この時点で興味の無い人にとっては全くもって読むだけ時間のムダですからね。
さて、読み進めたいと思われるみなさんへ。
バイアリー・タークさんに焚き付けられて(?笑)、わたしも書いてみることにします。
↑こんな本が、あるのですね。
コレ、非常に面白いんです。とっつきにくいと思われてしまいがちな鉱物の
世界を、基礎知識のあまり無い人にでも楽しめるように書いてあるんです。
(この本のデータはこちらをどうぞ。)
中は一体どうなっているかというと・・・
まず最初に、7ページに渡るカラー写真が。
まるで鉱物標本を見ているようです。
(本文は残念ながら白黒です。)
そして肝心の中身はというと・・・
「そもそも鉱物とは何か」
基本中の基本ですねぇ~。
“鉱物”と言われてイメージできる範囲というのが、現代日本人にとって
かなり曖昧なのではないかと思うのですが、それをきちんと説明してくれて
います。付け足すとしたら、欧米諸国では鉱物学の歴史が長いので、
鉱物=「ミネラル」の、ミネラルの意味の範囲が非常にはっきりしているのです。
(一般的に受け入れられている言葉、とでも言うか。)
で、説明の仕方はどんなかと言うと・・・
こんな風に図解してあります。
文章も、適度な長さの章にまとめてあるので読みやすいです。
「鉱物」って言うとどうしても、岩の話とか、化学的な話とか、果ては地球の太古
の歴史に遡る話になってどうも入りにくいと思ってる人!
そんな人も楽しめる、こんな話題もあります。↓
一般によく知られている宝石もとりあげてくれているので、とっつきやすいです。
多少「石」に興味のある人なら、この本はすごく楽しめると思います。
子どもたちは夏休み。大人だって!!
「オトナの自由研究」に、こんな1冊いかがですか?
しかし、すでに“鉱物愛好家・初級”をマスターしてる人(たとえるなら、わたし)
にとってはこの本はちと甘い。なぜなら、すでに知っていることが沢山載って
いるので、新たなる知識の吸収になる部分が少ないから。
そんな“初級”を終えかけた人に、次なる課題を提示してくれる本があります。
またしても、著者はおなじく堀先生です。
ジャジャン!!
↑これです。
“--学”とタイトルにつくからには、やはり学術的な本なのです。が、しかし、
一般的な鉱物関連本とは比較にならないくらいに、読んでいて“楽しい”
のです。なんでかと言うと、とても平易な言葉で書かれていて、そして何より
堀先生が自分で感じたナチュラルな感性で、肩肘はらずにそのまんま表現
されているからです。なんだか、自分の学校の先生に説明でも受けている
ような気軽さで読めます。
(この本のデータはこちらをどうぞ。)
この本の最初にも、やはりカラー写真のページがいくつかあります。
でも、なんだか急に・・・地味な標本になってますね。(苦笑)
さて、気になる中身ですが・・・
↑こんなグラフとか、結晶から起こした図とかばっかりです。
これだけ見ると、なんだか急に面白くなっくなった感じがありますが、文章を
読んでみると、これがなかなか味があって面白いのです。「堀節(ほりぶし)」
とでも言いましょうか。
時々、激しくツッコミを入れたくなるのです。(苦笑)
ところで、ここまで読んでくれた人たちの中には、
何人か、この石↓を見たことがある人もいるでしょう。
透明な石です。文字や写真の上に置くと、あら不思議、2重にダブッて見える
んです。これ、方解石って言う石なんです。
わたしが鉱物の面白さにハマッたきっかけは、こういった、非常にわかりやすくて
楽しい石の魅力に触れたからなんです。
それが約10年前。。。
あの当時、「鉱物鑑定○級」っていう免許を取りたい!とホンキで思ってました。(笑)
鉱物がなぜそんなに人々を魅了するのか?
それは・・・人によって理由はさまざまだと思いますが、多分誰しも、鉱物の
作られた気の遠くなる時間に密かに思いを馳せているのではないかと。
地質学的時間。
地球の表面が構成された頃からのことです。
その時、まだ生き物はいなかった。
そんな中で、鉱物が生まれてゆき、ゆっくりと成長していったのです。
「楽しい鉱物学」にステップアップしたわたし。
欧州でもいろんな鉱物の産地があります。この本読んでたらね、もう、
いても立ってもいられなくなります。ハンマー持って今すぐ山へ行きたく
なります。しかしそれはさすがに不可能なので・・・
先日、いままでフランスで集めた石をよく観察してみました。
いままで抱えてきた疑問を解くためです。
そう、「火打石」に関する疑問。
これが今、なんとなく、解けつつあります。
そのうちに発表するので、興味ある人はオタノシミニ!