今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

第一回・「体外受精」開催 (2)

2007-12-25 22:21:21 | FIV紀行(07-08)

翌日、日曜日だというのにクリニックの女性から電話が入った。
「受精卵、6個作成できました。」と告げられる。

●12月11日。受精卵をお腹に戻す。
フランスでは、これを「トランスファー」と言う。
日本では胚移植(ET)と言うらしい。
受精卵をお腹に入れるだけなので、私一人で事足りるので一人で行くことに。
(夫は仕事があるので。)

特に「飲まず食わずで」という指示もなく、ただ普通に病院に行く。
待合室にて、採卵の時に一緒にいたカップル3組に遭遇。どの人たちも夫婦揃って
来ている。一人で来ているのはウチだけだった…。

普通の診察室で医師(ドクター・ドゥアー)と会って話をする。
受精卵6個は良好であることを告げられ、今回使わないぶんは冷凍保存して次回に
使用できると言われた。
そして「今回は何個お腹に入れますか?」と聞かれて驚いた。
そんな(一応)大事な質問を、夫のいない場で聞くんですか?
(事前に言っておいてくださいよ!)
仕方ないので一人で判断。
「今回は、1個にします。」と答える。

医師が看護婦さんに告げ、受精卵の入った試験管が1本だけ運ばれてくる。
小さな診察室の中にある婦人科用の診察台の上に開脚で横たわり、下から受精卵
を棒状の器具でそっと挿入。
あぁ、これでもう終わったのか。と思って起き上がろうとしたら、
「あ、横になったままでいてください。」と言われる。
(そういう事も、はじめる前に言っておいてくださいよ!)

このまましばらく横になっていてくださいね。」と言って、一旦医師は部屋を出る。
しばらくって…どのくらいなんだろう?
こういうヒマな時間のために本を持ち歩いているのだけれど、カバンは診察台の下
にあり、手さえ届かない。。。あらかじめこうなるとわかっていたら、背中の下にでも
本を挟んでおくんだったのに。

結局、30分くらい横になっていただろうか?
(その間、ずっと窓から空を見上げたりしていた…暇、暇、暇。)

医師が再び部屋に入ってきて、もう起きていいですよと言い、今後の流れについて
手早く説明を受ける。
12月24日に血液検査で妊娠しているかどうかを調べる。
それまでの間、毎日「経膣薬」と「経口薬」を使用。

採卵後3日目くらいから、お腹にものすごい量の水が溜まってきた
こちらのサイトを見てみると、体外受精のリスクのページに
「腹水がたまると、胃痛、悪心、嘔吐、重度体重増加、息切れ、尿の量が減るなどの
症状が生じる」とある。
「重度体重増加」以外の全ての副作用を一度に体験した私。。。
お腹はみごとに妊娠7ヶ月目?と思えるサイズにまで膨れ上がる。しかもパンパン。
コリコリに。中に空気ではなく水が溜まっているのがはっきりわかる。
胃が悪く、ちょっとキリキリする感じ。胸がもやもや。ちょっと動くだけで息切れ、呼吸
がしんどい。トイレに頻繁に行くが、出る尿の量は比較的少ない。(嘔吐は10日、
仕事中に体験済み。。。)

この時点で、続けていた薬は2種のみ。
どちらも妊娠を助ける作用のある薬らしいので使用を止めるわけにはいかず。
(この時は、服用している薬のせいでお腹に水が溜まっていたと思い込んでいた。)

トランスファーから1週間くらい、お腹がものすごく膨れたままで過ごす。
ものすごく重い体で、朝から晩まで仕事をがんばる。(週7日出勤…。)

8日目くらいから、なんとなくお腹が少し小さくなってきた感じがしてくる。
ようやく薬の副作用が消えてきたのだろうか?と思う。

●トランスファーから13日目の12月24日、血液検査をして妊娠しているかどうかを
調べる。
この時すでに、おなかはかなり小さくなってきていて、重くしんどかった体もだんだん
軽く感じてきていた。(それに伴い、悪い予感も…)
夕方結果が出て、妊娠していないことが判る。

トランスファーをした日に医師から、「血液検査の結果が陰性なら、すぐに月経が
きますから、服用している薬を止めてください。」と言われていたので、薬を止める。
12月27日、月経がある。

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仕事が忙しい時期に重なってしまい…それでもがんばったのに、うまくいかなくて
ものすごくガッカリしてしまった。
今回は本当に、自分たちで努力したりがんばったりしてもどうにもならない事がある
というのを思い知らされた。がんばれば何とかなるものなら、次はさらにがんばる
ことができるだろう。だが、これはそうはいかない。どんなにがんばりたくても、がん
ばる術が無い。じゃあ、一体どうすれば良いのだろうか…
そんな思いに暮れながら、悲しくクリスマスを過ごす。


第一回・「体外受精」開催 (1)

2007-12-25 21:01:32 | FIV紀行(07-08)

ようやく、待ちに待った施術の開始。
いや、別に体外受精をしたくてたまらなかったのではなく、一歩前へ進みたかったのです。
何となく、どちらかの能力に問題があるのではないかとずっと思っていて、それが
当たっていたので、そのまま自然妊娠の可能性を求めてがんばっても、どうせまた
流産するのがオチでしょう、という考えがどうしてもついてまわって…。とてもポジティヴ
にはなれないのです。

●11月13日、「生理サイクル2日目」
FIVは、まず採卵のための排卵誘発剤からはじめる。
サイクル2日目から10日間、錠剤を服用。
●11月26日、麻酔科の医師と面談。(全身麻酔を受けるため)
●11月27日、血液検査。自宅で皮下注射の開始。(医師の指示があるまで注射を続ける)
この皮下注射はペンのような形をしていて、非常に使いやすい。
ペン軸をまわし、医師に指示された容量を指定してからペン先の針をお腹に刺して
押すだけ。針が非常に細いので、刺した時の痛みは特に感じない。
●12月1日、もう1種類、皮下注射が増える。(計1日2本。医師の指示があるまで続ける)
●12月3日、血液検査。経膣エコー。
●12月6日、血液検査。午後に結果が出て、医師から今までの注射をやめる指示を
受ける。また別の種類の皮下注射を、指定された時間に打つ。

ここまでは特にストレスも無く、日々の注射もちょっとチクリとするだけなので普通に
がんばれる。

●12月8日、FIV当日。(ドクター・ドゥアーによる施術。)
朝早くからクリニックに行き、精液と卵子を取る。
(私は「飲まず食わず」で行く。)
病室のシャワーで腰から下を消毒の石鹸液で洗い、全裸の上に不織布のぺらぺら
の服(?)を着て、錠剤をのまされ、待つ。
時間が来て、私は手術室のような場所にて卵子の採取。
夫はその間に精子の採取。

は、手首から麻酔の注射を入れられて完全に眠った中での採卵。
目覚めたらもう終わっていた。病室にて回復を待つ。
はその間に、2度も精液採取をしていたらしい。
どうも結果が思わしくないらしく…。(活きの良い精子の量が足りないらしい。)

麻酔がまだなんとなく効いている中、病室にてしばらく待たされる。
腹痛がして気になるが、施術の後なので仕方が無い。(痛み止めの薬を渡される。)
夫は再度呼び出され、3度目の精液採取(!)
後で夫から聞かされたのだが、私からは卵子10個が取れたらしい。
なので、10個ぶんの受精卵作成のために沢山の良質な精子が必要だったらしく、
夫はさんざん搾り取られたようだ。

ベッドの上で1時間くらい待たされた頃だったか、医師(ドクター・ドゥアー)が来て
話をした。受精卵を作成し、3日後にお腹に戻すらしい。
仕事が忙しいのでこの後すぐに仕事に出てよいかと聞いてみると、驚かれた。
(通常、丸一日の休暇が取れるように医師の診断書が出るらしい。)
アルバイトなので診断書があろうが無かろうが関係ない。とにかく仕事に出ても
いいですか?と聞くと、「体調が良さそうなら、まぁ、いいでしょう。」と。
病室は二人部屋だったのでお隣に女性がいたが、こちらはかなり調子が悪そう。
麻酔が効きすぎたのか、ふらふらして立つのも大変な様子。それと比べると私は
元気なもので、すたすた立ってトイレにも平気で行けてしまう。腹痛だって、ガマン
できる範囲。
経膣薬、抗生物質、痛み止めなどを処方される。

結局、朝7時半にクリニックに入り、午後1時頃に出た。
帰宅し、しばらく休んでから、午後4時半頃から仕事に出る。

12月10日、嘔吐する。
(11日に医師に聞いたところ、原因は抗生物質の薬とわかる。11日から抗生物質
は服用を止める。)

 第一回・「体外受精」開催 (2) につづく・・・