僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

バリアー

2006年11月29日 | SF小説ハートマン
「宇宙君のバリアーは完全だったよ。」
「えっ?じゃあなぜ…、そうか、新しい周波数のビームだったんですね。」

「いや、そうではない。バリアーは出力60%で全ての周波数に対応するようになっている。」
「そうすると僕のバリヤーはなぜダメだったんですか?」

「20ミリガトリング砲だ。」
「やっぱり新しい武器を試したんですね。」

「ガトリング砲は19世紀に使われた化石みたいな武器だ。金属の弾丸をぶつけることで敵を破壊する。」
「そんなものでどうして出力全開のバリアーを破れるんですか?」

「宇宙君はサプライチームからビーム砲とバリアーの構造を勉強したんじゃなかったかな。」
「はい、ハンディウエポンについても同じようにしました。基本モデルの制作もやりました。」

「物質エネルギーの性質についてはどうだ?」
「はい、セクションの物理クラスでやったと思います。」

「では聞くが、宇宙君、雷はどうやって防ぐ?」
「えーっと、避雷針ですか?」
「そうだ、では雨は?」
「屋根です、傘かな。」
「どちらも正解だ。」

「簡単すぎると思いますけど。それが何か関係あるんですか?」 
                               つづく
コメント (9)
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