私がまだアマチュアオーケストラに所属してあまりたたない頃。
ブラームスを選曲すると、団員が増える。
そんな話をある団員から聞いた。
まー、よほど選曲の方針が違わない限り、吹奏楽ではほとんど聞かないことだたので、やっぱ、オーケストラというのはそちらとはだいぶ人種の違う人たちのあつまりなんだなぁ。そう軽く考えていた。
実際、その後そのオケでブラームスを選曲したことがあったが、それによって目に見えて団員が増加したということはなかった。
さて、最近我々のFオケの方でもブラームスを演奏したわけだったが、その練習を始めてすこし経った頃、一人のご年輩の木管楽器奏者が入団してきた。
そのN氏、相当のベテランと見受けられる感じの人で、特殊楽器だし、おそらく引く手はいくらでもありそうだし、別にわれわれのような弱小のオケを選ぶ理由もなく、ちょっと怪しい感じはしたが、まあ、来てくれるということなのでもちろん歓迎した。
無事(?)その演奏会も終了。
その後はファミリー向けの軽い曲の演奏がしばらく続くことになったが、N氏はさっぱり顔を見せていなかった。
その間、我々は次の定期演奏会に向かって選曲作業を進めていた。
選曲に残った二曲のうちの一曲は、某ロシア作曲家の超有名曲。
バイオリンをはじめとするソロの美しい、あの曲である。
選曲係から団員にそれを知らせたところ、N氏を含む二人の年輩団員からクレームがついた。
よほどご年配の方には、過去のご経験から、それはそれは辛い思い出だったのだろう・・・・・
それはいいのだけど、そのあとのN氏の言い方(メールの書き方)がすごかった。
自分には演奏困難だからやめてほしいと素直に書けばいいものを。
選曲の経緯を公表しろ
無料とはいえ、お客さんに聞かせるレベルにはできない。
曲の難しさを知っているのか(自分は経験者だから知っている)
「冒険」も遭難してしまっては「無謀」
プロでも躊躇する選曲
現状では、人手不足、人材不足
前回演奏した曲をアンサンブルの観点から聞き直せ
・・・云々
さぞやご自分はこれまで遭難されてきたことなのだろう。
それに続いて「ご提案」があった。
何曲か候補として、ベートーベン、モーツァルトの交響曲からいくつかが示されていた。じっくりと練習することができ、名曲なのだそうだ。
チューバ団員もいるとか、トロンボーンとか、木管とかの都合も考えて選曲しているとか、そういう事情には全く御眼中にはないようだ。
そして、メールの最後が気が利いている。
彼は、メールを書いている時点で関東からは遠い某所にいて、「第九」なのだそうだ。
はいはい。
要は、ご自分のお好みの曲以外は、やりがいがなく、プロも敬遠し、我々には全く無謀でなんですね。
その後もメールは続き、どうしてもそのフランスものをやりたいならば各パートはオーディションで決めろ、等々と言ってきたようである。
こんなことがあったよ・・・とむかついたのでミクシーに書いたら。
そこはやはり吹奏楽やオケ経験の長い強者たち。
「そういう奴、どこに行ってもいるわけで」
「ウチにもそんなのいました」
至って冷静な友達の、冷静なレス。
もちろん、こういうレスを想像してたし、期待していた。
そんな奴にいちいちむかついてたら、こういう団体やってられないよね。
ただ、我々のFオケは小規模ながらもアットホームで、比較的一般にそういうありがちなワガママトラブルはほとんどないのがいいところで。久しぶりに世間一般であるところにはあるムカツキを感じた。また、それが若い人の集まりでそういうやつがいたのならまだしも、もう少しマシな分別があってもよい年配ジジイだったのが余計にむかついてしまったのだった。
その後団員投票により、そのフランスものに選曲が無事決定した。
すっかり顔を見せなくなっていたN氏は、最近辞意を表明してきたとの話を聞いた。
ちょうど入れ替わりのタイミングで、上手な人が団員となってくれた。
ブラームスを選曲すると、団員が増える。
そんな話をある団員から聞いた。
まー、よほど選曲の方針が違わない限り、吹奏楽ではほとんど聞かないことだたので、やっぱ、オーケストラというのはそちらとはだいぶ人種の違う人たちのあつまりなんだなぁ。そう軽く考えていた。
実際、その後そのオケでブラームスを選曲したことがあったが、それによって目に見えて団員が増加したということはなかった。
さて、最近我々のFオケの方でもブラームスを演奏したわけだったが、その練習を始めてすこし経った頃、一人のご年輩の木管楽器奏者が入団してきた。
そのN氏、相当のベテランと見受けられる感じの人で、特殊楽器だし、おそらく引く手はいくらでもありそうだし、別にわれわれのような弱小のオケを選ぶ理由もなく、ちょっと怪しい感じはしたが、まあ、来てくれるということなのでもちろん歓迎した。
無事(?)その演奏会も終了。
その後はファミリー向けの軽い曲の演奏がしばらく続くことになったが、N氏はさっぱり顔を見せていなかった。
その間、我々は次の定期演奏会に向かって選曲作業を進めていた。
選曲に残った二曲のうちの一曲は、某ロシア作曲家の超有名曲。
バイオリンをはじめとするソロの美しい、あの曲である。
選曲係から団員にそれを知らせたところ、N氏を含む二人の年輩団員からクレームがついた。
よほどご年配の方には、過去のご経験から、それはそれは辛い思い出だったのだろう・・・・・
それはいいのだけど、そのあとのN氏の言い方(メールの書き方)がすごかった。
自分には演奏困難だからやめてほしいと素直に書けばいいものを。
選曲の経緯を公表しろ
無料とはいえ、お客さんに聞かせるレベルにはできない。
曲の難しさを知っているのか(自分は経験者だから知っている)
「冒険」も遭難してしまっては「無謀」
プロでも躊躇する選曲
現状では、人手不足、人材不足
前回演奏した曲をアンサンブルの観点から聞き直せ
・・・云々
さぞやご自分はこれまで遭難されてきたことなのだろう。
それに続いて「ご提案」があった。
何曲か候補として、ベートーベン、モーツァルトの交響曲からいくつかが示されていた。じっくりと練習することができ、名曲なのだそうだ。
チューバ団員もいるとか、トロンボーンとか、木管とかの都合も考えて選曲しているとか、そういう事情には全く御眼中にはないようだ。
そして、メールの最後が気が利いている。
彼は、メールを書いている時点で関東からは遠い某所にいて、「第九」なのだそうだ。
はいはい。
要は、ご自分のお好みの曲以外は、やりがいがなく、プロも敬遠し、我々には全く無謀でなんですね。
その後もメールは続き、どうしてもそのフランスものをやりたいならば各パートはオーディションで決めろ、等々と言ってきたようである。
こんなことがあったよ・・・とむかついたのでミクシーに書いたら。
そこはやはり吹奏楽やオケ経験の長い強者たち。
「そういう奴、どこに行ってもいるわけで」
「ウチにもそんなのいました」
至って冷静な友達の、冷静なレス。
もちろん、こういうレスを想像してたし、期待していた。
そんな奴にいちいちむかついてたら、こういう団体やってられないよね。
ただ、我々のFオケは小規模ながらもアットホームで、比較的一般にそういうありがちなワガママトラブルはほとんどないのがいいところで。久しぶりに世間一般であるところにはあるムカツキを感じた。また、それが若い人の集まりでそういうやつがいたのならまだしも、もう少しマシな分別があってもよい年配ジジイだったのが余計にむかついてしまったのだった。
その後団員投票により、そのフランスものに選曲が無事決定した。
すっかり顔を見せなくなっていたN氏は、最近辞意を表明してきたとの話を聞いた。
ちょうど入れ替わりのタイミングで、上手な人が団員となってくれた。