北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

文明社会に浸ってきた

2012年06月27日 05時40分09秒 | Weblog
つい一週間ほど前、約10日間にわたって故障していたパソコンを・パソコンボランテ
ィア会員の方に修理していただいて、使用できるようになったばかりである。
 ぶログの書き込みなどは、ここのところ手を抜いているし、どうしてもという必要性
も感じなかったし不便さもそれほどなかった。
 一方で、視覚障害者の三つの不自由の一つである情報の不自由が身にしみた。特に、
新聞や雑誌が読めず、ラジオやテレビからの常法も僅かで、メールなどによる交信も途
絶えてしまうということになると、視覚障害者にとっては、暮らしや社会活動に必要な
、情報収集や情報交換が、極めて困難んになってくる。
 健常者には理解し難いことだろうが、私たちにとっては、情報収集や情報交換のため
に費やす時間とエネルギーは相当なものである。
 この作業を毎日継続しながら、仕事も社会活動もということなら、まともな日常活動
というわけにはいかない。
 ましてや、中途失明者にでもなると、家族、友人、ボランティア、ヘルパーなどの他
人のサポートをより必要とするし、それでも躊躇する人、引きこもりや心の病も多い。
 こういう努力の上に社会参加しても、容赦ないハラスメントやバッシングまである。
 障害者運動の前進とともに、福祉政策も徐々に改善されて、点字の普及や朗読ボラン
ティア制度、そして音声パソコンの登場はまさに革命的なことといえる。
 そういうことを考えれば、障害者のみならず人間は、化学の進歩の恩恵を大いにうけ
ている。
 電力と電気製品の発達した文明社会に生まれ育って、私たちは幸福な生活を送ってき
たはずなのではないだろうか。
 ところが、この度の身近に起きた原発事故で、気がついた人も多いことだろう。化学
の進歩は諸刃の剣とも言われてはいたが、現実には負の割合が想像以上に大きいことを

 私には単純にしか考えられないが、文明社会に浮かれている間に、生物の生命や生態
をはじめとして、地球環境が脅かされ、人類の長い歴史に培われた文化をも破壊して、
取り返しのつかない方向に向かっているようにも思える。