あまり怖くないだろうと思う。
地面が揺れる異様さにおののきはしても、怪我をする心配は無い。
部屋にいて電気が、会社にいて棚が、店にいて天井のパネルが、わが身に降って来て怪我をすることが、怖いのだ。
であれば、よくいる場所、今いる場所で何が危険物となるか、どうすればカラダを守れるかを意識して過ごしていれば、大きな地震に遭遇してもとりあえず痛いツライ思いをせずにすむのではないかと思ったのです。
非常食とか水とか帰宅困難対策とかは、実はその次の問題。
もちろん、避難生活への備えも必要なことだと思う。
避難所で水や食糧が足りなくなるのは、一人ひとりが備えていないから。
もちろん、建物倒壊で取り出せなくなることもあるだろうけれど、各家庭で備えておけば、深刻なことにはならないのではないかと思う。
備蓄をしておくことは、地震への備えで個人がイチバンやり易いことでもあるだろうし。
地震が起きたときの「3秒、3分、3時間、3日」というものがあるのを聞いたことがある。
今検索したら、以下のページがあったので、良かったら参照までに。
http://www.namazun.com/jisin/jisinnhassei.html
この「3日間は支援が来ない」ということを聞いて、かつて、たぶん中越地震の時だったと思うが、報道を注意深く観察してみたことがある。
確かに、1、2日は水とか食糧とかが足りない!という声を伝えていた。
3日目くらいから、毛布とか着替えとかトイレ問題などの報道になっていた。
3秒、3分についても、それを知っておくと対策がたて易いように思う。
台風や大雨に地震も加えて、やたらと元気な日本列島の自然環境の中で暮らしていける知恵を身につけたいと思っている今日この頃。
あれこれ備えても穴があるようで常に考える日々だけど。
もっと、地に足つけた備えについての意見交換が活発になれば良いのにと思った次第。
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