まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

ちりちり、と。

2006-03-08 08:48:31 | 健康は大切よ。
3月7日(火)。

今、夜の11時半。ついさっき、104ページにもなった年間レポートが完成し、チェックしてもらうため指導教官達にメールで送ったところです。これで一先ずすっきりした。

今日は、久しぶりに組み手の稽古に参加しました。毎週火曜日は、組み手の稽古があるのですが、基礎が大体出来るまでは、控えていたのです。一月に組み手をやった時は、刻み後ろ回し蹴りという技を上段に繰り出したら、内股がぶちっというのを感じ、派手な内出血を起こしてしまいました。柔軟体操が足りなかったようです。

今日の組み手の練習は、基本重視だったのであまり激しいことはしませんでしたが、久しぶりに緊張感を味わいました。
瞬時の動きに反応するために、体中の感覚が、だんだんと研ぎ澄まされてくるのが分かります。フェイントし、窺い、窺い、爆発します。距離が僅かずつ近くなると、ちりちり、ちりちり、と火花が散るようです。

終わって帰るとき、とても爽やかでした。まだまだだけど、研ぎ澄まされると、余計なことを考えない前向きな状態になるので、武道はいいんですよね。また来週が楽しみ!

できる人、そうでない人。

2006-03-07 19:45:22 | いろんな人がいるよ。
3月7日(火)。

4日(土)から、日本の某大学獣医学部からお客様がいらしているので、観光や大学、夜はパブへと案内しております。

昨日は、うちで軽く夕食を済ませた後、僕の好きなケルト音楽のライブが楽しめる小さいパブに、先生とスコッチを飲みに行ってきました。その日の目的は、お土産にするウイスキーをどれにするか、パブでいろいろ飲んでみることでした。5種類の、バーテンダーお勧めのスコッチから、僕も先生もブリュークラディッヒという銘柄が一番、という結論に至りました。

毎日一緒に食事をして話していることと、その先生も青年海外協力隊OBということもあり、お互いの途上国経験などで盛り上がり、かなり打ち解けてきました。そこで自然と、自分が持っている、将来への不安についても話していました。

イギリスの有名大学で博士課程に挑戦する貴重な機会を得たのですが、逆に秀才、天才というものを目の当たりにしている毎日です。日本の大学でも、大学に残る研究者たちは、さぞかし優秀なことでしょう。

そういう人達が周囲にいると、天才肌の類でない人ならば、自分はその人達のように、「できる人」ではないな、ということがはっきり分かってきます。先生も、「できる人」の話をしていました。そこで、先生に相談というか、質問をしたのです。以前から思っていたのだけれど、自分がここで一生懸命学んでも、「できる人」でない限り、博士のレベルでは仕事にならなかったり、就職すらないのではないか、必要とされないのではないか、と。

すると先生は、即座に三つ、言いました。
一つは、大学で仕事をする場合、「できる人」が必ずしも上手に学生を育てることが出来るわけではない、ということ。
次に、「できる人」とは違ったタイプの地道な仕事でも、コツコツやれば立派な仕事になる、ということ。
最後に、大学にも、いろんな個性とキャリアを持った人間がいたほうがいい、ということでした。

これらは大学についてでしたが、どの組織でも言えるかも知れません。先生も、僕の勉強の話より、協力隊での経験や、10年間、勉強や仕事はそこそこにバンドを第一にやっていたことの方が印象的だったようでした。確かに、世の中にはいろんな人がいた方がいいですよね。

一区切り。

2006-03-04 09:33:43 | 学業
3月3日(金)。

そうか、今日はひな祭りだった!
妻にプレゼントを忘れてしまった。しかも、今、空手の練習を終えて、ちょっと飲んできたばかり。新しい型を覚えて、空手の方は相変わらず順調。

ここ数週間、調べて読んで書いて、という作業に追われて、特に平日は頭の中が書き物で一杯でした。膨大な論文を読まないと、一つの疾病に関する全体像は掴めて来ないのです。しかも3つの病気について書く必要がありました。少しずつ少しずつ、コツコツ真面目に働くことは、外国人の僕が、英語を母国語としている人達と対等に仕事する唯一の戦略なのですが、また今回もなんとか書き上げる段階にたどり着きました。

以前よりこの作業に慣れたし、今回はなかなか楽しめました。大勢のアフリカの人達の生活、命に関わる仕事なので、背景調査を進めるのは、かなり遣り甲斐がありました。今は、参考文献を、あるソフトウェアを使って整理する作業もほぼ終わり、校正をしている段階です。つい最近までは、研究者は手作業でこの仕事をやっていたのです。ヒジョーーに頭が下がります。世の中は便利になりました。

気が付いたら、年間レポートのページ数はちょうど100。参考文献の数は128。よく読みました。

僕は昔から、一生懸命が好きでした。ふらふらと道に迷ってしまったこともあったけど、それはそれで必要な段階だったと思う。一生懸命何かをやると、やっているときは五里霧中なんだけど、やりあげたとき、気が付いてみると、いつの間にか遠いところまで来ている。うーん、やっぱり山のようだなあ。そこに到達しなければ見ることが出来ない景色、というのは感動するもの。

これでもまだ入り口にしか過ぎないけれど、一年半前の自分とは、全く比べ物にならないほど変わったと思う。見た目や話は変わらないと思うけれど、とてつもなく多くのことを学び、経験することが出来ました。

さ~~て、一区切りなのだけれど、来週は、レポートの仕上げ、提出、そしてこの先の方針を話し合い、新しい仕事も始まります。また未知の世界へ。先がきっちり決まってないのも、なかなか楽しいものです。来るときはおっかなびっくりだったけど、始めてみれば夢中になってる。やりたいと思ったら、やってみるもんだね。

マッサージ

2006-03-01 09:14:26 | いろんな人がいるよ。
2月27日(月)。

月曜の夜は、友人のユリさんがマッサージのストロークを練習しに来ました。
イギリス式のマッサージなのだろうか?タイ式でもないし、中国の指圧でもない、不思議なマッサージなのです。

ユリさんは、マッサージ師ではなくて、平安時代の陰陽道と当時の雅楽などを研究している博士課程の学生です。以前エンジェルカードで登場された方です。なので、マッサージは、学業とは別に取り組んでいる趣味?ライフワークの一部?すみません。僕にも正確には分かりません。

指圧やタイ式のような痛いことは全くしません。田んぼなどに住んでいる、カブトエビ(カブトガニではない)をご存知ですか?エビの形なんだけれど、脚を波のようにヒラヒラと動かしている生き物です。なんだか、まさにカブトエビの足のようにヒラヒラと背中をマッサージされました。恥ずかしながら、途中で意識を失って、イビキをかいて寝てしまいました。

終わったら喉が渇いて、たくさん水を飲みました。今日も喉が渇きます。ユリさん曰く、人によっては一日4リットルほども水を飲みたくなるそうです。水を飲むのは体にすごくいいようですね。

練習台になれてラッキー!次の練習はいつかな?

PS.音楽仲間でいつもコメントを下さるTAKAMIさんのライブをご案内します。
 ↓をクリック!イラストはhawkさんでございます。