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まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

Chichen-Itza

2007-06-21 08:05:03 | 異文化
6月21日(木)。

学会の中休みで、皆でピラミッドを見に行きました。
名前は、チチェン・イッツァ(Chichen-Itza)。
世界の7不思議に入るかどうかを競っているらしいです。

説明を聞くと、なるほど不思議なのです。
年に2日、太陽の軌跡が計算されたところに来ると、夜明けに蛇の飾りを付けた階段状の2辺を太陽の光が這い上がり、一番上の段に立った王が後ろの穴から差し込む光で照らし出される。この時に、神の信託を民に告げたそうです。

横には、謎の競技場があり、5kgほどの大きな球を、3メートル上の穴にくぐらせる競技が行われていたようで、理解に苦しむのが、勝ったチームの主将が首を切り落とされ、その血で国の土壌が豊かになるよう祈ったというところです。

その他、水不足になると、人を井戸に落として降雨を祈ったそうで、古代マヤの文明には、非常に恐ろしい側面があったようです。

フランス人社会に突入

2007-06-19 04:27:11 | 異文化
6月19日(火)。

夜、学会出席者全員でダウンタウンにタンゴを見に行き、その後ワインパーティーが開かれた。メキシコの歌はとても良かった。
ここでは食事が出なかったので、終了後食事をしに行くフランス人の団体を見つけたので、いきなりだったが、ご一緒させてもらった。

酔っぱらっていたし、フランス語を学べるいい機会なので、迷わず合流した。

しかーし、自己紹介くらいは出来たが、後はほぼ何を言っているのか分からない。バッドジョークを言っているので、さらに分からない。でも、フランス人の飲み会というのを味わえただけで良かったと思う。実際、後々これが役に立ったのだ。ただ、ステーキを食べて350ペソ(35ドル)も払ったのは、貧乏人には痛かった。ちなみに前日はビール込みで70ペソ(7ドル)。

メリダの日差し

2007-06-17 03:52:10 | 異文化
6月17日(日)。

朝起きて、すぐフロントに行き、部屋を替えてもらう。二階から三階に移ると、明るくて全くいい部屋だ。
三階にはプールがあり、大きな教会がプールの向こうに見えた。
料金は一泊50ドル。他のほとんどの学会参加者は、一泊150ドルほどのいいホテルに泊まっている。僕は、まだ旅費を出してもらえるか分からないので、これ以上のところには泊まれない。しかし、ホテルの従業員は英語を話せないのでスペイン語の練習には丁度良く、ダウンタウンの人々の生活を垣間見るには丁度良かった。

外を歩いてみると、かなり強烈な日差しだった。街が白っぽいからか、かなり厳しい日差しだ。メリダの人々は概して背が低く、顔はマヤの人々の顔だ。教会を覗いてみると、大きなキリスト像と美しい絵が飾られていて、多くの人が礼拝に来ていた。向かいの公園では、沢山の人が木陰のベンチに座って休んでいる。

午後4時半から、ユカタン大学の中庭でウェルカムカクテル。入り口にいるメキシコ人の先生にまずスペイン語で自己紹介すると、また、「なんでホルヘだ?」と驚かれた。僕の名前コウヘイは、ホルヘ(Gorge)によく間違えられる。ともかく、これで数人のメキシコ人研究者達と仲良くなれた。中には国際NGOで働くネパール人がいたので、彼とも親しくなる。

大学生によるユカタンの踊りも素晴らしく、よい出だしとなった。
ホテルに戻ると、ポスターが空港に届いているとのこと。タクシーで取りに行き、無事発表できることになった。

移動日

2007-06-16 03:25:20 | 異文化
6月16日(土)。

今はオマハの兄の家からだが、今回の旅を振り返ってブログを書いていきたい。
16日は、朝7時過ぎに家を出て、メリダに着いたのが夜9時半で、ホテルには10時半着。イギリスとの時差6時間を足すと、21時間半の長旅だった。

アメリカでは、ニューアーク空港で厳しいセキュリティーチェックのため、乗り換えに長時間かかった。アメリカでは、外国から入国すると、預け荷物をいったん引き取り、また預け直して乗り換えなければならない。これが非常に面倒だった。こんなことやってたら荷物の紛失も多いはずだろうに、と思った。

飛行機では、イギリスやオランダに比べて、機内でコーラなどの甘い炭酸ジュースを注文する人が多い。こんなところもアメリカだった。

メリダに着くと、案の定発表するポスターが届いていなかった。ニューアーク空港でポスターを預けるときに、「次の飛行機はすぐ出発だけど大丈夫か?」と聞いたとき、黒人の大きなおばさんが、「Don't worry, baby.」と言った。怪しいなと思ったけどやっぱりだめだった。

メリダのホテルは、安ホテルのさらい安い部屋で、ベッドの枠は錆びきっているし、窓は通路側に一つあるだけで、空気も重苦しかった。久し振りの安ホテル。ブーンと大きい音で動くクーラーを付けて寝るが、効き過ぎる。結局切って寝た。

冷蔵庫のドアが外れた

2007-05-22 18:03:48 | 異文化
5月21日(月)。

土曜日だったかな?
妻が冷蔵庫のドアを開けた瞬間に、いきなりガタン!とドアが外れて落ちた。
ドアの下側の金具が錆びて腐り、留め金が落ちたのだ。

ビックリした。
こんなこと、生まれてこの方経験したこともないし、聞いたこともない。さすがイギリス。

冷蔵庫は大学の所有物なので、すぐさまメールを送ったが、火曜日まで大学は祭日で休み(僕には全く関係なしで、今も仕事してます)なので、連絡が付かない。

子供がいるので危なくってしょうがない。近付かないようにしつこくしつこく言い聞かせるのみ。
肩の高さまでの小型の冷蔵庫なので、開けた後はなんとか毎回ドアを持ち上げてはめているが、すごく不便だ。また、この国は、何につけても困ったときの対応が悪いんだよね。木曜からはオランダだし、早く対応してくれないかな。

イギリスの外国語教育

2007-03-13 05:26:06 | 異文化
3月12日(月)。

最近テレビをちゃんと見始めたことは書いたばかりだが、見てるといろいろ本当に面白い。

今朝は、イギリスの外国語教育の改革についてやっていた。新しい法案で、これまでフランス語などの外国語教育は12歳からだったが、7歳からに引き下げることになった。

面白いのがテレビでの議論。
「最近、子供達の英語力が低下していて、読み書きもちゃんと出来ない子が増えているというのに、ますます国語の質が低下してしまうではないか。」
と主張する人がいて、論議を呼んでいる。
推進派は、
「7歳から11歳までの、頭が柔軟で外国語教育に適している期間を逃してしまう手はない。」と主張する。

まさに、これは最近話題になっていた、日本の小学校で英語を導入することと同じだ。日本の小学校では結局どうなったのだろう?

イギリスでの現状は、実はサッチャー時代の改革により、教育の質は大幅に上がった。70年代、80年代の方がよほどひどかったようだ。そして、ブレアによる教育改革で、低所得層や低教育地域などの底上げを図っている。他のヨーロッパ諸国と違って、イギリス人は外国語に弱いのだから、いいんじゃないの、と思う。

ちなみに僕は、日本の英語教育の年齢引き下げには賛成だ。他の雑学の詰め込みの時間と伝統を守ることより利益があると思う。アインシュタインも、「知識の丸覚えは必要ない。知識が必要になったら図書館に行けばいい。」と言った。

話は逸れたが、国は違えども同じようなことが話題になるものだ。

クリスマス・ディナー

2006-12-30 09:04:17 | 異文化
12月26日(火)。

クリスマスの翌日、ボクシング・デーとはいえ、クリスマス期間中。
キリスト教文化のこんな大切な日に、ディナーに招待されるなんて、とても有難いことだ。日本で例えるなら、正月に外国人を招待するということに等しい。

メニューも、生ハムにメロン、ポテト、野菜とロースト・ビーフ、デザートにシャーベットというフル・ディナー。シェフは何と、お父様だった。

これまでの2年間は、エディンバラの人たちは彼らで家族だけで集まる大切な日だし、外国人の多くは自国に帰ってしまっていて、いなくなる。なんとも寂しい、というのがクリスマスのイメージだった。3年目にして、オランダで、暖かいクリスマスを体験できた。持つべきは友人。家族全員がとても楽しく、いい経験をすることが出来た。有難う、シッツェ(本人は写真を撮っているので写ってません、ごめんね)!

モノを大切にする家

2006-12-30 08:40:01 | 異文化
12月26日(火)。

昼食後、Abcoude駅まで20分ほど電車に乗り、そこから車でシッツェが育った環境を見て回る。ビリヤード台のような(like a snooker table)と形容される放牧地、採草地が広がる。水路の水位は、しばしば地面より高く、昔は風車で、今はポンプで川へ、海へと水を排出し、国土を水から保っている。

近くにある現役の風車なども見て回り、4時頃シッツェの家にお邪魔した。
お姉さんとご両親の4人家族。シッツェと同じく、皆さん品格があって、とても親切で優しい。

何よりも、家族全員が天馬と優しく遊んでくれたのが有難かった。公園での家族を見ていても、オランダ人はおしなべて子供に優しい。子供の立場に立ってよく物事を考えてくれる。

この日も、シッツェと彼の姉、エマが子供の時に使っていた電車と線路のおもちゃが用意してあり、全員で天馬と遊んでくれた。
「ちょっと待って、これはこうやって組み立てるんだ」「20年ぶりで懐かしいなあ」などと言いながら、大人のほうも楽しんでいる。

ディナーの最中も、子供が食事に飽きたら、強制的に座らせないで遊ばせてやってね、とお母様に声を掛けられる。子供の扱い方も、とても勉強になった。

おもちゃも面白かったようで、9時にお暇するまで、天馬は夢中になっていた。いいモノを少なく持ち、大切にする。賢い家庭だ。それとも、国自体がそうなのだろうか。

砂の上には家を建てたくない

2006-12-30 08:10:13 | 異文化
12月26日(火)。

昼近く、オランダ人の友人、シッツェとホテルで待ち合わせをしてアムステルダムの散策に出掛けた。

アムステルダムは、地面が砂地なので、家を建てるには、20メートルほどの杭を打ち込んで土台にするそうだ。それでも多くの家が道路側に傾く。写真を見てもらえれば分かるだろう。前日のトラムが写っている写真でも、左手の家が傾いている。魚眼レンズを使ったのでもなく、お洒落な設計でもない。シッツェ曰く、傾いているだけなのだそうだ。

美しい町、アムステルダム

2006-12-29 21:43:08 | 異文化
12月25日(月)。

朝、美しい鐘の音で目を覚ました。いくつもの鐘がなって、悲しげな旋律を奏でている。

ホテルを出ると、また鐘が鳴り始めたので、場所が分かった。ダムという広場の王宮跡だった。ファン・ゴッホ(Van Gogh)美術館へ行くのにトラム(Tram:写真)を利用した。トラムはとても便利。一回分のチケットを買ってもいいが、回数券がお得。アムステルダム市内はいくつかの区域に分かれているが、目的地に着くのに入らなければならない区域の数だけ、回数券にスタンプを押してもらう。

また、建物がどこを通っても美しい。石造りのエディンバラも美しいが、ここは小さめのレンガと、青灰色の屋根、装飾が美しい。写真でトラムの後ろはマグナという大手デパート。