たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

続いて澄川・三階滝。滝下までが恐かった。

2022年09月26日 | 東北の山
◎2022年9月18日(日)

青少年自然の家(7:16)……<ホオジロコース>……澄川橋(7:45)……舟石?(8:17)……澄川の左岸側三階の滝前(8:38)……三階の滝(8:52~9:10)……澄川左岸で休憩(9:19~9:37)……萩平?(10:03)……澄川橋(10:16~10:24)……<コゲラコース>……自然の家(11:01)

 三階の滝と不動滝は、昨年の10月に間近に観るつもりで行った際、運悪く、雨の中、かろうじて不動滝のシルエットを見ただけのドライブで終わっている。滝までの遊歩道は震災やら台風で崩壊して通行止めのままで、まっとうには歩けないようだ。だからこそ何とか観に行きたい。エコーラインから澄川に下るのが難儀だとしたら、反対側からならどうなのだろう。

(蔵王青少年自然の家。広大な敷地だ)


 三階滝までは、エコーラインのある澄川の北側からではなく、南の蔵王自然観察センターの方からも行けるようだ。橋も架かっている。地図を見ると、自然観察センター、宮城蔵王野鳥の森と記されたエリアだが、園地の中にある「青少年自然の家」が管理しているようなので、ナビをそこにセットして出発した。駐車場には工事用の車両しかなく、自然の家にもまた中に人がいる気配はあっても外にいる人はいない。結局、滝見物をして澄川橋に戻るまでだれにも出会うことはなかった。
 発行したのがどこかは知らない。ネットで検索すると、いきなり<三階滝ハイキングコース>というイラストマップがPDFで出てきた。URLには「pref.miyagi.jp」とあるから、宮城県の観光課あたりで出したものかと思う。今日は、このマップを頼りに三階滝まで行くつもりでいる。ただ、北側からのルートが通行止めなのに、南からはすんなり行けるとは限らない。通行止めなり、澄川橋が渡れないようなら、澄川を上流に遡行するしかない。この時点で、澄川がどんな川なのかはまったくわかっていない。せいぜい、大きな沢レベルに思っている。これは誤った認識だった。

(三階滝の標識。正式名称に「の」が入るのかどうかは知らない。本ブログでは「三階滝」とした)


(いろんな散策コースが分岐する)

(一部を除いて整備はされている)


 まずは園内の<ホオジロコース>歩き。これが澄川橋の手前まで行く。コースの始点は感で自然の家の右手に行ったら標識があったからわかったが、それ以上に安堵したのは、その手前に<→三階の滝>の標識が置かれていたことで、普通なら、その下に「先は通行止め」の注意書きがあるものだがそれはなかった。澄川遡行で行かずともに済みそうだ。ただ、直前で通行止め看板が置かれてあれば、遊歩道は崩れていると思った方がいい。
 ホオジロコースは薄暗い探索コースだった。アップダウンもそこそこにある。混じっていた針葉樹は消え、落ちている新しい栗のイガの中味はすでにない。雑木になっても周囲は薄暗いままだ。セミの声すら聞こえない静けさに、クマが出てきそうで、スズは手に持って振らしながら歩いた。それよりも閉口したのがヤブ蚊。半袖にワークマンで仕入れた腕カバーを巻いていたが、防虫加工のはずが、上からもろに何か所か刺された。これは、元々、謳い文句だけのことなのか、昨日も使って、洗わずに巻いたからなのか。少なくともこれまでに効果はあった。遊歩道の標識だけは賑やかだ。道もしっかりしていて、チップを埋め込んでいるところもある。
 今日も沢靴。昨日のフェルト底は濡れたままなので、以前履いていた予備のアクアステルス底の沢靴で歩いている。底型はかなり減っている。そのせいか、三階滝の沢に入ってからかなり苦労することになる。

(ホオジロコースの終点。直進に澄川とある)


(澄川に下るところで)


(澄川への下り)


 話が前後してごちゃごちゃした。ホオジロコースは終点になり、そこから西に迂回して自然の家に戻る「コゲラコース」になる。澄川橋まで通じているものと思っていたあては外れた。ただ、「萩平入口1.8km」の標識が澄川方面に向けて置かれていた。戻る側の方向板はクマにかじられたのか消えている。そこにもう一つ看板があり、「この先キケン 通行注意!!」。通行止めにはなっていない。通行止めになっていたからといって中止にするつもりはなかったが、その有無によっては気持ちの度合いも変わってくるものだ。三階滝までは安心して行けるようだ。
 川に向かってどんどん下る。歩く人は少ないだろうに、整備された手すり付きの階段をクネクネと下る。標高にして、たかが40mあるかどうかのものだが、帰路でここを登り返すのはつらいだろうと思った。

(澄川橋。新しそうだから、仮設風だが、以前のは流されたのだろう)


(澄川上流。遡行はきつそうだ)


 澄川の河原に出た。鉄の澄川橋はしっかりとあったし、渡るべからずの看板もない。それよりも、この澄川には驚いた。大きな沢どころではない。幅の広い川の流れは急で、岩のような大きな石がゴロゴロと転がっている。深い淵もまたあちこちにある。この川を遡行するとなると、ヘタすれば流されてしまう。

(左岸沿いの歩道。今のところしっかりした道型になっている)


(2/10。この意味がよくわからなかった)


(上には行かず、三階滝に向かう。ここは自然研究路に上がって、歩道を歩けば楽だったかもしれない)


 とりあえず橋を渡って対岸に。この先は澄川の左岸側歩きになるはず。ここに標識はなかったが、上流に向かってテープが点々と見えるのでそちらに向かう。歩道は消えたが、踏み跡だけはしっかりと確認できる。間もなく「2/10」と記されたアルミカップを目にする。「1/10」は見落としたようなので、「10/10」がどこを指してしているのかはわからない。続いて5分ほどで草に覆われた標識があった。右手上に向かって「萩平入口1.5km」。「萩平」ではなく「萩平入口」だ。持参のイラストマップに「萩平」はあっても「入口」はどこのことだろう。記されていない。後の想像だが、エコーライン側から通行止めになっている遊歩道の入口のことを指しているようだ。ここはそちらに行かず、踏み跡とテープを頼りに直進する。川沿いの道が確実だろう。案の定、その先には手書き標識があり、この先は「三階の滝 舟石」とあった。実はここ、分岐になっていて、上に向かう踏み跡もあり、そちら方面には「澄川自然研究路」とあった。
 左に川を見ながら踏み跡を進む。川の様相は相変わらず厳しいが、上流になる分、川幅が少しは狭くなったようだ。深い淵と大石、急流は続いている。それを横目に見ながら歩いてはいるが、遡行となれば神経を遣うだろう。

(今思うと、川にある平らな大きな石が舟石だったかもしれない)


(4/10。もう踏み跡になっている)


(左の澄川。この辺から徐々に川から離れていく)


 上は陽が照っている。風通しは良い。テープを追いながら歩いていると、「4/10」がいつの間にか「8/10」になっていて、徐々に川を巻くように上に向かっている。マップを見ると、舟石から巻きにかかるようで、つまりは、知らぬ間に舟石スポットは過ぎたようだ。名前からして、舟の形をした岩でもあったのだろうが気づかなかった(後で調べると、確かに、澄川にある平らな舟の形をした岩のようで、ペンキで「舟石」と記されていたらしい)。結構上がる。ロープが垂れているところもあるが、使わずとも登れる。ここまで登らずともに川沿いにそのまま歩き、場合によっては川に入ってもよかったような気がするが、初めてのところだし、危険な所もあるからの巻き道と解釈した。

(北に登っている。見えづらいがトラロープもある。何で上?と思ってしまうが)


(登りきると)


(歩道になっていた)


 きつい登りだなと思っていると、上にはぽっかりと歩道が通っていた。標識が置かれ、登って来た方向には「舟石経由自然の家」とあり、右手、つまりは合流した歩道の反対方向には「蔵王自然の家」とある。ここで何となく位置的な感覚を悟った。澄川橋を過ぎて見かけた「萩平入口」の標識をそのままに行くと、おそらく、この歩道に出て、早々に澄川を高巻く歩きになるのだろうし、もしかすれば、その反対方向は通行止めながらもエコーラインを結ぶ遊歩道になっているのかもしれない。ということは、この歩道をずっと左に行けば、不動滝まで行けるということか。とりあえずは歩道を左に歩いて行くと、果たして「三階滝へ」の標識が置かれていた。今のところ正解の歩きはしている。

(左下に向けて三階滝の分岐)


(歩道の先はヤブが濃そうだ。このまま行くと不動滝かと思う)


 遊歩道をそのままに行くと「9/10」。まだ高巻きの歩道のままだ。そして左下、つまりは澄川に向けて「三階の滝(迂回路)」の標識があった。歩道はこの先も続いている。おそらくは不動滝に続いているのだろうが、歩く人もあまりいないのか、かなりヤブ化しているように見える。歩道の型とテープだけは続いている。ここまでまだ1時間10分しか歩いていない。それでいて疲れている。昨日の仙人大滝の崩れかけながらも明瞭な登山道に比べ、今日は踏み跡と明瞭な歩道はあったものの標識とテープ頼りで歩いている。気を遣い過ぎたようだ。三階滝だけで十分のような気がした。何を隠そう、今日は不動滝まで行くつもりでいた。

(この先でテープを見失う)


(こんなところに下ってしまった)


 この先でテープを見失う。ヤブに入り込んでしまった。澄川に下ればよいだけのことだから、安全なところを選んで下ればいいか。踏み跡が見えた。区間は短いがえらく急だ。つかまる木も乏しい。最初に頼ったヤセた木はあっさり折れた。真下には河原が見えている。ここまで、こういう所にはロープがあったから、それもないのでは早計な踏み跡を辿ったようだ。滑った跡がかなりついている。慎重に下って河原に出た。目の前にはでかい石というよりも岩。これを避けるのに手間取った。もう川歩きになっている。

(三階滝が見えた)


(冷静にテープを探して歩けばあそこに出られたのだろう。さっきの標識に「迂回路」とあったから、想像ではあるが、あそこから左に左岸沿いに踏み跡がついていて、やがては先ほどの歩道に乗り上げているのかもしれない)


(確認に行くと、やはり踏み跡らしきものが続いている)


 上流を見ると、川岸にピンクテープが見えた。やはり間違って危ういところを下ってしまったようだ。テープまで行くと、川を挟んで反対側に三階滝の一部が見えた。それも最下段の滝の上部。それでもかなり大きな滝だとわかる。普通はここが澄川沿いでの滝見スポットで、ここで折り返すのが大方のようだ。なぜかは知らないが、その先は沢歩きになるからだろう。
 テープのところでしばらく休んだ。そしてヘルメットをかぶる。滝下に行くには、対岸に流れ込む沢(三階滝沢とか石子沢というらしい)に入らなきゃいけない。その沢そのものは、ここから見る限りでは簡単に行けそうな気がした。

(これで我慢するわけにもいかず)


(三階滝の沢に入る)


(最初のうちは我慢もできたが)


(滝が見えるようになって恐くなり右に逃げた)


 川を横断するのに水は膝まで来た。渓相は快適に見えたのも束の間、角張った大石がゴロゴロしている。しんどそうだなと思っていると、早速、ヌメリで滑った。フェルトだろうが、アクアステルスでもワークマンでも、沢を万能に快適に歩ける沢靴はない。コケも滑った。足底が減っているのではどうしようもない。滑って岩角に顔面をぶつけでもしたらと用心したが、とうとう脇のヤブに逃げた。沢の角張ったゴロゴロ石は先まで続いている。
 さて、ヤブに逃げたはいいが、ツタにからまって歩きづらく、滝下にようやく出た時には、沢から高くなっていて、尻で滑って沢に降りたものの、まだ障害物の石の山があって下段滝の全景は見えない。ようやく滝ツボが見える所に出るまでにさらに消耗した。沢歩きの素人では仕方もない。一人で来ているからには安全、安全を選ばざるをえない。

(三階滝下段に到着)


(レンズに飛沫がかかってしまった。気づかずに撮っている)


(何ともまぁ)


(ここを直登する人がいるのかねぇ)


(滝ツボは浅かった)


(下段滝しか見られなかっが、なかなかの滝かと思う)


(下が隠れるので左に行きたいが、瓦礫の山で行くのが恐い)


(左を入れて)


(右を入れて)


(またいずれと言いたいが、もう来ることはあるまい。本音は楽しての豪瀑を観たい)


 圧倒されたというか、恐ろしいまでの気分になった。この三階滝、落差は公称181mとのこと。終えてからエコーラインの滝見台から眺めてみた。二段目の滝は見えなかったものの、見た目が最上段の落ち口から1/3が下段滝だとすれば60mにはなる。そんなにありそうにはなく、せいぜい20~30mはあるだろうなといった感じだ。その上は見えていない。すこぶる水勢が強いわけでもないが、真下にいると落ち着かない。威圧感があり過ぎる。おそらく、背後の澄川まで下る沢が険しく、尖った石ゴロの状態になっているのが目に入っていたからかもしれない。滝の飛沫もまた離れても飛んでくる。沢を迂回してここまで来て失敗したから、帰路はストレートに沢を下った方が無難な気がし、それが落ち着かない理由にもなり、滝下に20分もいられなかった。その間、タバコも吸わず、口に物も入れずに、滝をボーっと眺めているだけだった。

(恐々に下る)


(澄川を渉って)


(対岸でほっとして休んだはいいが、ここからでは、葉が落ちないと見えやしない)


(アップでかろうじてか)


 かなりの神経を遣って澄川に戻った。滑りには注意したから、それはなかったが、冷や汗をたっぷりかき、澄川を渉って対岸に出てようやくほっとしてヘルメットは外した。魔界から脱出した気分だ。石に腰をおろし、木立を通して垣間見える三階滝の下段を眺めながら一服し、ランチにした。下段滝だけながらも一応は満足してほっとした。この滝を巻きながらもさらに上段まで行き、ついでに白龍の滝を観て、後は歩道を自然の家まで戻ったという方のレポを読んだことがあった。その気になればできるかもしれないが、そこまでの気力は自分にはない。

(10/10)


(正解道にはロープもあったし、頼るまでもなかった)


 もう帰るかと、最後のテープ個所から踏み跡を追う。ここに「10/10」があった。滝前までの区間を示していたようだ。こちらからの歩きが安全で、しっかりとロープもあり、難なく「三階の滝(迂回路)」の遊歩道まで出られた。改めて不動滝まで行く気分にはなれず、頭には前進はなく、戻ることしかなかった。

(歩道歩きに戻る)


(不動滝方面通行止めの看板)


 帰りはせめてここまで来たコースとは違う歩きをしてみよう。標識もいろいろと見かけた。遊歩道の存在が気になる。舟石分岐は直進して「蔵王自然の家」方向に行く。ヤブが遊歩道を覆っているが道型は明瞭。途中、倒木をまたいだり、崖崩れの個所が続いてはいたが、崖は金網でガードされている。
 何やら看板が置かれて背を向けている。正面に回ると、「通行止」、「この先600M三階滝展望地より先はガケ崩れ等のため、通行止」とある。看板そのものは古そうだ。600M先とは「三階の滝(迂回路)」の標識位置のことだろうが、あそこには「この先、通行止」の看板はなかった。さらに先にはあるのかもしれない。

(自然の家に下る)


 すぐ先で歩道は二分する。直進は「萩平入口1.1Km」で、右に下る道は「蔵王少年自然の家2.0Km」。来た方向には「三階滝展望地0.6Km」とある。ここで気になったのが「展望地」のこと。おそらくは「10/10」の位置であって、確かに三階の滝の下段の展望はある。ただ、滝の三段目の上部がちらりと見えるだけで、全容は見えない。冬の時期なら葉も落ちて下も見えるかもしれない。そしてやはり「萩平入口」の標識が気になった。この歩道はエコーライン側から続いているのだろう。三階滝、不動滝ともに、ネットでいろいろと確認したが、この辺の通行止め遊歩道がどういう配置になっているのか、今一つわかりかねていた。これでおぼろげながらに全体像がわかったような気がする。ただ、エコーラインの、不動明王像が置かれた不動滝観瀑台から遊歩道にどうつながっているのか。これは、昨年、傘をさして観瀑台から探りをいれたが、ガスもかかっていて、柵の外に踏み跡らしきものは見えなかった。目を凝らし、チェーン部分を越えればあったのかもしれないし、それが、この澄川自然研究路につながっているのだろうことは想像できる。それを今確認すべくもなく、いずれ不動滝には行かなくてはなるまい。おそらくは、遊歩道はうやむやになって、強引に澄川に出る始末になるだろう。ここは右に下る。標識も看板もないが、ここが萩平なのだろう。

(ヤブだった)


(滑りそうな階段)


(標識だらけで、地理感覚はまさに想像だけだから、紛らわしくなってしまう)


 ヤブが濃くなった。道型は確認できる。おそらくは脆くなっているのか、選択に迷いそうな所には、テープのガードがある。それを避けて道なりに下ると木の階段が現れ、川の音が聞こえてきた。ここでおかしな標識が現れた。ここもまた二股。とはいっても、どこに向かってもヤブは濃い。このまま道沿いに行けば「蔵王自然の家」。左は「澄川自然研究路」。右は「三階の滝 舟石」になっている。入り乱れている。少し戸惑ったが、自然の家に戻るのだからとそれに合わせたが、研究路に行けば、また萩原入口に向かう歩道に合流するのだろうか。

(澄川橋が見えた。たいして歩いてもいないのにぐったりした)


 前述のように、戻ることしか頭にはない。そのまま下ると澄川橋が見えてほっとした。結果として妄想ながらも、ヘタすれば遭難するかもなんて思いもあったが、自然の家からのコースに通行止め、立入禁止はなかった。さらに、この辺は、上にエコーラインが通っているせいか、携帯も圏内になっていて、現に、三階滝から逃れて澄川の対岸で休憩している時に友人から着信があり、会話をしていた。滝への沢歩きを除けば、三階滝への安心コースともいえるだろう。
 つまらない話だ。友人からの電話というのは、22日にみなかみの山に行ってキノコ採りに行こうといった誘いだった。オレ、今、宮城にいるんだよと言うと、宮城村かい? いや、宮城県だよ、なんてことにはなったが、後日談でさらに横道に逸れるが、22日にみなかみの奥にキノコ採りに行ったら、二人ともに背負いカゴいっぱいに香茸とイッポンシメジが採れた。友人はこんなに採れたのは初めてだ。今夜は女房と祝杯だと騒いでいたが、キノコ採りを楽しむことだけが目的のオレは、そんなに好んで食するわけでもないキノコは要らないからと誘いの友達に2/3以上やり、それでも残り多いので、途中、高木の家に寄って、さらに半分以上を置いてきた。買えば安くもないキノコだったので喜ばれた。どうでもいい後日談だった。
 澄川橋を渡って休憩。これからホオジロコースまでの登りがある。残りの菓子パンを食べて一服。下流を見ると、釣り人の姿が見えた。ようやく人に出会った。

(園地の遊歩道まで登る)


(帰路はコゲラコースにしてみた)


(東屋があったりして)


(ファミリーで散策)


(どこを歩いても自然の家には戻れる)


(園地は野鳥の森というらしい。看板には森の地図が記されていたと思うが)


(<ことりはうす>かと思う。行こうとしたら、外にいる人たちがマスクをしていた。持って来なかったから中には入らなかった)


 澄川橋からの登りは、想像していたほどにさほどのものでもなかった。あっさりと遊歩道に出た。ここでホオジロコースの探索路を歩いて戻るのではおもしろくもない。「コゲラコース」の標識が目に入ったので、遠回りにはなるがそちらを歩いて戻ろう。
 台風接近の影響か、青空は乏しくなっている。しっかりと道になっている散策コースの歩きはすこぶる楽だ。途中、何組かの散歩ファミリーと出会った。ここは歩きごたえがある。コースは長い。仕事を辞めてから、地元のぐんまこどもの国でよく散歩するようになったが、一番長いコースを周回してもせいぜい2kmほどのものだったし、今は、こどもの国から金山へはイノシシ対策で登れなくなっている(それでも鍵付きの柵の金網を無理やりに越えたりはしている)。ここはホオジロ、コゲラコース以外にウグイスコース、メジロコースなどと7コースある。すべて鳥の名前を入れている。道も整備され、最後の歩きとしては気分がよかった。

(戻った)


 駐車場に戻って来た。汗もかいたので着替える。川沿いと違って蒸している。不動滝まで足を延ばすのはかなわなかったが、昨日の仙人大滝に比べれば、滝下の恐怖感はあったものの、まぁ、満足できた歩きだったとは言える。不動滝は、いずれは行かずばなるまい。

(滝見台から三階滝)


(こちらは不動滝。少なくとも二段瀑のようだ)


(なるほど)


 このまま帰るのも何だし、エコーラインの滝見台に向かう。曇ってきているから、どうかなと思ったが、三階滝どころか不動滝までしっかりと見えた。観光客が三階滝をバックにスマホ写真を撮っていた。「さっきまで、あの滝の下にいたんですよ」と自慢げに話をしたいところだが、それぞれの旅の世界に浸っていて、ジジイ一人で眺めているのは自分だけ。余計なことを自慢する機会はなかった。
 滝見台から眺める三階滝。ネットで滝の周囲がオレンジ色に染まった写真を見たことがある。まだまだ緑色だ。あと2週間もすれば、いや、台風前の冷え込みもあったから10日もすればああいう色になるのだろう。下からでなく、この滝見台から観てみたいものだ。

(今回の軌跡)

この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)

(参考にした『三階滝ハイキングコース』。そのまま歩きではあったが)


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2 コメント

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Unknown (瀑泉)
2022-10-01 21:20:18
宮城の滝巡り、お疲れさまでした。
このところ随分と滝見に力を入れているようですネ。自分も本当ならもっと積極的に巡らなければいけないところなんですが、どうにも今シーズンの雪山の方が気になって、その下見ばかりしていますワ。
まぁ、其れはさておき、まずは仙人大滝。どうやらお気に召さなかったようで。自分は左俣大滝目的で出かけたんですが、結果的に仙人大滝の方が気に入りました。
まぁ、水量も自分の時より少ないみたいだし、豪瀑好きには物足りなく感じたでしょうネ。ちなみに、左俣はそこまで木は堆積していなかったように思ので、少し荒れてしまったカモ知れません。
それと、澄川の滝巡り。やはり不動滝を見ていただきたかったですヨ。秋保大滝にも似て此方はかなりの豪瀑だから、この滝を見た後では、三階滝も霞んでしまいますがネ。
自分が訪ねたのは13年前だから、大分、記憶も薄れましたが、それでも古い画像が残っていたので、参考に後でお送りしますネ。
ちなみに、自分が行った時は、三階滝下よりも澄川の渡渉に気を使ったのを今でも覚えています。やはりあそこは、沢ではなく川ですネ。
それと話は変わりますが、自分も遅ればせながら、昨日(30日)、栗駒山に行って来ました。
まぁ、予想どおり葉っぱが焼けていて赤は少なかったようですが、それでも快晴の青空で十分楽しむことが出来ましたヨ。
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瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2022-10-03 18:29:57
瀑泉さん、こんにちは。
30日に栗駒山行かれましたか。実は、私、その翌日の1日に行って来ましたよ。土曜日だったせいか、山頂周辺には150人はいましたね。今回はオーソドックスに中央コースと東栗駒コースで周回しましたが、おっしゃるとおり、かなり葉が焼けていましたね。その翌日(2日)に又従弟が北側から入って、きれいだったと言っていました。去年は私も北側から入り、秣岳も回りましたが、赤は結構、きれいでしたけどね。南側だから余計そうかなと思いましたよ。
仙人大滝は、正直のところどうも…といった感じでした。もう少し水量があれば感じ方も違ったかもしれません。
不動滝はいずれ行きますよ。本当は、昨日、いくつもりでいたのですが野暮用で機会を逃してしまいました。
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