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『ニワトリはハダシだ』~DVD鑑賞

2009-10-14 23:59:55 | 映画~DVD鑑賞等
巨匠・森崎東監督作品  
加瀬亮出演作品  

加瀬亮くんファンな私は(詳しくはこちら
たいがいの作品は見倒しているのですが、『ニワトリはハダシだ』は未鑑賞でした   
基本的に"映画館で映画見たい派"で、今年の初めに渋谷で"森崎東特集"をやっていた際、
せっかくこの作品も上映していたのに、ひょっこり忘れて見損なったぁ  
ので、DVD鑑賞です  


(あらすじ)

京都・舞鶴。知的障害を持つ15歳の少年・サムは、潜水夫であるチチ・守(原田芳雄)と暮らす。
彼の教育方針を巡りチチと異なる考え方をする在日韓国人のハハ・澄子(チンジャ)(倍賞美津子)と、妹・千春(チャル)とは別居している。
サムには、人並み外れた記憶力を持つ能力があった。それが災いして、彼は、車の盗難から発したヤクザと検察庁の汚職事件に巻き込まれる。
事件を隠蔽しようと、サムの口封じを画策する警察、ヤクザ。
しかし、養護学校の担任教師で事件担当の警部の娘である直子(肘井美佳)や、新米刑事の立花(加瀬亮)、家族に救われるが…


新米刑事の加瀬くんは、ボコボコにされてます(笑)
もう、ここは"無法地帯"かと(笑)

舞鶴と言えば、「母は来まし~た、今日も来た  岸壁の母」が有名で、
引き上げや復員してくる人々を乗せた船が入港した場所ですが、
反対に、在日一世の祖母(李麗仙)が、終戦後に祖国・朝鮮に帰ろうとした時、
帰国船が、原因不明の大爆発を起こして沈没し、
結局、祖国に帰国する事が出来ず舞鶴に住み始めたのが、サム一家の始まり。

サム一家は、貧しいです 
でも、黙々と働き生きています。 
対極には、国家権力最高峰の検察庁の幹部が、私腹を肥やしています。

簡単な図式   純粋な底辺な人々 VS 悪どい国家権力 の攻防  
う~ん、分かりやすい(笑)
作り手が、特別な"思想"みたいなのがあるのかな~と思うくらい  

ボコボコの加瀬くんは、見ていて"やられすぎだろ  "とツッコミたくなる程ですが(笑)
原田芳雄さんと倍賞美津子さんの夫婦役は、迫力があり美しく、ほんと見ごたえがありました  
直子先生役の肘井美佳さんは、目力が有って可愛かった。
でも、直子先生的な熱くて思い込みの激しいタイプは、苦手かも  
なので、ちょっとウザかったかな~(笑)

巨匠の作品だからか、とにかく豪華キャスト 
個性的で演技派な俳優さんが、勢ぞろい  

"車の盗難"という表面的な事柄を軸に、重たい複数のテーマを描いています。
でも、サム一家が、暗くならずに明るく逞しく熱く生きている姿は素敵でした  

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