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フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

昔の楽譜

2009-04-03 | 演奏や練習に関して
レッスンで次の課題はバッハも候補・・・楽譜はやっぱりベーレンライターか、ベーレンライター原典版、という話になったので、帰りに楽器屋さんに行って少しさがすも見つからず。

帰ってきて本棚を見ると・・・ずばり、それがそこにあった。

社会人になって数年たって総銀の楽器が欲しくなり、高級な楽器を使っているのにへたっぴは恥ずかしいしまずい、というあまりポジティブでない理由でレッスンを始め、その教室での一回目か二回目ぐらいに発表会で使った楽譜。

いろいろな書き込みが懐かしい。

先生が書き込んだもの、よく間違えたり上手くいかないところに自分で書き込んだチェック・・・・


その発表会が終わった後の打ち上げで、他の先生から「けっこう上手に吹けてますから、身振りも加わるとよりよいですよ」みたいなアドバイスを頂いたのをよく覚えている。

当時としては、なんか身振りつきの演奏なんてカッコ良くないんじゃないか、無理してやる必要なんて無いんじゃないか、大げさな身振りで演奏するなんて信じられない、ぐらいに思っていた。

先日読んでいた音楽心理学の本。その本を読んでいる時も頻繁に当時のことを思い出していた。


なかなかいいタイミングで楽譜が出てきて、なかなかの奇遇だ。

サンカン終了。

2009-03-31 | 演奏や練習に関して
レッスンで、ピエールサンカンの曲が一応終了。

プーランクをやって、私が嫌い&苦手なはずのフランス物・・・演奏会でも速攻熟睡・・・ではあるが、意外に得意なんじゃないの?とおだてられて始めた曲ではあった。

いつからか始めたか忘れたが、たぶん年末の頃。

おー、もう4ヶ月以上もコレやっていたか。

その間には、数行やって、指がまわってないとわかって他のこと・・・息の使い方とか姿勢とか・・・でレッスンのお茶を濁しつつ? 乗り切ったのだった。


それでもよく頑張った方らしい。

先生のアマチュアの生徒さんは、今まで私を含まず4人挑戦して、3人は途中挫折。一人の合格に到達した方は、9ヶ月かかったということ。

そう言われると、早かったのかも?
一番苦労しなかったね、と言われた。あまりそうとも思わないが・・・

アビテックス様々だ。
これだけでもモトを取った気がしたよ。


次は、バッハのソナタを勧められている。

それはそれとして、フランスものの前はバッハのスイート、モーツァルトのコンチェルト、久石譲(←まぢ楽しい。笑)とやってきたので、またちょっと楽しい曲を少し挟もうかと思案中。ピアソラとか。


残業規制が厳しい世の中、早く帰れるはずなので、買っだけの参考書状態となっていたタファネルゴーベールの練習法でも少し聞いとこうかな。

先生は日課として40分ぐらいやるらしいけれど、時間のないアマチュアには勧めていない。でも、15分ぐらいでもやれるならやり方は知っているといいね、ということで。

静かな激しい攻防

2009-03-28 | 演奏や練習に関して
ベートーベンのとある大曲な交響曲に我がオケは取り組んでいる。

この人の曲、とにかく厳密。

テンポもリズムも音程も何もかも。初見に近い頃は、とにかくtuttiのあとは長く続く頭痛。張りつめた緊張感に精神的に追いついていくのが大変な苦労。技術的にはほとんど問題ないのがせめてもの救い・・・であるが、これだったら必死に指をさらっているほうが全く楽。

昔のように、他の人に振ってケツをまくって逃げようかと思ってもみたけれども、諸般の事情から失敗。


とにかく練習が苦行で頭痛が・・・とミクシーに書いたら、木管アンサンブルのファゴットの友達から、ハーモニーがきれいで楽しいじゃん、みたいなコメントがついた。

その後の木管アンサンブルの集まりでは、そのファゴット君、もっと空気読め、とか、思いやりを持って吹け、とかみんなからボロクソ(笑)。

そういう、ある意味超越したというか、要するに鈍いマイペースな人がベートーベン好きなのかしら、と思った。が、過去を思い返してみるとそんなことはない。この仮説は速攻却下。

最近はそれでもずいぶん慣れて、頭痛になることはなくなったから良かった。


リズムやアーティキュレーションの過度な?厳密さには、指揮者のねばり強い指導の結果、全体としてだいぶまとまってきた。

それはそれで、他に気になることがクローズアップされてきている。


小節の感じ方。

例えば2拍子ならば、 1,2 1,2 と数えている人と、2→1、2→1と数えるのとがあって、うちの指揮者さんはいつもいつもいつも後者を言い続けている。私はレッスンの影響で、全て後者に切り替えている。

でもやはり 1,2 はどうしても健在で圧倒的に多数派ではある。切り替えは非常に困難なことでもあるし。かなり上手な人でも、1,2 と数えている人とは、曲の中での微妙な場面で挙動に違いがでる。私も気になっているので、相手の上手な人もこの差が気になっているであろうと思われる。付点のとりかたとか。

どちらがいいかとはここでは言及しないが、 1,2 と数えることの欠点は、2が早くなってしまうと、そのまま1も前のめりになり、走ってしまいがち。
2→1 は原理的にそういう走り方はしない。

この微妙走りが、前回の指摘事項の重要な一つでもある。

そういえば、何年か前に見に行ったアマチュア楽団のベートーベンも、パート毎にそれぞれが好き勝手なテンポで走りまくって大変なことになっている演奏になっていた。あれは指揮者も悪い。


とにかく多くが微妙走りしている中、一応インペクという立場もあり(?)、(テンポのゆらぎにはもちろんついていくけれども)走っているのには合わせるつもりはなく、結果として先行グループと1/32拍ぐらいのきれいなずれが生じる。

走ってしまっている人からは問題ない程度としても、それについていっている(上手な)1,2な人から見れば、なんで合わせようとしないのか、という非難の対象になりそう。でもあわせたりしないもん。


頭痛はなくなったが、今度は胃痛になりそう・・・・

音楽心理学入門の続き

2009-03-27 | 演奏や練習に関して
本はとっくに読み終わっていた。

さて、第5章。音楽の聴取。
突然ちょっと面白くなってきた。

興味深かったり、みょうだったり、の実験に取り組んでいる。
ちょっと極解しているので、あまり信用しないように。


信じられない実験。

音楽が流れている時と流れていない時。氷水に手をつっこんでどのぐらい耐えられるか。
まあ、なんというか・・・・良く考えました。あまりアカデミックな臭いがしない。苦痛に耐えるには、音楽があった方がいい、ということか。

緊張感ある演奏と退屈な演奏とで比べてみるということをやってほしいなぁ。手抜きフィルハーモニー管弦楽団と、根性オーケストラ。どっちがより寝ないか、とか。


面白い実験。

あるフレーズを、喜び、悲しみ、怒り、などを演奏者に演奏で表現させて、それが聴衆に伝わっているかを確かめる。

・・・・・怖い(笑)。

演奏の分析をしていて、それぞれのニュアンスを表現しようとする時、テンポやアーティキレーション、強弱などをどうつけるかを分析。

分析結果は知りたいなぁ。論文でもさがしてみようか。


あと、人の性格と音楽の好みとの相関を調べるということもやっている。

ちょっと、自分はどうなのか興味ある。なぜベートーベンの演奏は苦痛にかんじるのか(笑)


こんな話もあった。

演奏者の演奏中のジェスチャーが聴衆に与える影響。

演奏中の派手なジェスチャーは、聴衆が素人であるほど有効!
玄人ほどだまされない。


私の吹奏楽団に、演奏中にやたら大きな身振りで拍をとっている(が、ずれている)人がいるが、あとでこの演奏会を見に来てくれていた知人に聞くと、すごくあの人上手そうだね、と言った。まあ、そういうこと。

以前少し参加していたオーケストラで、音楽性に対して団員からブーイングと言えるほどの批判が出ている指揮者がいた。練習は要領を得ず、曲もいまいち以上にまとまっていない。でも、本番での指揮姿はなかなかいけてる。

もちろん演奏は大絶賛で、アンケートには指揮者が素晴らしい、が連続。

まあ、世の中そんなものでしょう。
心理学的にも確認済み。


発表会が近くてあせって追い込み中のあなた。ぢみに練習続けるよりは、鏡の前に立って、さあ、踊ろう。

音楽心理学を半分

2009-03-13 | 演奏や練習に関して
先日の日記で、ベートーベンが嫌いな理由を書いたあと、そのテスト方法が気になったので、そのままアマゾンで人名で検索して書籍を買った。谷口高士氏の「音は心の中で音楽になる」という音楽心理学の入門書。

題名からして、何かとても親しみやすく読みやすそうな気がしないでもないが、中身はいわゆる専門書。これまでの論文のあらすじ紹介みたいな感じ。

一応私は自称エンジニアの時代もあったので、抵抗はなく読める。
仕事してるみたいではあるけれど・・・

現在、この本の半分弱ぐらいまで読み進めてきた。(4/9章)

ここまで内容は、音楽心理学の実験方法概要、音の高さの感じ方、音の並びをかたまりとして感じるいるか、調性感をどう感じているか、どういう時に拍子を感じるか、和音として感じる条件・・・など。


目次をみると、おお、そこだよそこ、そこが何故だかを知りたかった、と思ったのではあるが、実際の中身は今までレッスン等で教えられてきたようなことを、単純化した条件で実験し、確かに現象として確認できました、というレベルでしかなかった。

結局疑問は何も解けないまま。
うーん、やっぱり人間の音と感情の処理ってなんだか複雑なのね。

これからの五章以降では、いよいよ音楽作品の違い、芸術とか演奏技能とかに触れられていくようだ。期待を捨てずに頑張って読み進めようと思う。

久しぶりの招待状

2009-03-07 | 演奏や練習に関して
音は心の中で音楽になる、のだそうだ。

これは前回の、ベートーベンが私が好きでない理由を指摘してくれた?音楽心理学の谷口氏の著作の題名。

いたく音楽の感情価測定尺度項目に感心した私は、思わずamazonにアクセスして氏の本を買ってしまったのだった。

まだうちに到着したばかりで、まだ読んでいないが面白そう。「音律と音階の科学」とよりももっと紙面が論文風の理科系だが・・・そりゃそうだ、音楽心理学の入門書という位置づけだから。

まあ、この手のやつは、読んだから、理解したからと言って楽器が上手くなるわけではなさそうだけれど、最後はうんちくで勝つ、という向きにはいいのかもしれない。

目次をみると、音楽療法というのもある。

そうか、音楽をやっていれば少なくとも精神的な病気にはならないのかしら?と思った。 (本の内容とは関係なし)

そこで、私の周りを思い出してみた。

実は、私の周りには、その心の病の人が多い。

会社で、同期と、前の職場と、前の前の職場で一人ずつ。

音楽関係にはいない・・・と言いたいところだが、実は私のオケでも最近それで休みになった人が一人だけではなくて・・・いろいろな意味でかなりショックがでかい。

もう一つのオケでも、私と過去にアンサンブルしていたお友達が、後で聞いたら実はそれで会社を長く休んでいた・・・と聞いてびっくり。それでも辞めたら次がないいと、オーケストラだけは苦しいながらも続けていたんだ、という話を聞いて二度びっくり。


そんな折り、その前の職場の、その病気の関係で薬をいつもたくさん飲んでいる後輩が、私の所に相変わらずとってもくら~い顔をしてやってきた。珍しい。

ちょっとあっちで・・・と隅の方へいってヒソヒソ話をしてみると、実は彼は結婚するのだと静かに暗く密かに打ち明けた。彼の病気のことを知っていたので、よしよしおめでとう、これから「ガンバレよ」(←ウツの人には禁句と聞いている)、と言っていいものかわからず、どうしたものかと思っていると、暗い顔をしながら、準備でいろいろ大変なんだとか、こんなことあまりしたくないけど親戚が・・とか、うちの課長がどうにもならないから替えてくれとか、親がここにきてなんだかんだと言い出したとか、ながながと暗い顔をして話し、実は出席してほしいんだけど、と言い、じゃあ今度招待状持ってくるから、と言って暗く去っていった。


私も実は、ベートーベンの7とか9番は、その「断固」さというか、厳密さにやられて練習のあとはかなり頭痛でウツになる。一日ではすまない。
これで仕事で何かちょっとしたきっかけで自分も発症しないとは限らないと不安になる。


お、そーいえば、私の吹奏楽の方にはそういう病の人がいないなぁ。

ここに、「吹奏楽は心の病にならない仮説」誕生か!?
でもコンクールとか、病気になりそうな要素は多いような・・・

ベートーベンが好きでない理由を発見

2009-03-04 | 演奏や練習に関して
今日仕事でとある学会誌を読んでいたら、記事の中に面白いことを発見したので思わず読み入ってしまった。

音楽作品の感情価測定尺度項目というのがあるらしい。(谷口高士氏による)

それは・・・


高揚因子
(高揚傾向)
 明るい、楽しい、陽気な、嬉しい
(抑鬱傾向)
 沈んだ、哀れな、悲しい、暗い

親和因子
 恋しい、愛しい、優しい、おだやかな

強さ因子
 強烈な、刺激的な、強い、断固とした

軽さ因子
 落ち着きのない、浮かれてた、きまぐれな、軽い

荘重因子
 崇高な、厳粛な、気高い、おごそかな


要は、これらの言葉の当てはまりで、概ね楽曲の印象が評価できると言うこと。
85%はあたっている感じで、とても感心した。
最近のヒットだ。

ふと、思った。

ベートーベンの曲って、明るかろうと、優しかろうと、軽かろうと、なんだろうと、この中の「強い」「断固とした」というのが頑として通っている(と少なくとも私はそう強く感じる)。

私の好きなモーツァルトは「強い」くも「断固とした」ところはなく、「愛し」くかつ「崇高」に聞こえる。ブラームスは「強い」けれども「断固と」はしていなく、意外にも「愛しい」と感じる・・・・

どうやら、私の曲の好き嫌いは、「愛しい」因子が好き方向に働き、「断固」因子が逆方向に働くらしい。確かに、バッハは結構苦痛・・・(笑)

フランスものも、印象としてはふわふわしていても、結構頑固なところもあることがあって、これは楽しいに決まってるでしょ、みたいな押しつけ?みたいな。そこから「頑固」因子を感じる場合があるのかもしれない。


なんだかひょんなところから、自己分析をしてみた今日であった。
音楽仲間が集まって、楽曲や作曲者の評価を見せ合うと結構楽しそう。血液型と同じかもね。

骨盤の方向

2009-02-10 | 演奏や練習に関して
骨盤の方向はどうあるべきか。
ちょっとレッスンで話題になった。

注意:
 こういう話は全く専門外なので、以下の文章は、信用できないものとして、全く鵜呑みにしないように。(あ、いつもそうか)


ちょっと前まで(といっても10年ぐらい?)、一般に骨盤は立っていた方がよいとされていたらしい。でも最近は、少し骨盤が寝ていた方が良いとされるようになった。(詳細不明)

例えばゴルフでは、昔のプロは骨盤が立っている。見え方としては、おしりがひっこんだ状態で、腰が前に出ているような状態で立っていた。

しかし最近は、すこし骨盤が寝ている。つまり、おしりが後ろに少しちょこんと出ている。言われてみれば確かに、遼君なんかまさにそうなっている。タイガーウッズもそうだ。

武道なんかは、昔からそうかもしれない。丹田に力?が入って、安定感のある立ち方。


自転車の雑誌には、時折、ペダルのこぎ方が特集される。骨盤をたてた方がいい、というのが記事として多いようだ。
が、ハムストリング(太股の下側の筋肉)を使うのがいい、とも書かれているが、このハムストリングを有効に使うには骨盤を寝かした方がいいはず。正しいスクワットのやり方は、膝を足の指よりも前には出さずに屈伸することで、このハムストリングを使うようにするらしい。これなんて、まさにおしりが後ろに突き出た姿勢。重量上げなんて、まさにこの格好。
これが、矛盾しているような気もするが、私には何がどうなのかよくわからない。


で、フルートを吹く時は、どういう姿勢がいいのか。

師匠が観察するに、私は無意識に、ややおしりを後ろに出しているらしい。つまり、要は、あまり格好よくない立奏姿??

座ったり立ったりして、この骨盤の位置をいろいろ変えて吹いてみる。

と、どうやら、骨盤をやや寝かし気味が調子良さそう。
高音域が比較的苦しくならずに、すっきりと出るようだ。

ピッコロを吹く時は、私はこの姿勢を意識してとっていたようだ。

なんとなく、腹筋の力が入りやすく、やさしーく吹きたい時は相当な腹筋のささえが必要で、そのためにいろいろもぞもぞおしりを動かして探していたポジションではあった。中学校のブラスバンドで習うような、椅子の前半分に直立するように座るのとは、たぶん全然違う座り方だと思う。

ピッコロを吹く時は、慎重に、かわいいけどとても気むずかしい女の子の相手をするかのように、姿勢を正してそおっと行くのだが、まさに上手くピッコロから音が出た時はこういう姿勢なのであった。

ピッコロのアタックの前に姿勢を探し、たまたま姿勢が上手くはまった時にピッコロから上手く音が出る、という状態ではあったが、この状態が理論的にはまって覚えられれば、毎回姿勢をもぞもぞ探すことなくきっとヒット率が上がることだろう。


というわけで、この理論?をいろいろ検証中なのであった。
もしかして、例の曲集を探して読めば解決するのかしら。

「フルートのしらべ」

2009-01-30 | 演奏や練習に関して
という名前のフルート用の名曲集(中野真理氏著)が、先日フルートピッコロを修理に出した時にお店においてあり、修理待ち時間にぱらぱらとめくってみた。

この手の曲集といえば、少し長くフルートやっている人なら一応誰でも持っている?ドレミ出版の「フルート名曲31選」が有名じゃないかなと思う。
最初は、これに伴奏CDつけた単なる二番煎じリメーク企画?かと思った。

この曲集の面白いところは、曲目解説だけでなく、フルート演奏での上でのワンポイントがいくつか挿入されていて、そのワインポイントがなかなか気が利いていて、ついつい読み入ってしまうこと。レッスンについていないとなかなか聞けないような・・・姿勢とか・・・が、なるほどぉ、の連続。

思わず、楽譜はいらないからそのページを切って持って返ろうかと思った(笑)。
今でも、やっぱり買ってくれば良かったかなぁ、と思っている。amazonで見たら評判もよさげ。

おそらくは、フルートを始めて一通りのことは習得し、中級レベルになって、ひとつひとつ壁を越えていかなければならない段階に達っした人達になかなか有用なのではないかと思う。


でもね、こういう専門家の的確なアドバイスでも、一つどうしても気に入らないことがあった。
それは、弦楽器の奏法をよく見て研究しよう、という内容。

確かに、弦楽器の練習に上手な人の弦の演奏を見るのは良い。
管楽器と違って、息づかいの方法が目に見えているのと同じである。

管楽器にとっては、音大に入っているような、環境に恵まれている人に対しては、先生が生徒に向かってそう言うのもわかる。幸いにしてオーケストラにいれば、なおかつその中に超上手な人がいれば、その人の弓使いを見ていろいろ勉強になることはわかる。

だからって、ブラスバンド続けていた人とか、社会人で教室を見つけてフルート始めたとか、そういう人にどうやって弦楽器を研究しろと言えるのか。そう思ってしまう。私だって、うちのオケのコンミス(プロ)さんのボーイング見てなるほどぉ、といつも思うことができているのは、やはり少しバイオリンをかじったからだとしか思えない。弦楽器を触る前は、正直、指揮者が「デタシェ、デタシェ」とか叫んだり実際に実演して弦楽器に指導しているのを見ていても、正直よくわかっていなかった。私のまわりの管楽器奏者のほとんども、私が観察する限りでは、まず弦楽器の奏法は参考にはなっていないと思う。

弦楽器を参考にしよう、は、音大生レベル以上で技術と向上心が伴っている人に対して、先生からチェックポイントを教えてもらって初めてできるもののように思う・・・・・・・


な~んてことを思いながら、先日のオーケストラ練習。

あまり上手とは言えない人の弓は重く見える。上手な人の弓は軽そうに見える。もっと上手な人の弓は生き物のように見える。

そんな風に感じた。

で、見て自分の演奏の参考になるのは、「生き物」レベルの人の演奏。

一般フルート吹きにとっては、ますます狭い機会・・・

今度はホルン合宿

2009-01-06 | 演奏や練習に関して
一度木管アンサンブルメンバーで、オーボエ教室の合宿に行ったが、それがあったからか、今度はホルンさんから、「合宿あるけど来ない?」ときた。一瞬断ろうかと思ったけどみんな来るから、私が来れば五重奏できるよ、と言う。これは、お前が来ないと五重奏ができない、という明らかな脅迫(笑)。

結局合宿には日帰りで顔を出してきた。ホルンの先生のお友達のクラリネットの先生にアンサンブルを見てもらったり、相変わらず曲を吹き散らかして楽しくやってきた。

そこで食事時に我々の中で話題になったのが、オーボエとの性格の違い。印象としては、ホルンはチームワークの楽器?らしく、全体に穏和な感じでまとまりがあるような。まとまりきっていないのは、まだ合宿初日で皆が馴染んでいるわけではなかったからかと思う。

このホルン女史が、今でもたまに口に出すオーボエ合宿でのこと。夜のバーベキューでは、誰も肉などを焼こうとしない。仕方なくホルン女史他の他の楽器奏者が焼き始めると、焼ける頃になると集まってきて食べ物がなくなると散っていく。結局オーボエ吹きは誰一人として肉を焼こうとしなかった。あの人たちは協調性はあるのか? 云々。

私はこのバーベキューのシーンを見ていない。しかし、合宿の様子を見ていると、人が和になる様子はほとんどなく、それぞれがそれぞれで行動する感じがあったと思う。

さて、フルートでの合宿はどんなだったかな・・・・良く思い出せない・・・楽しかったけど・・・