北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

猫の昆虫採集

2007年09月17日 15時29分39秒 | Weblog
 視覚障害者を九年もやっていると、視覚で獲られるはずの情報が失われる事で、言葉での表現力が失われていくのだろうか。
 
 母や娘の話を総合すると、縁側に首の無いカマキリ、片足のもぎれたコオロギ、セミノ羽などが産卵していると言う。多分我が家の飼い猫の仕業であろう。四十五年間は目が見えていたので大体の情景は察しが着くが、言われてみなければ判らないし言葉に表す事も出来ない。ましてや生まれつき全盲の方々が判断し表現するのには大変な困難があるだろうと思う。

 ところが、ある生まれながらにして全盲の方の話を聞いたことがあるが、その方は何でも触ってみて想像するのだという。そういう話を聞いて、私はまだまだ努力が足りないなと思えた。

 それにしても、我が家の猫さんの昆虫採集の動機は何だったのだろうか。餌はあげていた(妻が)はずだったのだがお腹がすいたのだろうか。それとも食べもしないのに面白半分に殺したのだろうか。だとしたら残酷なことである。まるで最近の人間たちのように・・・。

コメントを投稿