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フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

替え指使ってますか。

2006-09-11 | フルート本体
フルートのグループレッスンで、音大を出ている生徒さんが、中音Aの音を出すたびに、G#キーと、右手の人差し指、薬指を押さえていた。

ああ、音色を気にしてるのね。
さすがは音大卒。芸が細かい。
話としては知っていたけれど、いくらなんでもその運指はめんどくさすぎる。

あとでその件、先生に聞いてみた。
やはり音色でやるらしい。
私も試しにそれをやってみると、正規の運指の方が音がいいとおっしゃる。
よかった。Aの時に余計なことをやらずに済む。(^^;)


その他の指では。

高いG#の時、右手中指薬指を押さえる。
これはピッコロ用の運指で知った。
実は、フルートでも自分はよく使っている。ほとんどかも。

高いF#の時、薬指ではなくて、中指。
自分は、今は100%これ。非常に音が出やすいし、音程も自分の場合は良い。

別の先生にきいたのだけど、このときに右手小指Ebの代わりにC#を押さえるとF#のヒット率や持続率が高まる。

この右手小指C#は、高いAにもかなり有効で重宝。pのデクレッシェンドに良い。


音色や音程の替え指は、凝り出すと面白くて大変。
(運指を楽するための指ではなくて)
調べてみると、特にリングキーH管では凄まじいばかりのバリエーション。


だけど記憶力がないので、これ以上のレパートリーを増やす予定はなし。
(>_<)

掘り出し物

2006-09-02 | フルート本体
先日レッスンに行ったら、レッスン室になにやらたくさんフルートが。
頭部管銀クラスと思われるフルートが4~5本。ところ狭し。
それとなにやら汚いフルート。あ、これは先生の。
ついでにチェロ2本。これはお教室のだろう。

先生曰く、フルートを久しぶりに再開したという生徒さんがいて、レッスン開始とともに楽器も選んでいるのだという。

これらのなかから一本、これすごく良いから吹いてみて、と渡された。
それは、ポイントアームではない、サンキョウシルバーソニック。管体銀のモデルだ。ポイントアームではないということで旧型?ということらしく、通常より割引率が高いらしい。

で、吹いてみた。
すご~く良い。
私のシルバーソニックを遙かにしのぐ吹きやすさと音の爽やかさ。
好きです、この楽器。
仕様はやや古いものの、演奏には支障なく、値段も安くなっているし、先生オススメだけあって、これは間違いなく掘り出し物と言える。

ただし、楽器を選定している生徒さんの予算は頭部管銀クラスのもの。安くなっているとはいえ、予算をはるかにオーバー。

他人事ながら、悩ましい。


掘り出し物といえば、今もよく思い出すことがある。

もう何年も前に、確か銀座山○楽器でフルートの掘り出し物市があった。
見てみると、新品としてはみょうに安くなっている総銀製のフルート。

いいじゃん、と、よく見てみると。
なんと、ピッチが445とあった。

・・・だれがどこでそんなもん使うんじゃぃ!!!


・・・ということがあったという話を先生にしてみた。

先生曰く、某日本のプロオーケストラが、一時期? オーボエのピッチが高いという理由で445を使っていた(使っている?)という。
そのオケからのオーダーかもしれないねという。

迷惑なオケもあったものだ。
掘り出し物道の道は楽しい。

フルートのレッスン、クラシック

2006-07-01 | フルート本体
ここ数日の間、どうも肩が痛かった。なぜだろうか。
これが噂に聞く四十肩だろうか? でも腕は上に上がるぞ。じゃあなんなのか?


いろいろ思いめぐらした末、理由として二つ考えられた。

週末にOBバンドの演奏があり、リハーサルから長時間こき使われていたこと。昔はクラ吹きだったことから、OBバンドではだいたいクラを吹く。クラ吹きにはわかる、あの重さ。右手の親指だけであの重量をストラップなしで長時間支えるのは、パートタイムクラ吹きにはホントにつらい。

そうだ、原因はこれに違いない? でもなんか、痛い場所が違うぞ。


もう一つ思い出したのが、前回のフルートレッスン。

いつもはジャズもどきができるようになるよう精進している訳であるのだが、前回は、今度弦楽器とアンサンブルする予定があるので、その予習にモーツァルトに挑戦した。

曲は、フルート四重奏 KV 298。
あまりに有名なバリエーションなので、ちょっと恥ずかしい、かも。


実は、前回の記事で取り上げたムラ○ツで買ったという楽譜のうちの一つがこれ。但し、特価品ではなくて定価。楽譜を買って、そのままレッスンに持ち込むという暴挙にでた。
レッスンの直前に音出しを兼ねて少し練習しようと思っていたのだけど、なんとその私の前のコマの生徒さんがお休み。というわけで、ぶっつけ本番(本番ではなくレッスンだけど)となった。

あー、これね。私(先生)はまだ若い頃何度もやったけど、ほとんど上手くいったことないんだよね、この曲。でもね、勉強になるからすごくいいね。(なんか、いやーな予感)


で、バリエーションのテーマ。
1、2、3、ミー、ラー・・・   ちょっとストップ!

今、4/4で数えてたでしょ?
はぁ。
この曲は2/2だから、2拍子で数えて。
はい。(二つしか音出してないのに、よくわかるなー。)

1、ん、ミー、ラーラシ・・・   ちょっといい?
は?
今のは、1拍子になってるよ。
は? そ、そうですか?

で、2拍子の講義。

で、「じゃあ、僕(先生)が指揮振るから、それに合わせて吹いて」
・・・・合わせて演奏する。

「じゃあ、交代ねして指揮振って。今度は僕(先生)がそれに合わせて吹くから」
・・・・指揮のまねごとをするも、しっくりこない。

どうやら一拍目の振り下ろしには、脇をしめないとダメということらしい。そしてなんやかんやと、指揮法の初歩らしき講義と、棒振りの演習のさわりになる。なかなかに指揮というのも奥深いということがわかった気がする。二拍子は難しいね。


ということを延々と(でもなけど)指揮の勉強??を続け、やっと本題のモーツァルトの二拍子もOKが出る。なんだか、いつもとはまた違った疲れ方だぜ。


・・・ということがあった。
どうりで肩が痛いハズだ??

チューニングの憂鬱

2006-05-10 | フルート本体
吹奏楽の合奏で、ながながとチューニングをやらせる指導者っている(よね?)。
あれってどうなんだろう。

いろいろ意見はあると思うけど。
私は、無駄だからやめてしまえ派。
 (中高生のバンド指導は、含まず)

およそチューニング管の位置なんていつも同じなので、チューニングは、その日の環境やコンディションでも音が合うことを簡単に確認できればそれで終わり。
そう思うから。

合奏のチューニングで音がどうしても合わない人がいる。なぜか。

・そもそも音程がわかっていない。
  →みんなを待たせてまで音合わせする意味なし。
  →待っている人の集中が途切れる。

・楽器がうまくコントロールできていない。
  →個人の努力で、できるようになるのを待つ以外なし。

・一人一人しつこくやらせる指導者がいる。
  →奏者によっては萎縮してしまい、余計に合わなくなる。これでは音も悪くなる。
  →萎縮しているので、曲になってもバンド全体が萎縮したまま。


ほら。しつこいチューニングなんて、千害あって一利なし。
かえって調子を崩すだけ。


管弦楽にはじめて入った時、最初に感動したのが、チューニングが短くて、妙な基礎練をやらないこと。
逆に言えば、チューニングもできないような人は来ないでほしい、みたいな鼻と敷居の高いところはある。

そう考えると、しつこいチューニングや基礎練は教育的配慮のある「親切な行為」なんだったんだ、と気がついた。少なくとも日本での吹奏楽は、中高生の教育的な意味合いが強いからこういう文化ができたのだろう。コンクールからしてそうだし。

そういうところで育った人が社会人になって指導を始めたりすると、無批判に中高生向け指導を続けてしまうんだろう。そういうものしか知らないから。

でもさぁ。社会人になって真面目な顔をしてそれをやられると、単なるパワーハラスメントだよ。
ハーモニーディレクターは、パワハラ幇助マシンといったところだな。

17.0mmの不安

2006-04-27 | フルート本体
フルートを少し長くやっているひとだったら、17mmといえばすぐにわかる。
頭部管の反射板の位置のこと。
掃除棒のガーゼを差し込むのとは反対側にある17mmゲージを使って、時々反射板の位置を確認するのがフルート吹きとしてのたしなみ。

昨日、ある石ころを頭部管の中にいれると音が良くなるなんていううさん臭い話を書いたのだけれど、これをしょっちゅうやるとその17mmの位置がずれる可能性がある。反射板の位置を決めているヘッドスクリューを触らなくてはならないからである。

ところが、この17mm合わせがやっかい。

掃除棒のゲージを頭部管に突っ込んで、掃除棒に刻まれている17mmのマークが唄口の穴の中心にきているかを確認するのだけれど、これがなんともわかりずらい。

まずゲージ部分が、刻まれている溝の真ん中なのか縁の部分で見ればいいのか、よくわからないものもある。低価格な楽器についている細い金属の掃除棒では、斜めに差し込めてしまうので余計に話がややこしい。

しかも、見る角度とか、掃除棒の差し込み方とかそんな不安定な要素が多くて、見る角度、見る人、気分、照明条件、体調等によってかなりずれてしまう。
アナログの体重計を斜めから数字を読もうとする、といえば分かりやすいかな。

リペアの時、お店の人が合わせてくれる17mm(おそらくこちらが正しい)と、自分がこうと思う位置がどうしても合わなくて、見方を教えてもらったことがある。

それは、頭部管を反対側にして(胴部管側を左手側に持つ)見ると良いと言うこと。確かに、通常の位置で見るのと、反対にしてみるのではやはり微妙に位置が変わって見える。
これはこれで困ったことだ。

こんなことでは、世の中にはこの17mmにヒステリックになってしまった人も何人かはいることだろう。なんといったって、この位置がずれると「音程のバランスが崩れたり、音色が悪くなる」のだから、アマチュアとはいえフルートエンスージアスト(熱中している人)にとっては死活問題である。

しかもこの17mm。教科書にはそう書いてあるものの、世の中では普遍なものではないらしい。
管楽器のダクのホームページを見るところ、17.0、17.3、17.4mmなど、メーカーや年代によって「推奨位置」がいろいろ違うようだ。
不幸にしてそのホームページに紹介されていない楽器を所持していた場合、自分はいったいどの数値に合わせればわからず不安のどん底に落とされることになる。

数値があったとしても、まだ安心できない。

例えば私のように、アキヤマの頭部管(ダク曰く、推奨17.3mm)をサンキョー(ダク曰く、推奨17.0mm)の楽器に差し込んで使う場合。どちらかに合わせるべきなのか、中間を取るのか???

楽器屋さんの店員さん、リペアさんでさえ、そんなエンスーな数字をいちいち根拠を持って知っている人なんてほとんどいないのだ。仮に若いお姉ちゃん店員が教えてくれたとしても、それが正しいという保証は全くないのだ。


少し話は変わるが、私がハン○ッヒのピッコロを買ったとき、こんな話を聞いた。

ハン○ッヒの楽器は、一つ一つ、最適な位置に反射板位置が調整されて出荷されているのだという。
店員さんとしては、それほど綿密に品質管理されているのだということを言いたかったのだろう。

私は、聞いてみた。
では、その最適位置は何かに記録が残されているのか、私はそれを知ることができるのか。

答えはNo。

では、リペアで反射板をさわったとき、どうやって反射板の位置を戻すのか?
店員さん ・・・・・・・・・・・・・・

精神衛生上とても悪そうなので、それ以上聞くのはやめておいた。

今は、ピッコロをいつも調整してもらっているリペア屋さんがハン○ッヒについて詳しい感じなので、お任せである(普通の8.5mmより、長めらしい)。
一応念のため、自分の掃除棒にマジックでハン○ッヒの位置を書いてもらった。
とても精神衛生に良く効くおまじないである。


そこで現在のところの結論。

理想:
自分の聴感で最適位置を判断する。
特にプロフェッショナルなピッコロ吹きはこういうことをするらしい。たぶん、ハン○ッヒの最適位置調整方法も(本当に調整しているなら)これ。
私の場合、それを試すこと自体が神を冒涜する行為であるということを、試してみたらわかった。

現実:
リペアさんに合わせてもらったり自分が合わせて、ここのはずと決めたら以後、神の領域と思い一切関知しない。
もしリペアさんに反射板ずれてましたよーと言われても、昨日と今日で推奨位置が変わったんだな、神様も気紛れだなぁぐらいに考え、くよくよしない。

これがベスト。

フルートフェア

2006-04-16 | フルート本体
レッスンのついでに、銀座山○楽器に久しぶりに行ってみた。

ちょうど、フルートフェアをやっている。週替わりでいろいろなメーカーの技術者が来ていて、予約すればその場で楽器を見てくれる。メーカーの営業さんも来ていて、試奏しながらいろいろ話が聞けるというもの。

今日はミヤザワフルートの日。
早速吹かせてもらった。

ミヤザワフルートといえば、あの赤○りえさんの使用楽器?(不明)でもあり、いつだったかアメリカ系の音がする? という話を聞いたことがある。(真偽に自信は全くなし)

ということで、私としては何故かミヤザワにプアマンズヘインズを期待してしまう。残念ながら、期待は裏切られてしまうのだが。

展示されている楽器の中に、試作中というものがあった。
それは、キーメカニズムが新しくなっているという。左手親指のキーの取り付け角度が全然違うとか、キーの連動のさせかたが全然違うとか、少しよく見ると確かに新しいことがよくわかる。見た目はかなり重くなっていそうなのだが、数グラムしか変わっていないという。

以前から、新しいキーメカニズムとしてピンレスというのがある。詳しいことは私の理解では書けないので省くことにして、要は、ピンを突き刺してキーを固定するというという比較的不安定な要素をなくすことによりキーの耐久性を高めるということらしい。
いくつかのメーカーではピンレスとか左ピンレスとかのオプションがあって、若干費用がかかっているようだ。

私が10年以上前にマテキの楽器を買うとき、その左ピンレスなるものを勧められた。しかし、それは「メカニズムとして」良くできてるということ。音色や演奏性には影響がないみたいで、自分にとっての効用がよくわからないのでそれを採用しなかった。

それよりもっと前、20年ぐらい前に買ったサンキョウシルバーソニックも、もちろんピンレスではない。

しかしどちらも、オーバーホールを必要とはいわれない。ピンの部分にガタがきているという話もない。要するに、現行メカニズムで私にとって十分な耐久性を持っているということになる。単に私の使い方が、たまたま楽器に負担を与えていないというだけのことなのか。それとも、20年でオーバーホールが必要になるものを、40年持たせようと言うものなのか? それとも、単に職人としての自己満足なのか。

新しい設計の楽器の方が必ずしも音がいいのかというと、そうではない。音量や効率という意味では良くはなっているのだろうけど。

音が良くなるわけではないのに、そして体感できる耐久性が上がるわけでもないのに、新しいキーメカニズムに+αの費用を払うのはどんなものか。キーメカニズムのオプション費用を見ながら良く思う。

理想の音のために、このようなキーメカニズムになりました。そういうものが見てみたいなぁ、と思いながらフルートコーナーを離れた。


その足で、久しぶりにCDを買った。
Jeremy Steig (Jazz Flute)+Vic Julis (G)の、IMPROVISED というジャズ。

このCD、山○楽器の推薦コメントを読んで買ったのだけれど。その通りなかなか面白いアルバムだ。ちゃんと誰か店員さんが聞いてコメントをつけているんだ、と当たり前なことに感心しながらこのブログを書いている。

掘り出し物市

2006-03-07 | フルート本体
銀座山野楽器で、フルート掘り出し物市というのをやっていると先生に紹介されたので、出かけたついでに行ってみた。

先生によると、初日の売り上げはけっこうあったらしい。
マニアックな中古やオールドがだいぶ安い。
なかには、お目当てを開店と同時につかみ、試奏もしないで買ってしまう人もいたとか。
私が行ったのは二日目であったが、リストの1/3は既に売れてしまっている。

今はサンキョウを充分に気に入っているので買い換えるつもりは毛頭ないのだけれど、目の保養でもしてみるか、という感じでながめていると、店員のお姉さんがいかがですか、と話しかけてくる。

なので、中古とオールドは何が違うのか、とか、このヘインズは引き抜きと表示してあるけど、どう見てもハンダ付けだとか、イジワル質問をかます。

試奏させていただいた。
4万番台ヘインズハンドメイド39万円(安!)と、ルイロット35万円。

このルイロット、なにやらフツーのフルートとメカニズムが違う。Aisレバー押すとHが出るとか、Fis用に?レバーがついてるとか、低いC#用に左手小指用のキーがあるとか。はたしていいんだか悪いんだか、判断がつかない。
試奏室が狭くて響くのもあってか、世間で言われるほどルイロットがいいものなのかよくわからなかった。値段を別にすれば、アキヤマの巻き管ルイロットモデルのほうがいいなぁ。
(初日はアキヤマもあったようだが、速攻で売れてしまったらしい)

ヘインズは、店員さん曰く、この4万番台というのは人気がないらしい。なので、フェアに合わせてかなり安くしていると。この製番による善し悪しは、ぽつりぽつりと2万番だか3万番台がいいとか聞くのだけれど、実際のところはよくわからない。

この4万番台のヘインズ。私が勝手に思っている、ヘインズはこうだ!というイメージとは違い、吹きやすいし、良く鳴る。
その代わりと言ってはなんだが、私のイメージ通りの甘い音が出ない。

タンポがいまいち合っていないこともあってか、私のサンキョウのほうが良いじゃん、という至極妥当な結論になった。(余計な散財しなくてよかったよかった)

でも、国産の安い総銀製新品を買うのであれば、この中古ヘインズハンドメイドも有りかもと思う。腐っても鯛は鯛だし。


この中古掘り出し物市、3/12日までなので時間のある人はぜひ。
もういいのは売れちゃったかもしれないけど。
楽譜売り場では、見切り?楽譜1050均一であったので、フルートで吹くタンゴ、カラオケCD付を買ってしまった。いつやるんだろ。

ひさびさのピッコロ

2006-01-26 | フルート本体
久しぶりにピッコロを吹くことになった。
まともに吹くのは、去年の2月の演奏会以来。

なので、先日フルートの調整と共にピッコロも見てもらった。
幸いなことに、タンポの調整は問題なし。
キーの動きが悪くなっていたので、分解清掃&注油で、無料!
フルートには少しお金がかかったので、ラッキーだった。

私の楽器は、フィリップハンミッヒ。
吹くポイントが狭く、久しぶりに吹いたりするとちょっとキツイ。
ホントにたまにしか吹かないのに、音色がいいからと、リスクを取ってしまったのはどうかと思う。けど結構良い楽器だ。

そうそう、知らぬ間に、ハンミッヒに新素材モデル(要するにプラスチック管)というのが出ていた。見た目も少し面白いので、ある店で試奏させてもらった。

プラ管?とはいえ、ふいてみるとちゃんとハンミッヒな音が出るところが面白い。屋外演奏しなければならないけど、音も少しは気にしたい人にはいいかもしれない。どこかの安価な国産メーカー製金属ピッコロよりぜんぜん品がありげな音が出てくる。

値段は約20万円という、びみょーなところ。
吹く環境が悪くないのなら、もう少しがんばって木管の方がいいかなとも思う。十万~十五万くらいだったらオススメだとは思うのだが。
フィリップハンミッヒの木管ピッコロは安価で質がいい。
だからプラ管ももっともっと思い切って安くできれば大ヒットするかもしれないのに。輸入代理店、ぼりすぎか??? (そんなことはないと思うけど)

楽器の調整と反射板

2006-01-24 | フルート本体
今日、社用の外出で楽器屋さんの近くへ。
ついでに、楽器も点検してもらおうと。ついでに、ニュータイプ反射板も試してみようかなと。

ニュータイプ反射板とは。

サンキョウのカタログを見るとのっているのだけれど(ホームページにはないみたい)、ヘッドコルク部分の本管側についている金属の板。頭部管内部のの突き当たり部分と言ったらいいのか?(説明しにくい・・・)

私のオケで一緒に吹いている女性は、銀のフルートを使っているのだけれど、この反射板とクラウン部分を5Kに替えた。すると、やや音量が大きくなり、音も少し柔らかく(悪く言えばあいまいな音に)変わった。好みの問題なので、いいとか悪いとかはではないので念のため。ただ、音量が出るのは重要だよね。

何を思ったか、楽器屋さんにいくついでにこれでも試させてもらおうかという気になったのだった。今までは全然興味なかったのに。


楽器屋のおじさん曰く。

反射板には3種類あるよと。一つ目は、普通の、真っ平らなやつ。二つ目は、フライパンみたいに、周囲がもりあがってるの。もう一つは、ジンギスカン鍋みたいに、中央と周辺が盛り上がっている。ただ、このジンギスカン型のものは最近はないみたいだねと。おじさん的にも、ジンギスカン型については疑問を持っているらしい。フライパン型はいいねと。

で。早速試してみようと、私の楽器(ハンドメイド)の頭部管から反射板部分を抜いてみたら。

なんと。

フライパン型のニュータイプ反射板がはじめっからついていたとさ。


ちゃんちゃん。
3800円+税が不要となりました。

ニュータイプが標準になっているのか、おじさんが勝手に?その仕様で発注していたのか、今では不明。満足しているからいいんだけど。

ただ、反射板レビューをこのブログに書こうと思っていたけど不発に終わってしまいました。残念。
今度は、シルバーソニックにニュータイプ反射板を試してみようかな。そうしたらレビューもできるだろうし。


楽器の点検の方は、今回はけっこうお金がかかってしまった。
ここ数回はサービスです、で済んでいたのだけど。

なんとなれば。
私の楽器の頭部管のすりあわせが結構固いのだけれど、その原因が、傷によるものだという。これが引っかかってすりあわせが固くなっている。

で、この傷をへらでなめしてもらうと。
なんとジョイントがゆるゆるではないか!

このゆるゆるなのは、長年?使っているので、自然な摩耗だという。

ジョイントをきつくするためには。
頭部管の中にパイプをつっこんで、何度も出し入れしながら頭部管のジョイント部分を少しずつふくらませていく。なぁるほど。(これも上手くかけなくてごめんなさい)

私のこのサンキョウの楽器はH足部管がついているので、特にジョイント部分は重要であるという。長い分だけ、H管は鳴らすのが大変。振動を管の先端まで、より効率よく伝えなければならないのでジョイントはしっかりしていなければならない。もしここにガタがあると、振動伝達の効率が落ちてしまうということらしい。

で、ジョイントのすり合わせしたあと。

お。なんか音の輪郭がしっかりしたぞ。
さっきまでは、ちょっとガサガサした感じだった。これは気のせいではなく、横で聞いているおじさんもそう言っているので間違いはない。

たぶん、反射板を交換したのと同程度の効果はあっただろう。
おじさんも、反射板を交換する必要がなくなって良くなったね、といって笑っている。おいおい。


調整としては、あと一カ所タンポの調整がはいった。
それでもハンドメイドクラスは、キーの調整が安定していていいね、という。いつもそういわれる。3~6ヶ月に一度ぐらい点検に持っていくけれど、ホントに狂いが少ないらしい。


結局、反射板は交換していないけれど、交換したのと同程度の金額を払って帰ってきた。でも今回は面白い収穫があったからよしとするか。

マテキの楽器は、やっぱり良いか。

2006-01-19 | フルート本体
先日のレッスンに、ひさびさにマテキの楽器を持っていった。
その日は、ジャズではなくて木管五重奏でやる曲を見てもらうつもりだったので、クラシック向き?なのをたまには使うかと。

楽器を組み立てて、ぴょろろっ、と音を出したら、
先生が「おっ、いいねっ」
と言う。
よく意味がわからなかったのだけど、また、ぴょろろろろっ、と吹いたら。
「すごくイイですね」
とおっしゃる。

何故かこの日は先生が私の楽器に興味を持たれたようで、レッスンの途中で超?高音域(通常のフルートの最高音Cの上のE)の運指の話になったとき、私が出せなかったのでちょっと先生が私の楽器を「良さそうな楽器だ、ちょっといい?」と言いながら少し吹かれた。

当然のこととはいいながら、先生は超高音域を、はじめてさわった私の楽器で軽々と出している。
そのあと、楽器のメーカー名やモデル名等が刻まれているあたりをまじまじと見つめていた。

いやあ、マテキってよく良い楽器があるんですよねー。とその後おっしゃっていた。

その後、私はマテキは以前使っていたけども、良いときは良いがなかなか上手く吹けなくて今はサンキョウを使っていることなどなどの話をした。

すると。

アマチュアとは言え安全に吹けることは重要なので、オーケストラでサンキョウを使うのは正解だろう。
それでも木管五重奏のような場合は、このマテキを使う価値がある。なぜならばアンサンブルならば、一度こけても復活するチャンスはたくさんあるから(リスクを取って良く鳴る楽器を)使うと良い。

ということだ。

ほんの四つ五つの音を出しただけなのに、しかも高音域だけ。それでもすぐに楽器の特徴をつかんでしまう。さすがはプロ。しばし感心感心。


あまりに鋭い、なんというか、感性を持たれているので。

練習の最後にジャズレッスン用カラオケCDをCD-Rにつくろうとしたとき。CD-Rが未記録かどうかを確かめるためにCD-Rの記録面を先生が見ながら、こうやって見れば録音されているかどうかわかるよね、と言われた。

それを聞いた私は。

「えっ、先生はCDの記録面を見ると何の曲が録音されているのかわかるんですか!?」と本気で驚いてしまった。

いくらなんでもそんなわけはない。
ということで、大爆笑。


まいったまいった。
「脳のトレーニング」がまだまだ足りないらしい。