今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

パン・デピスを焼いてみよう! -3- (試食)

2005-04-23 05:27:01 | Weblog
夕食も済み、いざ試食!・・・とはいえ相変わらず船酔い気分が続いてて、夕食も食が進まなかったのです。(と言いつつけっこう食べたけど。笑)
試食、なんとなく気が進まないなぁ。

夫がスライスし始める。(写真だけはちゃんと撮る。)
ざっくりした生地。均一に焼けてる。見た目はなかなかイイカンジ。
写真でちょっと白っぽい粒のように見えているのは刻んで入れたアプリコット。
では、お味は・・・?
お皿なんて出さず、夫と2人、手づかみで試食。
う~ん、なかなか美味しいではないか!
初めてにしては大変上出来です。(思わず、自画自賛。)生地もしっとりしてて、良い出来。
作ってる途中でずっと思っていたことなんですが、この生地、たくさんスパイスを入れたはずなのにスパイスの香りはそんなにしないんです。(シナモンは小さじに山盛り入れたんですよ。)
じつは、スパイスよりも強くライ麦粉の香りがするからなんです。黒糖かな?と思ったあの素朴な香り。ライ麦粉とはちみつを混ぜてからというもの、その2つの香りが全体の9割を占めている状態。(ワタシのアタマの中でだけ、ナツメグの香りが揺れているけれど・・・。)

パン・デピスを食べながら夫とアレコレ話し合います。はちみつの量をもっと増やしたほうがいいかな?とか、中に入れるドライフルーツのこととか。
なんでこんなに膨れたんだろう?って考えてて、原因としては「ベーキングパウダーの入れすぎ」をまず考えたのですが、もしかしたら「薄力粉を使ったから」・・・?次回はちゃんと強力粉を使ってみようかな。
結局なんだかんだいいながら、わたしは2枚も食べてました。(船酔い気分はいづこへ?)
今回使ったはちみつは、近所の安売りのスーパーで買った「オレンジの花」のです。わりとアッサリした味。

今回、レシピの最後に載ってた「グラサージュ」は省略しました。もともとそんなに好きじゃないし、普通のパン・デピスにグラサージュがかかってるのは見たことが無いので。大森さんの本によると、これはディジョンのレシピだということですが・・・ディジョンのはそうなのかな。

エクスの旅行から、モノプリで2度もパン・デピスを買ったわたし。そのままスライスして食べるのも好きなんですが、ブルガリア・ヨーグルトに混ぜて食べると美味しくって、実はコレにハマッてたんです。小さく刻んだパン・デピス一切れ分を無糖ヨーグルトに入れ、スプーンでぐるぐるぐるぐる混ぜます。すると切れ端がだんだん崩れてきて最後にはヨーグルトと一体化します。この状態まで混ぜて食べてもいいし、混ぜてる途中の状態でパン・デピスの塊とヨーグルトとが中途半端に混ざってるのを舌の上で味わうのもいいし。これ、なかなかイケますよ。今日もヨーグルトと食べたかったんですが、さすがにそれは胃袋が拒否してました・・・。


今回、不覚にもナツメグに酔ってしまったワタシ。じつは、作ってから5時間ほど経つ今も少しヘンな気分です。なんででしょうねぇ?

パン・デピスを焼いてみよう! -2- (調理)

2005-04-23 04:37:58 | Weblog
はじめて作る、パン・デピス。ちょっとドキドキです・・・。

まず、材料を用意する。
小麦粉(強力粉)、ライ麦粉、ベーキングパウダー、はちみつ、砂糖、牛乳、卵、ドライ・アプリコット、シナモンパウダー、ナツメグ。
(レシピは本からの引用になるので、ここでは省略します。)

ライ麦粉の封を切ってみる。袋の中には、灰色っぽいような薄茶色のような粉が入ってた。独特のにおいがして、これがライ麦かぁ~って思ってたら、テーブルの向こうでカゴの中のぺこが右往左往してる。(←ちょっと興奮ぎみ。)あ、もしかしてライ麦のニオイを察知したのか・・・?(汗)

はちみつは、まず小鍋で温めるんですって。そうするとサラサラして混ざりやすいって。やってみると実際そうでした。この一手間が大事ってことですね~。
材料を泡だて器で混ぜ合わせる。最初、うまく混ざらないんじゃないかと心配してたんですが、案外よく混ざるんです。しかも「よくまぜる。」と本に書いてあるのでちゃんとしっかり混ぜました。粘りが出すぎてヘンになりはしないかと心配でしたが、(焼き上がりから察するに、)そんなことはなかったみたいです。
本当はレシピには強力粉って書いてあったんですが、ウチに無いので薄力粉を使っちゃいました。フランスの薄力粉はキメが粗いので、日本の薄力粉とはぜんぜん感じが違います。ちょっと強力粉っぽいんです。
細かく刻んだアプリコットも一緒に混ぜる。わたしはドライフルーツが何種もゴテゴテ入ってるのはあんまり好きじゃないので、今回はアプリコット2個分だけを刻んで入れてみた。でも、2種類くらいは入れてもイイかも。それか砕いたナッツを混ぜてみてもいいかもしれない。(家にあるものを何でも利用しないとねっ。)
そして、シナモンとナツメグも混ぜる。シナモンは粉のを以前買っていたので、今回はスーパーにてナツメグを購入。今後もきっとあまり使わないだろうと思い、粒状でおろし金の付いたものを購入。これだと毎回新鮮な香りが楽しめるんじゃないかと思って。
がっしがっしとナツメグの実を削る。ここで思わぬハプニング!なんと、ナツメグのニオイに酔ってしまったのです。(ナツメグを削り始めた瞬間から気分が悪くなってきて、頭痛が・・・。まるで車酔いか船酔いみたいな気分。)でも、とにかく調理を続ける。

焼き時間が「170℃で20分+150℃で25分」となっていた。キッチンタイマーを20分にセットする。
カチカチカチカチ・・・
ウチのキッチンタイマーは夫が昔から使ってるヤツで、レモンの形をしてて、ギュッとひねって使う。簡単で便利だけどとにかく音がうるさい。今回、ジリリリリッ!と鳴るたびに、ぺこがドキッ!!としてた。(苦笑)で、ついでに夫も一緒になってドキッとしてたらしい。(わたしはいつ鳴るか大体知ってるのでドキッとはしなかった。)

焼き始めてから10分後くらいに様子を見てみると、こんもりと山のように膨らんでる。この様子では膨れすぎになるのでは?と心配になってきた。(実はベーキングパウダー13gって書いてあったのを、13gだなんて量れないからテキトウに入れたので、多分16gくらいはあったんじゃないかと・・・。それが原因?)
パン・デピスっていうより、ブリオッシュみたいな姿になってしまった。でもいい色に焼けてきた。
150℃で25分焼き、取り出してみる。すると、真ん中がずこっと凹んでしまった!ナイフを刺してみると、まだ焼けてない生地がねっとり付いてきた。慌ててオーブンに戻し、15分追加。

そして、いよいよ焼き上がり!
(ここで夕食タイム。試食はその後で。)
でも相変わらず頭痛がして気持ちが悪いのでした・・・ナゼだろう?

パン・デピスを焼いてみよう! -1- (素材)

2005-04-23 04:08:40 | Weblog
前回、「最近パン・デピスにハマッてきてる」と書きましたが、そうなんです、実はエクスの街で食べてからハマッてしまったのです。
ミラボー通りにあるモノプリ(スーパー)にて食料を買っていたところ、夫がふいに「そういえばパン・デピスって食べたことある?」と聞いてきました。確か二度ほど食べたことあったような気がするけれど、一度目のはマズかったのかな?記憶に無いぞ。で、その後ずーっと買おうとも思わなくって・・・、いつだったか義母の家にあったのをもらって食べて、それは美味しかったような。と1人であれこれ考えているうちに、買うの?買わないの?と夫が催促。(フランスの食べ物のことをわたしに教えたがる夫なのです。)こういうチャンスには、迷わず買う!(笑)

ホテルに戻って、夕食前に食べてみる。
う~ん、ウマイではないか!!しっとりしたパウンドケーキって感じで、どっしりした食感がなんともいえない。はちみつ70%って書いてあるだけあるなぁ。沢山食べたら太るんだろうか?なんて思いつつも、美味しさのあまり、ばくばく食べてしまいました。わたしが気に入ったのを見て夫も嬉しそう。

素朴な味がなんとも言えないこのパン・デピス。フランス語で Pain d'Epices って書いて、名前のとおりスパイスが入ったパンみたいなケーキです。なぜ「パン」なのか?はよくわかりませんが、夫が「材料にバターも油も入ってないから、パンなのかな?」ってなにげに言ってました。ホントのような、そうでないような・・・。
この素朴な味の正体が最初はわからなくって。何か美味しいものを食べるといつも、口の中で原材料を探ってみるんですが、今回は「もしかして黒糖?」って思いました。黒糖っぽい香りがなんとなくするんです。フランスで黒糖ってのは無いだろうから(普通は三温糖)、何だろう?
この味の正体、パリに戻ってレシピを見てはじめてわかりました。それはなんと、ライ麦でした。

大森由紀子さんの本に載ってたパン・デピスのレシピを見てて、「このライ麦って何だ?」と疑問に。和仏辞書を引くと seigle って書いてあります。(後で夫に言われてわかったんですが、パン・ド・セーグルと呼ばれる黒っぽいパンがライ麦のパンでした。)
ライ麦粉を探しに近所の品揃えの良さそうなスーパーへ行ってみました。しかし、無い!なんででしょう。(マイナーな存在?)夫の助言により近所のオーガニック食品店へ行ってみると、あっさり手に入りました。この写真がそれです。500gで1.35ユーロって、ちょっと高い・・・?(粒状態のを見せてもらったら、なんと、ぺこのエサとおんなじでした。ぺこのを奪えば良かったんだろうか・・・)

他に必要な材料でウチに無いものは「オレンジ・ピール、レモン・ピール」です。
他の本に載ってたパン・デピスのレシピも見てみると、そこに「本来はセミ・ドライのフルーツをミックスして使用するところを、日本では手に入りにくいのでフルーツのコンフィで代用します」と添え書きしてあった。ならば、今回わたしはコレを逆にして、ドライフルーツを使おう!
ということで、ウチにあったドライ・アプリコットを利用することにしました。
さぁ、作るぞぉ~っ。