今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

フランス国歌のヒミツ

2005-11-30 08:16:00 | Weblog

フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」はけっこう有名なので、題名だけ聞いて???な人でも
曲が流れると「あぁ!」と思うはず。そんな有名な曲のタイトル、しかもフランスの国歌なのに
なぜ「La Marseillaise ラ・マルセイエーズ」なの?
Marseillaise って“マルセイユの人(女?)”って意味。マルセイユ出身の女性がフランス人代表・・・?
(そんなわけないだろっ!)

常日ごろからこのことについて疑問に思っていたんですが、夫に聞いたところで「そんなの知らん」と
言われるのはわかっているし、(実際そう言われたし・・・)じゃあ歌ってみせてと言うと「歌詞知らん」と
言われるし。(夫よ・・・アンタは本当にフランス人なのか?)

そんな疑問をスッキリ解いてくれるサイトに今日、偶然ながら出会いました。
それがココ。↓
http://www.stages-en-provence.com/music08.htm

フランス国内で数奇な運命を辿ったこの曲、外国でも革命時に歌われてたんだって~。

そして、このサイトを読んだ直後はまだわからなかった疑問も今しがた解けました。
なぜ「ラ・マルセイエーズ」と女性名詞になっているのか、という疑問。
意外と簡単でした。chanson(歌)もしくはmusique(音楽)という単語が女性名詞だからなんでしょうね。
多分、chansonから来てるんだと思います。

あ~、スッキリした。


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追記:

そういえばね、ビートルズ(というか、ジョン・レノン?)の「All you need is love」って曲の出だしが「ラ・マルセイエーズ」になってなかった?
以前から不思議に思っていた、この取り合わせ。英国人なのになぜフランス国歌を???とね。
でも、上記のサイトで「革命の時に歌われた」とあるので、もしかして、この曲って「改革のシンボル」になってたってこと?と思ったワタシ。(あくまで私見です。)
なんか忘れちゃったんだけど~、「All you need is love」って、愛と平和・・・って感じの曲だったよね、確か。(邦題が「愛こそがすべて」とかだったよね。)
ラ・マルセイエーズを使ったのは、「愛」による世界革命という意味だったんだろうか。
あ~、歌詞どんなだったかな・・・(今度ネットで検索でもしてみようか。)


魔法の水薬

2005-11-29 08:03:29 | Weblog

先日遊びに来てた友達と一緒に、オテル・ド・ヴィル(パリ市役所)近くにある、修道院で作られた食べ物などを売るお店へ行ってきました。
手作りのジャムやはちみつ、焼き菓子などが並ぶお店。パン・デピスなどもありました。
店番の女性はきっと修道女なのでしょう、とっても優しい方で、いきなり来た観光客のようなわたしたちに「何か、特にこれといった物をお探しですか?」と優しく聞いてきました。わたしは以前一度だけこのお店に来たことがありましたが、夫と一緒だったので(夫から「買うな買うなビーム」を浴びせられてたので)あまりアレコレと見る余裕は無く(汗)、ただ「ラベンダーのはちみつ」がとっても気になったのでねだって買ったんです。(以来、わたしはラベンダーのはちみつにハマッたのです。)
「特に探してるものは無いんですが・・・、何か特別なものはありますか?」と女性に聞いてみた。(わからないものは、聞くほうが早いのである。)
女性はちょっと小首をかしげた末に、「こちらは○○のクッキーで・・・」と説明しはじめた。なんとも体に良さそうなクッキーだったんだけれど、その次に説明されたモノが、わたしの心を釘付けにしてしまった。それが、この写真の瓶です。


52種類の薬草から作られたという、滋養強壮の飲み物。グルノーブルで売られている薬草酒の類かと思って、壁際に置いてあった薬草酒の容器を指差しながら「これと同じような感じですか?」と聞いてみたところ、「そうですが、こちらのはアルコールが入っていないんです。」という答えだった。
ノン・アルコール!(←コレなら朝も飲める。)
即、お買い上げっ。

実は日本に居た時に一時期「養命酒」を飲んでたことがあったんだけど、アルコールが入ってるからあんまり好きではなくって(単にアルコールなら好きなんだけど・・・)、薬だと思って飲むことができなくて、あまり長続きしなかったんです。これはノン・アルコールだから、昼間に飲んでしまえば良い。
3週間のトリートメントだということで、つまり3週間くらいは飲み続けなければ効果も何もわからないってこと。朝食前と昼食前にコップ半分飲んでください、と言われました。(夜はダメだそうです。成分に朝鮮人参が入ってるから興奮して眠れなくなるかもしれない・・・とさ。)

ルンルン気分で(←ナゼ?笑)買って帰り、さっそく飲むことに。
夫は見慣れぬボトルがテーブルの上にあるので不審に感じている様子。事情を話すと「ま~たそんなロクでもないモノ買って!騙されたに決まってるよ。そんなモンで元気になるなら、スーパーで皆売ってるよ。まったくぅ~」って言い出すし。
散々応戦するも、健康ドリンク剤など存在しない国の人間にとって、こういうモノを飲むという感覚は理解しがたいらしく、「ま。せいぜいがんばりな。」という感じでピリオドを打たれてしまった・・・。
なぜかと言うと、色があまりにスゴい上、ニオイもけっこうなものだからです。(ニオイは朝鮮人参のせいですね。)
しかーし!伊達にワタシは日本でオヤジ・ドリンクを飲んでいたわけではない。真剣に飲んでいたのです。しかも、あの味に慣れ親しんでいたのです。(←ちょっとヤバかったってこと?)
なので、こんな味なんてへっちゃらなのさ~ (夫よ、考えが甘かったね。)
初回こそ「なんだ?」と思った味も、その中に隠された甘みを発見してからというもの、美味しいとさえ感じるようになってしまったのです。

そして毎日朝・昼と嬉しそうな顔をして飲むワタシを見て、夫は一言・・・「この中にヤクでも入ってるんじゃないか?」って。
そんなこたぁーないだろー!
夫はこの飲み物をいつしか「potion magique(特効薬)」と呼びはじめました。でも直訳すると「魔法の水薬」ってなるんです。不思議な名前~。


裏のラベルはこんな感じです。
このオヤジ(いや、修道士さん・・・)の絵がやたらと気に入ってしまいました。

そして、つい先日、なんとボトルを空けてしまいました!(祝・完飲?)
でも・・・ちょっと待てよ?まだ3週間経ってないぞ。おや~?

カラのボトルを持った夫が「この瓶どうする?取っておくの?」と一応聞いてきた。(たとえ空き瓶であろうと、勝手に捨てて怒られたら怖いと思っているからなんです。)
で、ワタシは「捨てていいよ。また次の買うからっ。」と答えました。
あったりまえじゃ~ん。ふふふっ。

こんなワタシ、いつか完全なる健康体になれるのかしら・・・?


ぺこ、ヒミツ特訓中

2005-11-29 04:04:39 | Weblog

「ヒミツ特訓」などと書いてしまいましたが、単に皆さんに公表してから始めたわけではないというだけのことで、深い意味はありません。
さて、何の特訓かと言いますとですねぇ・・・
実は「エサの切り替え特訓」なんです。

鳥を飼ったことの無い人は知らないと思いますが、鳥の餌には大きく分けて「シード(種餌)」と「ペレット」があります。前者はいわゆる穀物の種で、昔ながらのもの。後者は見た目がドッグフードとかみたいな感じでカリカリしてて、シードでは足りないと言われる栄養素を加えたりしてバランスを取った鳥用食品なのです。

これがシードとペレットです。(シャープペンシルは大きさ比較のために置いてます。)

ペレットはいろんな会社から出ていますが、フランスのペットショップで見つけたペレットはどれもサイズが大きく、どう見ても中型以上のインコ用。しかも色が派手でいかにも着色されてます~って感じでイタダケナイ。
そこで、鳥の餌で有名なキクスイさんのサイトでペレットを調べてみたところ、ラブバードに適したサイズのもあるということ、添加物一切無しということなので注文してみたんです。(2000円以上買うと国内無料発送だったので、実家へ送ってもらって9月にウチに遊びに来た母に持って来てもらいました~。)

ぺこは野菜も嫌いじゃないしけっこうなんでも食べるので(汗)、きっとペレットもイケルだろうと思っていました。が、しかし・・・種餌から始めた鳥にとってペレットはやはり味気ないものなのか、シードとペレットを混合して与えるとペレットだけきれいに残されてしまったのです。
「ガーーーーン・・・・」 (←わたしの心の声)
沢山ペレットあるのに、もしも全然食べてくれなかったらどうしよう・・・(←経済的な問題。)
食べろ!食べるんだ~ ぺこ!!
翌日から特訓開始でした。(つい2週間ほど前の話です。)

友達も日本から遊びに来るんだし、そんな特訓今始めなくっても・・・と一旦は思ったのですが、思い立ったが吉日!(というワタシの勝手な思い込みから開始。)さっそくぺこの餌にペレットを混合して与えはじめたのです。

まずは昼間の間、シード&ペレットの餌を入れて様子を見る。
が、シードばかり食べまくるぺこ。(もっとお上品に食べなさい。選り分けてはいけません!)
翌朝までそのままにしてみると、空腹から、渋々ながら残っていたペレットを口にしはじめた様子。しかしあまり食べていない・・・。しかもなんだかイライラしはじめてます。
仕方が無いので種餌を戻すと、反動からか、ドカ喰い。
これはイカン!ちゃんとやらなければ・・・

ということで、「昼間はペレットのみ、夜から朝まではシード」という方法に切り替えました。
この方法に変えてから、ぺこは昼間の間、空腹に耐えかねてペレットを食べ始めました。餌入れに、底がぎりぎり隠れる程度の量(かなり少量です)のペレットを入れておくと、ぼりぼりと音を立てながら食べていました。ぺこが餌入れから離れた時に近寄って中を見てみると、粉々に砕いて落としながらも一応なんとか食べた様子。
翌日も同様にしてみました。そしてさらに翌日も。
翌々日あたりに、放鳥中に指先にペレットを乗せてぺこに食べさせてみたところ、なんと食べたのです!そして砕けて落ちた粉のようなペレットを拾って与えると、それも食べた!(やはり人間の手からあげたものの方が確実に食べるみたいです。)
やったぞ!ぺこ!

というワケで容赦なく「ペレットに完全切り替え」となったのです。(ここで甘やかして気を抜いてはいけないと思って。)
前は「ケッ・・・」って顔をしながらペレットを食べていたように見えたのですが、完全切り替え後は、ちゃんと普通に食事として食べてる様子。しかし種餌恋しさはまだまだ消えないみたいで、わたしがお米を炊こうと思って用意している「ザーッ」という音に(いつもなら反応しないのに)騒いでみたり。
「種餌をくれぇぇぇぇ!!!」 (←ぺこの心の声?)
って声が聞こえてきそうです。

体重を量ってみました。
すると以前は47gくらいだったのに、いつの間にか52gになってた!!
やばい・・・・・・これはもしかして、あの時のドカ喰いが原因か?(汗)(←ヒマワリの食べすぎかも。)
完全にペレット食にして、もう1週間くらい経ちます。
先日体重を量ったところ、50gになってました。冬だから多少は太っても大目に見よう。ウン・・・。
今後ペレット食を続けていっても体重オーバーが続くようであれば、その時に何か対策を考えれば良いかな、とここは気楽に構えることに。

ペレットに意外にも早く慣れてくれたぺこ。やっぱりキミは何でも食べるんだね(苦笑)
最近はごほうびに種餌をあげたりしてます。
種餌を食べるのは「殻をむく喜び」があるそうで、鳥のストレス解消にも役立つんだとか。
「殻付きペレット」とか開発してくれないかな、キクスイさん・・・。

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注) 上の写真のペレットは、キクスイのペレット「グリーンフード」「ペレメイト」「HOTペレット」「ペレ炭」をテキトウに混合したものです。


人を助けるということ -2-

2005-11-28 20:29:45 | Weblog

以前、アメリカに住む友達に「Wish Tree にプレゼントした」という話を聞いたことがあるんです。
大型スーパー(というかショッピングモールという方が近いのでしょうか?)が多いアメリカ。
その大きなスーパーの中に、大きな木(もみの木でしょうか?)が出現し、そこに、孤児たちの
お願いが書かれた紙が沢山下がっているというのです。その「お願い」とは、「クリスマス・プレゼント」 。

「赤い消防車が欲しいです Kevin」
「ウエディングドレス姿のバービーちゃんが欲しいです Anny」
「望遠鏡が欲しいです John」
もしかしたら、こんな感じに具体的に書かれているのかもしれません。
スーパーへ買い物に来るお客たちの目に止まる場所に設置されているので、通りすがりに
子どもたちの書いた「お願い」を読み、そして自分たちに買える金額のものであればその紙を
取ってプレゼントを買いに行き、そしてツリーの下にプレゼントを置いて帰るというのです。

サンタクロースという目に見えない存在、それは人の温かい心の象徴だと思います。
その象徴をうまく具現化したアイデアだな~と思いました。

いろんな形の募金や支援の方法がありますが、なかなか「双方の温かさが伝わってこない」
ものです。そんな中、こんな風にして“子供たちの望んでいるものをプレゼントできる”
“サンタさんになった気分で”寄付ができるだなんて、とってもステキだと思いました。
このシステム、フランスではまだ見たこと無いです。日本ではどうでしょうか?
きっとアメリカのことだから、スーパーが購買意欲促進のために始めたことなんでしょうけど、
そのプレゼントで子供たちが喜ぶのであれば・・・。

  年にたった一度だけでも、自分の望んだものが手に入る日が
  あっても良いではないか。

いろいろあるけど、よく考えてみれば、とても満たされた生活をしている自分を振り返ってみて、
そう思うのです。

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11月25日に書いた記事のコメント欄にて、tikotikoさんが「クリック募金」のサイトを
教えてくださいました。
場所はこちらです。

<英語サイト>
http://www.thehungersite.com/cgi-bin/WebObjects/CTDSites
「HELP FEED THE HUNGRY Click here daily, it's free!」と書かれている黄色いところを
クリックしてください。飢餓に苦しむ人たちに寄付ができます。(実際の寄付金は
スポンサーの会社が支払うシステムです。)クリックして出てきた画面を下へスクロール
していくと、他にあと5箇所、このようなクリック募金のサイトのリンクがあります。
(乳がん患者募金、子どもの健康募金、子どもに本を贈る募金、熱帯雨林を守る募金、
動物を守る募金 です。)

<日本語サイト>
http://www.dff.jp/
このページ左上に、8箇所のリンクが貼ってあります。それぞれスポンサー会社のサイト
へのリンクで、そこを開いてから「募金のためのクリックをする場所」を見つけてください。
クリックは1人1日1回まで有効。
スポンサー企業によっては「次の3項目のうち、どれか1つを選んでクリックしてください」
と書いてあります。この場合、自分が募金したい項目を選んでクリック。(1日1つしか
クリックできません。)
尚、ここも英語サイト同様に、実際に募金するのはスポンサー会社です。(クリックする側
はお金は出さないので無料でできる募金活動?です。)

最後に、
tikotikoさん、良いサイトを教えてくださってありがとうございました!


映画「パレ・ロワイヤル」

2005-11-27 20:46:11 | Weblog

日曜日の午後、「Palais Royal !」(王宮)というタイトルのフランス映画(コメディー)を見に行きました。
日本ではまだ全く話題になっていないようなので、ひとまず仏語サイトの映画紹介を張っておきます。(サイト内からこの映画の宣伝 Bande-annonce が見れます。クリックして観てね。)

この映画はヴァレリー・ルメルシエー(Valerie Lemercier)というコメディアン女優の自作・自演。
ダイアナ妃の人生をもじって作った映画、と喧伝されているんですが、コメディー映画なのに時折「笑えない」のはブラックユーモアと捉えるべきなのか?あまりに上手にパロディーしすぎて、ダイアナ妃を思い出してしまって笑えない、といった感じ。(←わたしの気持ちです。)でもそういう映画を作ってしまうのがフランス人、という気がします。

映画の中では、王妃とその愛人(王妃に仕える人)が結託して王を事故死させます。そして“自分たちの息子”である2番目の王子に後を継がせます。そのせいで、王位継承権など無いと思っていたはずの2番目の王子の妻であるヴァレリー・ルメルシエー演じる「アーメル」は、王宮の世界へ引きずり込まれていくのです。
それまでは、ロイヤルファミリーの一員でありながらも発音矯正士として仕事し、そして誰にでも優しかったアーメル。が、王位継承はしたものの実質何もしないロクデナシの役立たずの夫の代理として(←このあたり、英国王子を思い出しませんか?笑)アーメル王女は激務をこなすハメになったのです。
そして彼女は、夫が自分の親友と浮気をしていたことを発見。(←ここも誰かさんと似てますね。)それから、彼女は反撃を開始。
マスコミを逆利用したり、あれこれ工作する彼女。そして、負けじと応戦する王宮側(前王妃とその愛人)。

10年ほど前だったか、「英国万歳!」という映画があって、かつての英国王室の裏話を暴露したような内容だったけど・・・、今回の「パレ・ロワイヤル!」はダイアナ妃の立場に立って見た王室のパロディー映画といったところでしょうか。
映画中に出てくる多彩な印象的な場面は、ほとんど全てが雑誌などで目にしたことがある写真のパロディー。美しいダイアナ妃が表紙を飾った様子や、彼女の死を悼んで沢山の人が捧げた花束の写真など。

映画の中で、王位継承権がありながらも王位を継承できなかった長男の王子は散々な役柄で、「エリート校へ行かされて苦労した上、彼女にはいつも逃げられ、おまけに王位は継承できないし・・・」とグチッてましたが、彼女に逃げられていた理由は、実の母である王妃が、息子の彼女に向かっていつも「あの子は生まれつき睾丸が3つあるハンディーキャップを背負っているのよ・・・」と言っていたからなんだそうで。
それを聞いたアーメルは、報復として、当の王子にバラします。「あなたのお母様がこうおっしゃっていたのよ・・・」と。それを知ってブチ切れた王子をなだめて寝室でゆっくり休ませる時、「わたしがあなたなら、本でも書くわね」と言う。それを真に受けた王子は本当に本を書いて、王室の裏話を暴露。
こういう流れは必ずしもダイアナ妃の人生を追ってはいないんだけど、全てをぼやかしながらも王室のスキャンダルを確実に追っている。ダイアナ妃の会話が録音されていたという部分は、この映画では彼女が携帯メールを利用している場面に置き換わっていた。

夫の浮気が発覚した後、アーメルは「美貌による反撃」に出ます。
ジムのコーチを雇い、妖艶なポーズでストレッチに励む妻を見た夫は、こともあろうに「妻に再び一目惚れ」したのです(笑)
この後アーメルはジムのコーチとの愛に溺れていくのですが、対して夫(王)はと言うと、妻の写真が印刷されたマグ・カップ(ダイアナ妃の写真のがありましたね)を見ながら寂しく自分で自分を慰めるのでした。(←このあたり、思いっきりコケにしてますね。)

でも、最終的に全てがバレてしまいます。
この頃のアーメルはもうすっかり昔の彼女とは違う人格になっていて、「対王宮」という鎧にがっちり身を包み、昔の優しさなどすっかり失っています。お小遣いを貯めて遠くからわざわざ会いに来たアーメルのファンの女の子に対しても表面的に優しくするだけ。
そしてアーメルは事故死なのか故意なのかわからない形で死んでしまいます。 

この映画、王室をコケにしているのは言うまでもないのですが、全て見終わった後に思うのは、「ダイアナ妃のことも、コケにしていたのかな?」というビミョーな感じです。「なんとなく、笑えるのに笑えない」という理由はそこにあるのかも。

フランス語の言い回しによるギャグがけっこう多いので、そのまま訳して字幕にしても面白くならないんじゃないかと思うんですが、もし日本で上映される日が来たら、ぜひ観に行ってみてください。ちょっとキッチュで不思議な笑いの世界を味わえると思います。(ちなみに、「前王妃」役はカトリーヌ・ドヌーヴです。上品ぶりながらも「クソッ!」とか言ってる役を上手く演じてます。)


水草事件 -続報

2005-11-26 02:25:04 | Weblog

以前こちらで書いてた水草事件の続報です。
(いや、事件ってほどの事じゃないけどさぁ~)

友達が帰国し、ふと鉢を見てみるとガラス面が汚れてきてたので慌てて掃除したんです。
で、水草を外に出して改めてよく見てみると・・・・

なんと・・・・

また増えてる・・・・・・


ガーーーーーーン。


夫は月曜日から3週間ほど留守をします。
よって、我が家にはワタシとぺこだけになります。
よって、わたしは自由の身!
ということで・・・、水槽拡張計画が浮上しつつあります。
(大げさな事じゃなくって、ただ単に、安いプラケースでも買おうかな?って考えてるの。
鬼の居ぬ間になんとやら。苦笑)
でも、水の量が増えると重くなるのよねぇ・・・・・・ はぅ~っ


初雪

2005-11-26 02:21:10 | Weblog
今日(26日)は朝から雪がチラついていました。
ホントは昨日、イル・ド・フランス県(パリ市の在る県)に雪が降ると言ってたんですが昨日は
チラついただけでした。が、今日はバッチリ降りました~。
初雪ですよ、初雪っ。

でも、なんだか嬉しそうなのは夫のほうみたいです。
「窓の外見た??? ほらほら~、雪だよっ!」
と、朝起きてすぐに夫に言われました。
寝ぼけまなこで外を見たら、ちょんぼりと降ってた・・・
(そんなことくらいで騒ぐな!ってほど少しでした。笑)
でもその30分後くらいからバンバン降り始め、あっと言う間に5ミリくらい積もっちゃった。
外気温3.3度・・・・・ (←寒そ~~~)
夫は一体何をそんなに嬉しがってるんでしょうか。
雪が雨になりかけたら、残念そうに「あ~あ・・・・」と言ってました。雪のほうがキレイ
なのに~って。

今日はわたしはゆっくりと部屋の掃除などをして過ごし、夫は月曜から行く“お山の学校”
の旅支度をしてました。
で、夕方になって2人で出かけたんですが、最初は良かったけど後半から寒くなり、ほっぺが
かじかんできました。アベス通りで「フランス地方物産展」というマルシェが今週末だけ出る
と言うので出かけたものの、節約中のわたしたちの心を魅了するような品は無く・・・。
(↑美味しそうなモノは沢山あったんですけどね~。お財布の中も木枯らしが吹いてるもんで。)
結局、スーパーへ行ってから帰宅しました。
(せっかくマルシェに行ったのに、買い物はスーパー・・・だなんてね。苦笑)

外は寒いけど、ぺこは温かい部屋の中でぬっくぬく。
今日、ご近所さんが夫に「1週間ほど前、白いインコが凍えてるのをすぐそこの階段とこで
拾ったんだけど、お宅の鳥?」と聞いたらしいのです。夫は「ウチのは家にいますよ」って
答えると、その人が事情を説明しはじめ・・・どうやら、迷いインコが凍死しかけてたのを
そのおじさんが拾ったらしく、部屋で介抱しようと思ったけどすぐ死んでしまったらしい
のです。かわいそうに・・・。
こんな寒空の下、長時間迷っていたら、そりゃ死んじゃうよ~。(人間が車の中で寝てて
凍死したニュースも今日流れてましたから。)
そのご近所さん、ウチのドア・ベルを鳴らしてみたらしいんですが、ウチが留守してた時だった
ようです。夫は「ウチの妻がその時に居たら、喜んで介抱しただろうに」って言ったらしい
んですが、ホント、温めてあげたり良質のエサをあげたりできなかったことを悔やみます。
すでに手遅れだったのかもしれないけれど、すぐ保温してやればもしかしたら救えたかも
しれないのに。

初雪の下、みんなの思いは色々です。

人を助けるということ

2005-11-25 16:45:17 | Weblog
昨夜のテレビのせいで、気分が沈んでしまいました・・・。
Envoye speciale という番組で、いろんなことを突っ込んで取材してる番組で、日本なら
NHKで夜9時ごろからやってる特番みたいな感じ。
毎回4項目くらいあり、昨日のは「星付きレストラン」の話題から始まってました。
以前はミシュランの星付きだったというお店が「毎日フォア・グラとかばっかりはイヤだ」
ということでビストロに転向したというお店の話題からスタートし、グルメなお店の裏話など。
で、その次の話題がなんと、「売られてゆく子どもたち」でした。

アフリカの貧しい国々では、親が子を売るというのです。子ども1人を売って得られるお金
はわずか10~15ユーロ(2000円もしない)といいます。
街の市場で一日中重たい荷物を頭の上に抱えて運んでる子、マッチや食料品を頭の上に抱えて
売り歩いてる子、メイドとして一般家庭で働いてる子など。どの子も日に12時間ほど労働
させられているようで、まだ6~7歳だというのに、学校へも行かせてもらえない。
物売りの子は、売り上げを親方に渡せないと暴力を振るわれるんだそうで、「さっきの
男の人が、わたしのお金を盗んで行ったの・・・」と言って泣きじゃくる小さな女の子が
いました。そういう子たちを救っている女性がいて、その人が盗まれたぶんのお金を渡して
あげたので、その日の夜はこの子はぶたれないと思いますが・・・。
背中に傷が沢山ある子達。鞭で打たれた跡、タバコを押し付けられた跡、そして拳で目の
あたりを殴られたのか、目が真っ黒に腫れ上がってる子・・・。
彼らは12時間も働きながら、しかしお給料はもらっていないのです。普通は食事だけ与え
られており、お給料をもらえたとしてもわずか数円程度で、それは食費へと消えてゆくのです。

この子たちがどこから来たのか、取材は続きます。
あまり詳しく言いたくない(=親方にぶたれるので)子たちは、「誰と一緒に住んでるの?」
という質問にも「おじさん」とか「いとこ」とか答えていました。でもそれは、売られた
この子を(奴隷として)買った人、親方なのです。
本当の親は貧しい田舎の村などにいて、そこへ取材陣が訊ねていました。
先ほどの、こういった子たちを助けてあげている女性やキリスト教団体などが、子どもたち
を救い出しては親元へと送り届けていました。何人かの子の親元を取材していましたが、
子どもの帰還を泣いて喜ぶ母親もいれば、ウソっぽい愛想笑いで迎える家族もいました。
中には「貧しさから、泣く泣くわが子を売ることにしたのに、そのお金すらもらえなかった」
と言っている母親も。
取材の最後に他の若い母親が、その腕に抱えてる1歳くらいの子を見せながら取材陣に対して
「なんなら、この子どう?売ってあげるよ」と言っていたそうです。「でも、もうちょっと
大きくなってからね。(=働けるくらいの年になってから)」と付け加えて。
笑顔でそんなこと言ってるのです。

同じ国の中で売買が行われる場合や、貧しい隣国から子どもを半ばさらうようにして連れて
くる場合など、様々だそうです。そういう「子ども売り」の通る道に、「子どもを売ることを
禁じる!反対する!」といったユニセフなどの看板は立っているのですが・・・。

わたしはそういう国を訪れたことが無いので、現実の生活がどんなものか想像もできません。
ただテレビ画面を通じて、子どもたちの凍りついたような顔を眺めるだけです。でも、そんな
虐げられた子達でも、施設へ保護されて皆と過ごしていくうちにちゃんと笑顔を取り戻して
いくのです。(子どもって、すごいですね。)
「できるだけ早く、まだ小さいうちに、1人でも多くの子どもを救ってあげたい。」
あの番組を見た人は誰しもそう思うことでしょう。
でも、わたし一人にはどうすることもできません。
ユニセフの発行するクリスマスカードなどを購入するのがせいぜいです。

目の前にいる子たちを救ったとしても、親はまた子を売るでしょう。延々と続くこの悪い連鎖
を断つには、根本から何かを変えなければならない。
日本だって、何百年も前はこうだったのかもしれない。(「おしん」の世界もそんな感じ
ですよね。)今でこそ「生活保護手当て」とかあるけれど・・・。

もしもわたしが20~30ユーロ、もしくは50ユーロを出して、不当に労働させられている子
のうち1人でも買い戻して自由にしてあげることができたら・・・・・・でも、その子に行くところ
はあるのだろうか?寝る場所は?食べ物は?

人を助けるということは簡単じゃない、とつくづく思いました。
でも簡単じゃなくても、こういう現実を少しでも知ることはできる。
全ては「知ること」から始まると思う。
知らなきゃ何も変わらない。
世の中が変わるためには、まずは自分の意識を変えていかなければ・・・。

友達が帰国

2005-11-24 16:54:10 | Weblog

9日間滞在してた、中学・高校の時の同級生、や(妻)さんが帰国しちゃいました。空港へ迎えに行くところから始まり、そして最後はまた空港へ無事送り届けて・・・。(彼女は「ありがとねぇ~」ってポロリと涙をこぼしてたけど。)

子ども時代の友達と話すのって不思議ですね。昔にタイムトラベルする気分。
わたし「美術の森○先生の授業でね、」
や(妻)「え~?森○先生なんていたっけ・・・?」(←ボケ)
わたし「ホラホラ、いつも“5分間クロッキー”とかって授業の最初に
    やってたでしょ。森英恵のネクタイして嬉しそうにしてたりとか・・・
    ちょっと変わった先生だったよね。」
や(妻)「あ、うん、クロッキーやってた~。 え?でも森英恵のネクタイは
    知らない~」(←記憶途切れ途切れ)
こんな感じで、おおボケな友達なんですが、でも昔話で盛り上がったり。
しかしあの当時は、彼女がこんなに製菓好きだとは思ってなかったし、フランス旅行をこんなに楽しむとも思ってなかった。そして何より、ワタシ自身がフランスに住むことになるなど、誰しもが考えていなかった・・・。
あの当時、わたしたちは15歳くらい。今から20年近くも前の話。
彼女が結婚して遠い県へ行ってしまったし、日本ではず~っと会ってなかったんだけど、わたしがフランスへ来たのをきっかけに、フランスで会うことが多くなりました。(彼女が遊びに来てくれるのでね。)
フランスが、わたしと彼女の仲をふたたび結んでくれた感じです。


さて、今回ちょっと面白いことに気が付いたので「昔話」続行です。
(夫とわたしが初めて会った時の話。)
2001年の春、わたしが2週間のパリ旅行で夫に会いに来た時のことです。

ド・ゴール空港ターミナル1の到着ゲートにわたしは出ました。
時刻は7時過ぎくらいだったと思います。(朝6時半の到着便でしたから。)
空港まで迎えに行くよと彼(現、夫)は言っていたのに、来てない。
この辺りにたくさん人がいて、皆それぞれに再会を喜び合ってる。
でも、わたしを迎えてくれる人はいない・・・
皆、それぞれに、写真右奥へと去っていく。家族や恋人と一緒に。

到着ゲート脇にあるカフェ・バー。
わたしはこのあたりをウロウロしながら待ち続けていたのです。
日にちも時間も場所もしっかり伝えたので、間違えるはずは無い。途中で交通事故に遭って大変なことになってるのでなければ・・・もしかしたら、だまされたのか???と不安が頭をよぎる。(それまで電話やメール、郵便でのやり取りしかしておらず、この時初めて実際に会う予定だったのです。)
春だというのに早朝のパリはとても寒くて、ガタガタ震えがきました。これは緊張感からなのか、寒さからなのか。
寒いし、とにかくトイレに行きたいんだけど(苦笑)、荷物を抱えてトイレに入るわけにもいかないし・・・・(第一、その間に彼が来たらどうしよう!?)
すでに15分くらい待ってたんです。
「あと15分か20分待って来なければ、とりあえずタクシーでパリ市内に入ろう」
そう思ってさらに待ち続けていた時、遠くから青ざめた顔した青年がやって来るではありませんか。(写真よりも随分と痩せて見えたので、ホントにこの人なのかちょっと疑ってしまった。)
「遅れてごめんね~!」と言う彼。わたしの到着30分以上前に空港に着けるように朝早く車で家を出たらしいのですが、途中の環状線で交通事故の影響での渋滞に巻き込まれ、1時間以上もロスしたんだとか・・・。わたしも焦ってたんですが、彼はわたし以上に焦ったらしく、動かぬ車の中で冷や汗たらたらだったそうです。(わたしが怒ってどこかへ行ってしまってたら、と思ってたそうです。)

とりあえずこうして出会えたのですが、わたしの第一声は、
「トイレ・・・・・」でした。(苦笑)
そうして、彼はしょっぱなから荷物番となったのでした。

今回、や(妻)さんを迎えにこの到着ゲートへ1人で行ってたんですが、彼女が出てくるのを待ってる間、なにげにこのカフェを見ていたら、「あ、そうか、ここだったんだ!」といろんなことを思い出したのです。
そしてこのお店の名前が・・・「POINT DE RENCONTRE」(ミーティング・ポイント) つまり、待ち合わせ場所って意味なんですが、RENCONTREという単語には「出会い」という意味もあるので、「出会いの場所」とも取れるのです。
わたしと夫の出会いの場所にあるお店の名前が、「出会いの場所」だっただなんて。当時フランス語がまったくダメだったわたしには、そんなのわかりっこありませんでした。

や(妻)さんを空港で見送った後、わたしは一人で家に戻るべく、再びこの到着ゲート付近へ。(パリ市内行きのバスがここから出てるので。)
9日前にここに来て気になってたあのカフェを、写真に撮りました。
そしてバス乗り場へ向かって行くと、そこには一組のカップルが。
フランス人の彼と、日本人の彼女。まだまだ友達っぽい距離感が感じられますが、彼女が彼に会いに来たのは間違いありません。彼はカタコトの日本語まじりの英語で彼女と話してます。そんな2人を横目に見ながら、わたしと夫が初めて会った時のことを思い出しました。今の彼女は、あの時のわたしのようにドキドキしているんだろうな、なんて思いながら。

1人でバスに乗ってちょっと寂しい気分にもなり、ようやく家に帰りつくと、すでに夫のほうが(わたしより10分ほど先に)帰宅していて、あたたかい部屋でわたしを出迎えてくれました。


友達と見たパリ 8

2005-11-23 21:48:31 | Weblog
とうとう彼女が帰国する日が来てしまいました。
なんだかアッと言う間だったな~。
風邪も治ったみたいだし、見送るわたしたちも一安心。

今朝は、モンマルトル墓地を見た後で、注文していたクイニー・アマンを受け取りにアルノー・ラーエルに再び行きました。
そしてまたしてもデザート用にとケーキを買う、や(妻)さん。
(胃は完全復活を遂げたらしい。すばらしい・・・)

お昼ごはんで~す。

上は、ハヤシライスじゃなくって、鶏の赤ワイン煮です。
昨日わたしが作りました。(冬の定番料理です。)
本当ならば、水を入れずにワインだけで煮るので、温め直す時も水分を足す場合はワインを入れるのですが、下戸な彼女のためにお水を足しました。(笑)
下は彼女がさきほど買ったケーキです。

そして気が付けば出発の時間が近づいてきていました・・・
タクシーに乗ってド・ゴール空港へ。
今日はストがあったので、その影響で道路も混むんじゃないかと内心ヒヤヒヤしてたんですが、意外とスムースに車は走り、かなり早めに空港着。
そしてゆっくりお茶して、「ばいばい~!」
ちょっと悲しい瞬間でした。

友達と見たパリ 7

2005-11-22 21:27:58 | Weblog

今朝はなんとなく調子良さそうなや(妻)さんです。
「空港で鳥インフルエンザと疑われるぞ!」(だってぺこと接触ありだしね。笑)と夫が脅した?おかげでちゃんと薬を飲んだし、おかげで熱も下がったみたいだし、少しずつ食欲も出てきた様子。
お昼ごはんに「にゅうめん」が食べたいと言うので、お味噌汁を作ってその中に素麺を入れることに。

お漬物は、梅干と柴漬けは母が持って来てくれてたものなんですが、タクアンはや(妻)さんがお土産として持ってきてくれたものです。田舎の市で地元のおばあさん達が手作りの漬物を売ってたそうで、真空パックになった大根と一緒におかかも入っていたので、おかかの味がしみてて激ウマ!のタクアンでした。(というわけですぐに無くなってしまいました・・・悲)

午後から元気が出てきた彼女、「ちょっと近所に出かけてみたい」と言うので、2人でウチから近い場所にあるケーキ屋さん「Arnaud Larher」(アルノー・ラーエル)に行ってみました。

毎月変わるウインドウのディスプレイ。
今回はカカオなイメージでしょうか?(秋だから?)

お店の外から見えるショーウインドウを左からご紹介します。

↑タルトレットがとても美味しそうです。
エクレアの右側は↓こんな感じ。

さらにその右側が↓こんな感じ。

写真右上にある、やたら平べったいケーキは「タルト・フィン・オー・ポンム」という名前で、「りんごの薄いタルト」という意味です。
どれもとてもキレイで、食欲をそそる色、形。

お店の中にあるショーケースです。

実は、さきほどの大きいサイズのケーキのミニチュア版がいくつか並んでるんですよ。
どこにあるか探してみてね。


このお店のクイニー・アマンは、底がガリリとキャラメリゼされていてとっても美味しいのですが、この日は生憎と売り切れ。「どうしても買って帰りたい!」というや(妻)さんのために、「明日、10個注文できますか?」と言ってみました。すると快く引き受けてくれました。

家に戻って、今度はわたしがケーキを作ってみました。

でもこんなにおばけみたいに膨れてしまってビックリ!!(笑)
なんだこりゃ~???
でも安心してください。すぐしぼみましたから。

ジャーン! 本日のデザートで~す。

アルノー・ラーエルで買ったケーキ(写真奥)&、わたしの作ったケーキ(笑)
わたしのケーキ、見た目ショボいですが、味は悪くないんですよっ!!!

ちなみに、このわたしの作ったケーキの名前も「タルト・フィン・オー・ポンム」で、アルノー・ラーエルにあったのと同じ名前なんです。でもレシピが違うので仕上がりも全然違います。

ケーキをぺろりと平らげて、なんだか元気復活?な雰囲気のや(妻)さんでした。


友達と見たパリ 6

2005-11-21 07:14:35 | Weblog

今日も朝からゴキゲンなや(妻)さん。
ゆっくり朝食?と思いきや、バゲットを張り切って食べながら、いきなり「はちみつ食べ比べ」を開始した。

前列以外は全てウチにあったものです。
(前列右のは、お菓子留学に来ていたHさんにもらったもの。残り3つは今回や(妻)さんが買ってきたもの。)

買ったお店を色別に分けてみました。
名前を黄色く囲っているのは、エクス・アン・プロヴァンス(南仏)で養蜂をしているお姉さんから買ったものです。(Hさんはエクスに語学留学していたのです。)
青色で囲っているのは、パリのはちみつ専門店「メゾン・ド・ミエル」で買ったもの。常時たくさんのはちみつを取り揃えているお店です。
ピンク色で囲っているのは、例の「フランス版養命酒(笑)」を買った、修道院で作られたものを売るお店で買ったものです。

はちみつは、花の蜜を蜂が集めて作っていますよね。
花の蜜は、花の種類によって味も香りも、そして色も違います。
たとえばこの2種類のタイムの色を比べてみてください。青色ラベルのほうはスペイン産のものです。黄色ラベルのは南仏産ですが、野生種のタイムと栽培種のものが混ざっているそうです。黄色ラベルのほうが味にクセがあります。
「アルプス周辺」というのは、花の種類が限定されていないはちみつなので、とれた場所を示しているのです。

エクスの市場ではちみつを買った時、養蜂をしているお姉さんに直接いろいろと質問してみました。
質問1「はちみつは、こんなにいろんな種類があるけど、
    いろんなのが混ざらないようにどうやってするの?」
質問2「同じはちみつでも硬いのとかどろどろのとかあるけど、
    何が違うの?」
質問3「ミントのはちみつなんて初めて見た!パリでも売ってるの
    見たことなかったんだけど、どうして?」
わたしの質問は以上でした。そしてお姉さんは丁寧に答えてくれたのです。

答え1「花の盛りの時期は案外短いものなので、その時期を狙って
    そこへ蜂を連れて行くのです。そうして、短期間で一気に蜜を
    集める。花の時期がずれて複数の花が混ざってしまうことも
    もちろんあります。」
  ふぅ~ん、お花畑を自分で持ってるとかそういうのじゃないのね。
  蜂を連れて旅をしているのね。
答え2「はちみつの硬さは、はちみつの用途によって使い分けられる
    ようにしています。白っぽくて硬いはちみつは、冬の間に何度も
    低温で寝かせることによって結晶化させたものです。(←そのため
     に技術があるらしい。)」
  なるほど~。それで、同じラベンダーのはちみつでも、白っぽいのやら
  透明なのやら、あるわけね。
答え3「ミントの花の時期は、特に短いの。一斉に咲いて、おわりなの。
     だから蜂が蜜を集められる期間が短いので、ミントの蜂蜜の
    生産量も少ないということ。それで、出回る量がものすごく少ない
    のです。その量も、年によって違ってきます。」
  そういうことなのね!蜂蜜って、本当に自然の産物なのね~。

具体的な味の感想について、や(妻)さんが書いているので、気になる人は読んでみて。(でもあんまり詳しく書いてないけどね・・・苦笑)


この日、この後「製菓道具専門店」に行くために家を出たのですが・・・
製菓道具店へ着いた頃からなんとなく、や(妻)さんお疲れの様子でした。しかし「お菓子の型を買わねば!」という妙な使命感に燃えていた(苦笑)とのことで、彼女はがんばっていました。
お昼時間に一時的に閉店するお店があったので、わたしたちもちょっと何か食べることに。しかし、いつもなら張り切るや(妻)さんが、今日は「食欲無い・・・」と言う。おかしい、ゼッタイにおかしい。
や(妻)さんとは逆に、今日はわたしはなぜかやたらと食欲があったので、このお店に入ってみました。↓

「A・シモン」という有名な調理道具のお店の並びにある、「Ange」というサロン・ド・テです。以前から気になっていたのですが、なんとなく入る機会が無くて。
この、木製のワゴンに乗ってるケーキたち。これがなんとも美味しそうに見えてしょうがなかったです。
で、注文しちゃいましたっ。

食欲の無いや(妻)さんは紅茶のみ。そして今日はわたしが張り切ってケーキとカフェオレ。

こんがり焼き色のついたケーキ。表面がキャラメリゼされていて非常に食欲を誘う外見でしたが、味もなかなかです。洋ナシのナントカ・・・って名前でしたが忘れちゃいました(汗)
ところで、このテーブル上のお砂糖に注目! なんと、お菓子の型に入っているのです。こんな出し方は初めて見ました。さすがは道具屋街にある喫茶店だけありますね。その手前にある黒くてちっちゃなツブツブはチョコレート。これもお菓子の型に入ってました。でも何故これを出してくれたのかは不明。「カフェオレに入れて飲むのかな?」と思って入れてみたのですが、うまく溶けずに底に沈んだままでした。やっぱりポリポリと食べる用だったのかな・・・。

一息ついた後に買い物続行。そして彼女が必要なもの全てを買い終わったところで、急に彼女が弱り始めました。この後、6区のケーキ屋さんへ行く予定だったのですが、「しんどいなら帰って休む?」というわたしの言葉に「うん・・・」と言う彼女。楽しい旅行を中断して家に戻ると言うのだから、相当体がしんどいのだろうと思った。
家に戻って温かい飲み物を飲み、そしてお昼寝をした彼女。
しっかり寝て、起きてみたら体がやたら熱いと言う。熱を計ってみたら、ひょえ~!38度!
普通、こんな熱が出る時って前触れでわかると思うんだけど・・・自分の体調にとても鈍感なや(妻)さんなのでした。

人によって風邪のひきかた、治し方って違いますよね。
わたしは高熱が出たら3日3晩は熱が下がらなくて大変なんですが、彼女はどうだろうか?聞いてみたら、「え~と・・・わかんな~い」ときた。今まであまり病気をしたことが無いと言うのです。
じゃあ、風邪ひいたときはいつも何を食べたり、どうやって治したりしてる?と聞いてもやっぱり「え~っと、どうだったかなぁ?」ときた。この前に風邪を引いて高熱を出したのは、ものすご~く前(子ども時代とも言える)だそうで。
わたしは風邪を引いて高熱が出るとアイスクリームが食べたくなるんだけれど、彼女はいらないと言うし、ひとまずりんごをむいてあげた。そして、はちみつレモン。レモン汁を絞っておいて、はちみつと一緒にテーブルの上に置き、いつでも彼女が飲めるようにしておきました。

夫が仕事から戻ってきて、彼女の様子を見てビックリ。
そして「薬飲んだ?」ときた。
や(妻)さんは大の薬ギライなので、わたしが日本から持ってきていた風邪薬をすすめても「いや~!」と断ったのです。
しかし、我が夫は強かった。「熱があるんだから、解熱剤を飲みなさい!」
(笑)
観念したのか、や(妻)さんは渋々飲むことに。
粉薬なんてもってのほか!というや(妻)さんにここで朗報。なんと、フランスの解熱剤は発泡性のお水に溶かすタイプのものだから、液体を飲み込むだけでOKなのです。これなら薬がニガテな人でも飲むのは楽だと思う。そしてさらに、味もあまり無い(全く苦くない)のですから。
恐る恐る飲む彼女、「あ、苦くない~」と安心した様子。

そうして夜は早めに寝たのでした。

注)風邪の時には早めに薬を飲んで、ひどくならないうちに治しましょう!


友達と見たパリ 5

2005-11-20 23:36:24 | Weblog
今日は日曜日。ということで、以前から彼女が行きたがっていた「クリニャンクールの蚤の市」へ行ってみることに。
実は・・・夫はここがキライだと言うのです。治安は悪いし人ごみだらけだし、と。でもそれはもう10年も前の話だとか。わたしは数年前に一度だけ夫に連れて行ってもらったことがあるのですが、全てが高い!の一言で、買えるものなんて無いな~と思った記憶があります。
今回、夫もついて来てくれるとあり、ガードつき(笑)で行くのでちょっと安心。

メトロのクリニャンクール駅で降りて、少し歩いたところに蚤の市があります。
最寄り駅の名前を使って日本人は皆ここを「クリニャンクールの蚤の市」と呼ぶけれど(日本のガイド本にはそう書いてあるけど)、本当はここはパリ郊外のサン・トゥアン市になるので、「サン・トゥアンの蚤の市」というのが正式名称なのです。
メトロの駅を出て郊外方面へと歩いていくと、目につくのは革ジャンやらインド雑貨などの雑多なものを売る屋台ばかり。
これが???
いいえ、違いますよ、これはお目当ての場所ではありません。
さらに進んでいくと、高架下を通ります。そこから奥が、常設蚤の市です。

サン・トゥアンの蚤の市の雰囲気はこんな感じで、迷路のような細い道が、しかし規則正しく交差しています。そしてその小道の両脇にぎっしりと店があるのです。週末しか開かれない市なのに、店を閉めているところもけっこうありました。(冬で寒いから・・・?)
客足もまばらで、全くスリなどの危険性は感じられず、ちょっと拍子抜けでもあったけれど、じっくり見ることができてよかったです。夫も「随分雰囲気が変わったなぁ」と言っていました。

余談ですが、かの澁澤龍彦氏もここを訪れているようで、「滞欧日記」(川出文庫)のP.236に1977年7月3日、氏がここに来た時の記述が載っています。以下、抜粋。
  「三人で蚤の市(サン・トゥアン)へ行く。おそるべき人の波と暑さ。
   汗がだらだら出る。正八面体の鉱物を買う。魅力的な人形を
   見つけたが、4000フランだと言われてびっくり、一般に値が高く
   われわれの手の出ない品物が多い。ろくなものは買えなかった。」

当時から値段は高かったのですね。

あちこちのお店を覗いて歩きます。
天気は良いけれど、気温は低い。立ち止まっていたらぶるぶる震えてきます。

↑よくわからないものだらけ・・・ 一体誰が買うんだ?


↑銀食器のお店かな?(見る気にもなれませんでした・・・)


↑この白いベンチ、かわいい。こんなのを芝生のお庭に置きたいな~。
(その前に、庭付きの家を手に入れなければ・・・・)


↑ジャラジャラと、装飾品が雑多に詰め込まれています。軒先に出してあった箱なのできっと安いものばかりなのでしょう。
一体誰が買うのかな? 演劇の役者さんが舞台用に買っていってたりして。

ふと気がつけば、や(妻)さんがこんなお店に吸い込まれていってました・・・

そこに見えるのは店員のおばさん。怪しい・・・(いや、店の雰囲気がね。このミラーボールみたいなのとか・・・)
や(妻)さんが店先に置いてあったカップ&ソーサーを見ていたら、なにやらフランス語で言われて奥へ連れていかれそうになり、わたしに「このお店に入ってるからねぇ~」と呼びかけたので、あわてて一緒に入ってみたのです。
すると、お店の人が「他にも良いカップがあるわよ」とや(妻)さんに見せていました。


でも、や(妻)さんは最初に見た↑このカップが気に入った様子。
値段を聞くと、10ユーロだと言う・・・。(1930~40年代くらいのチェコスロバキア製なんだとか。)
実はこの前にすでに10ユーロの買い物をしていた彼女。ちょっと値段に渋っているものの、やっぱり欲しいらしい。
「値段まけてくれなくっても、10ユーロで買う?」と彼女に念押ししてから、ダメモトで交渉してみた。でもやっぱりダメだった・・・。
先ほどの買い物の時もそうだったけど、この蚤の市では誰もまけてはくれない。値段下げなくても必ず売れると高をくくっているのです。まけさせるのは、多分、大量買いでもしない限り無理なんだと思う。


結局お買い上げ~となったので、店員さんが紙で包んでくれた。その間、わたしたちは店内をじろじろ見て回る。わたしはここぞとばかりにシャッター切りまくる。(笑)というのはね、お店によっては「撮影禁止!」って張り紙がしてあるのです。ここの人たちは、一般的に「観光客の撮影」は好まないのかも。なので、買い物したお客の立場を利用して撮影したのです。(いや、買ったのは友達のほうだけど・・・)


こんなコーナーがありました。
香水瓶・・・でもそれほど古くは無いのでは・・・・?
それよりも気になったのは、一番上にあるヤツ。これ、実は貝殻で作られたオブジェです。こんなわけのわからないオブジェをご丁寧にガラスのケースへ入れているところがなんとも・・・。

その右横にはこんな棚が。

上のほうにあるのは動物の置物。あぐらをかいてるブタさんが奇妙。
真ん中あたりにあるのはエッグスタンド。
でも、わたしの目に止まったのは一番下の・・・笑う子どもの顔。
かわいさなど全く無く、恐ろしい笑顔。そしてこれが貯金箱というのも・・・
こんなのプレゼントでもらったら、悪夢を見そうですな。


向かい側の棚にあった、糸巻きや指ぬき。
その右にあるのは・・・木製のコマでしょうか?
後ろにある貝殻びっしりついた額縁のようなのも怪しげです。

かなり怪しいオーラを持ったこのお店を後にし、そろそろ帰ろうと言いながら来た道を戻っていくと、来るときにも見たビーズ屋さんの前を再び通りました。

日本の雑誌にもよく紹介されてるみたいですね、ココ。
この店の向かい側には、シャンデリアに使われてるガラスの部品をバラで売ってる店がありました。見てるとけっこう面白かったです。

風に吹かれて凍える体で急いでおうちに戻り、お昼ご飯を食べることに。





友達と見たパリ 5 bis

2005-11-20 22:27:23 | Weblog

おうちに戻ってきて、昨日のポトフをベースにしてクスクスを作りました。

野菜が少なかったのでズッキーニなどを足しました。
ポトフの良いおダシが出てて、美味しかったです。

では、蚤の市での本日のお買い物の報告です。

↑や(妻)さん購入の、「スタンプ」です。
1900年あたりに実際にフランスの小学校で使われていたものだそうです。
宿題帳に毎日違うスタンプを押してもらえるので、子供達は宿題帳が返ってくるのを楽しみに待っていたり、これをぬり絵にしたりして遊んでたんだって。
10ユーロと言われたので値段交渉したけれどまけてくれそうになくて、「じゃあ・・・」と去ろうとしたら「待って、このカードも付けてあげるから」と交渉を持ちかけられました。この横にある黄色いカードがそれです。
これはこのお店のショップカードなのですが、Savignac(サヴィニャック)というイラストレーターと店のご主人が友達だということで、特別にショップカードの原画を描いてもらったんだとか。(写真まで見せてくれました。)
このサヴィニャックという人、フランスの「monsavon」という石鹸の広告の絵も描いてて、この牛の絵の広告デザインは今でも生きてるんです。多分日本でも彼の絵葉書など売られてるのを目にしたことがある人、いるんじゃないかと思います。(もしくはポスター展など。)


↑や(妻)さんの買ったキーホルダー。(これは非常に安かったです。)
店頭のワゴンにガサッと置かれた古いキーホルダーの中から漁って見つけたこの2つ。彼女のハートを射止めたようです。
絵柄もですが、わたしはこの止め具のほうが気になります。昔ってこんな方式だったのね・・・。
左側のは何だかわかりませんが、右側のはチーズの形をしてるんですよ。「笑う牛」という名前のチーズがあるんですが、そのチーズのマークである赤い牛の顔がこのキーホルダーにも印刷されてるように見えるんですが・・・チーズの名前はBONBELとなってますねぇ。
左のキーホルダーが汚いと、や(妻)さんが気にするので、わたしが歯磨き粉で磨くという技を教えてあげました。(「伊○家の食卓」で仕入れた知恵です。)


↑これが例の、チェコスロバキア製のカップ&ソーサーです。
触るとわかるんですが、これは白磁ではないんです。白磁は触ると冷たい感じがしますが、これは中に空気を含んでいるのか、あまり冷たい感じはしません。そしてこれが実は昔のフランスの一般的な陶土でもありました。(フランスの白磁の歴史は案外浅いとガイドブックで読んだことがあります。)
今でも、この種の陶土(名前知らないので・・・)はよく使われています。割れやすいのが難点なのですが、「冷めにくい」のでカップやディナープレートなどに利用されてます。
白磁は薄くて丈夫で良いですが、わたしはこの写真のような陶器がけっこう好きです。持つとけっこう軽いんですよ。


↑これもや(妻)さんお買い上げの品です。
ビーズ屋さんの向かいにあった、シャンデリアの部品をバラ売りしていたお店に置いてあったんです。かわいいけれど・・・けっこうな値段でした。(ボソッ)
青いのをよーく見てください。これだけ洋ナシ型をしてます。
窓辺に吊り下げて飾ってみたり、このまんまお皿などにガサッと入れておくだけでもかわいいですよね。


↑実は・・・ワタシも密かにお買いモノ。(夫にはナイショで。笑)
シャンデリアの部品のお店で見つけたんです。ガラスの玉に、吊り下げるための穴があいています。これもシャンデリアの部品だったのでしょうか。
こういうガラス玉って、向こうにあるものが反対に写って見えるので面白いんです。

↑ホラね。(ピカシェットのパンフレットを背景にしてます。)
こうして、反対向きになって湾曲した世界を眺めていると面白いです。
コレをウチの居間に吊り下げようかと考えているのですが・・・。
(ちょうど、シャンデリアが下がっていたらしき跡があるので、そこに重い物でも下げられるのです。)
でも一体どのように下げようか、思案中です。
(今、そこにはワタシお手製のモビールが下がっています。)

さて、仕切りなおし。
日曜の午後で閉まってるお店も多いけど、お出かけをします。
や(妻)さんが雑誌でチェックしていた6区にある「Marie The」(マリー・テ)というサロン・ド・テに行きました。

ご近所の店はことごとく閉まっているというのに、ここだけ開いてました。
気さくなお兄さん(ちょっとオジサン?)がオーダーを取ってくれ、お店の雰囲気もとっても気軽。

わたしたちの頼んだものです。手前のがワタシのです。
や(妻)さんは紅茶を頼んだのですが、またしても鉄瓶に入って出てきました。(パリでこういうのが流行ってるみたいなんです。)が、しかし、ここの鉄瓶はなんかおかしい・・・。これは中国製だか韓国製だと見た。なんとなくイヤなテカリがあり、持ち手部分もおかしかったし、南部鉄瓶にしては造りが粗く見えたのです。
ま、それはともかく。
肝心のケーキのお味のほうですが・・・

色を見ておわかりでしょうか、チョコレートケーキなのにチョコの色が薄めなのです。小麦粉の割合が多いか、カカオパウダーを増やしてチョコの量を減らしているか、そんな感じなのでしょう。(わたしが作るチョコレートケーキはもっと黒々してて、中がしっとりですから。)
アメリカンタイプ、とでも言えばいいのかな。軽い味わいのケーキでした。
や(妻)さんがチェックしてた雑誌に「手作りな感じのケーキ」と表現してあったので、そういう意味では合っているのです。が、日本の雑誌にわざわざ取り上げるほどのお店だろうか?とちょっと思ってしまいました。(決してこのお店をけなしてるわけじゃないんですが。)
日本の雑誌社、出版社の人たちも、記事にするため、パリの喫茶店開拓で苦労してるんでしょうね。

夕方おうちに戻って、今夜のゴハンの用意。
今夜は・・・シーフード・リゾット!(ワタクシ作。)

昨日のムール貝の鍋の底に残ってたお汁と、残ってたムールと、前にマルシェで買って下ごしらえして冷凍してたイカと、冷凍エビとを使って、適当に野菜を入れて作った簡単リゾット。
味付けはムール貝のお汁だけです。
エビは殻付き頭付きのまま投入して、エビに火が通った頃に取り出して殻をむきました。(めんどくさがり屋の我が夫のために・・・。)

お皿に盛ったリゾットを見ながら「ほら、ちゃんと殻をむいてあげたのよ」とワタシが夫に言うと、「しっぽの殻が残ってるよ~。全部むいてくれたらよかったのに。」と小言を言う。(ムカッ!)
「あんなに熱い思いをしてこんなに殻をむいたのに、そんな言い方は無いでしょう!」と言ってやった。(しめしめ。)
だってねぇ、日本だったら多分「殻付き」のままエビを出すだろうし、それに頭とかの殻は取ったとしても、「しっぽ」の殻は付けたままにするよねぇ?
フランス人がそうなのか、ウチの夫が超めんどくさがり屋なのか、どっちなんだろう・・・。
そんな話はともかく、リゾットは超!美味しかったです。(手前味噌ですみません・・・)