まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

謝辞

2008-08-15 08:20:13 | 学業
8月14日(木)。

第8章が書きあがったら、すぐ終わり、と考えていましたが、ちょっと甘かった。
最後は意外とたくさん作業が残っているのです。

実は博士論文とは別に、すでに新しい分析に入っているので、そちらの打ち合わせで時間が取られてたりもしましたが、博士論文の製本前は、細かい作業が多い。

List of Abbreviationというのがあって、YMCAとか、UCLAとか略語がありますね。今日は、論文中に出てきた全ての略語とそれらのFull formのリストを作らなければならないので、論文全部をチェックして、一つ一つ拾っていきました。全部で87個ありました。それが終わった後で、謝辞を書きました。

謝辞を書くというのが、これほど楽しいとは考えても見ませんでした。
まずは大学でお世話になった先生方、先輩方、事務員や図書館の司書。留学に際し、一歳の幼子を抱え、安定していた公務員の職を捨てなければならず迷っていたときに、後押しとなる言葉をメールでくれたある事務員。

そしてウガンダに移り、ウガンダのマケレレ大学の指導教官、実験室の先生方、その他研究者、郡の獣医官たち、保健省の官僚、病院の微生物学部、医療記録部、結核病棟。調査した村々の村長と酪農家の方々、JICAウガンダ事務所。大学の同期と後輩たち、両親兄弟、妻と子。そして最後に、資金提供をしてくださった、JICA、イギリス政府、財団。

書いていると、論文には書かれることのない、大切な想い出が蘇ってきます。青年海外協力隊時代も思ったことがありましたが、肩書きのない人達ほど、親身に世話をしてくれたことに気が付きます。僕の指導教官にはもちろんとても感謝しているけど、ウガンダではずっとドライバーが本当によく働いてくれました。彼のお陰で僕はルガンダ語をある程度話せるようになり、楽しく仕事が出来ました。村長さんたちも、農家の方々も、忙しい中汗を流してほんとに一生懸命頑張ってくれました。

これからも、この謝辞のページを開くたびに、想い出が蘇ってくることでしょう。すっかり貧乏になりましたが、これらの想い出は、大切な僕の財産です。4年間、大切に生きることが出来て、感謝です。さて、明日は、とうとう印刷用のファイルが完成するかな?