まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

書き上がりました

2008-08-11 09:55:33 | 学業
8月10日(日)。

イギリス時間、本日23時55分頃、とうとう全8章、博士論文が書き上がりました。
Cat StevensのPeace Trainという曲をyoutubeで聴きながら、最後にこの博士論文で最も伝えたかったメッセージを1パラグラフで書き入れました。ウガンダの首都、カンパラに住む人達へ想いを込めて。

最後は、意外とあっけなかったです。実際、まだ謝意の文を書いたり、これから全ての章を一まとめにして、ページを入れたり、何やかんや作業はありますが、もうとりあえず頭の中のスペースが空くので、5ヶ月ぶりに、日常生活に戻れます。

書き終わってすぐに妻に電話しましたが、喜びの言葉の後すぐに、現実問題で山積みになっていることの話が始まりました。

4年間も頑張って、せっかく書き上がったところなのに、数時間幸せな時間をくれてもいいじゃないか、と思いましたが、向こうにとっては、長い長い期間、現実的な話をする十分な時間がなかったので、ずっとやきもきしていたのだそうです。しかも、数日中に解決しなければならない問題が山積み。

僕はこれまで、博士課程を学んだ身内や先輩たちが、論文の執筆が遅れていると聞くと、努力が足りないんだ、だとか、怠けているからだとか考えたことがあります。しかし、実際やってみると、一ページを書くことが時に如何に困難なことなのかが、良く分かります。みんな頑張ったんだ、大変だったんだということが、良く分かりました。皆さんも、身内に論文の執筆が遅れている人達がいても、怠けているなんて考えないであげてください。もし怠けていたとしても、その人にとっては、それはどうしても怠けなければならない時間なのです(何のこっちゃ)。

さて、明日からは、製本などの作業に取り掛かります。
でもやっぱり、気が楽やね。それではとりあえず、お休みなさい。