摩訶不思議 with LOVE

日常の出来事ほか

 四川省の大地震について少し

2008年05月22日 20時37分33秒 | しゃかい
 中国四川省で起きた大地震による死者及び行方不明者の数が日ごと増えている。国務院震災対策本部が21日午後、発表した情報によると、同日12時(日本時間21日13時)までで、死亡4万1353人、行方不明3万2666人、負傷者27万4638人が確認されたそうだ。それにしても、ずいぶんと細かい。「政府(中国共産党)は、キチンとやってます!」ということを示したいのだろうが、一ケタ台まで出されると誰だって嘘だと思うだろう。世界でも類を見ない戸籍制度を持つ日本でさえ、阪神淡路大震災で亡くなられた方が確定したのは10年以上たってからである。そもそも、戸籍のない人民がいくらでもいる国ではありえない話だ。
 この地震のニュースが伝わったとき、私が一番に心配したのは放射能漏れのことだった。最近になって、やっと一部のメディアで報道するようになったが、四川には人民解放軍の核施設が数多く存在している。山に大きな穴を掘って核弾頭を製造しているのだ。特に綿陽は中国共産党の軍事工業都市として、重要な核研究施設(二機部)及び宇宙航空企業(七機部)がある。また、防護措置や管理技術が低いといわれている中国で、放射性廃棄物に何の被害もないとは考えられない。皆さんはもう忘れてしまっているかもしれないが、技術力があるであろう日本でさえ、去年の7月16日に起きた新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所から微量ながら放射漏れ事故が起こっている。
 人民解放軍の核管理は非常にいい加減である。彼らが燃料棒のプルトニウムをトラックで運搬していた時、これらを長江の中に落としてしまった。引き上げるのは危険であるためそのまま放置。長江全域が汚染されたといわれている。
 さらに、ビルや橋が損害を受けているからには、ダムも危険であると考えられる。一説には、洪水災害をもたらす可能性のあるダムが500基近くあるらしい。危険なのは地震湖だけではないのだ。
 そして、まったく情報が出てこない震源地より西の地域。チベット人やウイグル人は大丈夫だったのだろうか。ぺマ・ギャルポ氏でさえ、22日現在ブログでこうコメントしている。「正確な情報の入手を試みていますので、改めてみなさまにこの場でご報告いたしたいと思います。」中国共産党のことだ。ドサクサに紛れてということもありえる。何が起こっているのか正確な情報が必要だ。