まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

一区切り。

2006-03-04 09:33:43 | 学業
3月3日(金)。

そうか、今日はひな祭りだった!
妻にプレゼントを忘れてしまった。しかも、今、空手の練習を終えて、ちょっと飲んできたばかり。新しい型を覚えて、空手の方は相変わらず順調。

ここ数週間、調べて読んで書いて、という作業に追われて、特に平日は頭の中が書き物で一杯でした。膨大な論文を読まないと、一つの疾病に関する全体像は掴めて来ないのです。しかも3つの病気について書く必要がありました。少しずつ少しずつ、コツコツ真面目に働くことは、外国人の僕が、英語を母国語としている人達と対等に仕事する唯一の戦略なのですが、また今回もなんとか書き上げる段階にたどり着きました。

以前よりこの作業に慣れたし、今回はなかなか楽しめました。大勢のアフリカの人達の生活、命に関わる仕事なので、背景調査を進めるのは、かなり遣り甲斐がありました。今は、参考文献を、あるソフトウェアを使って整理する作業もほぼ終わり、校正をしている段階です。つい最近までは、研究者は手作業でこの仕事をやっていたのです。ヒジョーーに頭が下がります。世の中は便利になりました。

気が付いたら、年間レポートのページ数はちょうど100。参考文献の数は128。よく読みました。

僕は昔から、一生懸命が好きでした。ふらふらと道に迷ってしまったこともあったけど、それはそれで必要な段階だったと思う。一生懸命何かをやると、やっているときは五里霧中なんだけど、やりあげたとき、気が付いてみると、いつの間にか遠いところまで来ている。うーん、やっぱり山のようだなあ。そこに到達しなければ見ることが出来ない景色、というのは感動するもの。

これでもまだ入り口にしか過ぎないけれど、一年半前の自分とは、全く比べ物にならないほど変わったと思う。見た目や話は変わらないと思うけれど、とてつもなく多くのことを学び、経験することが出来ました。

さ~~て、一区切りなのだけれど、来週は、レポートの仕上げ、提出、そしてこの先の方針を話し合い、新しい仕事も始まります。また未知の世界へ。先がきっちり決まってないのも、なかなか楽しいものです。来るときはおっかなびっくりだったけど、始めてみれば夢中になってる。やりたいと思ったら、やってみるもんだね。