まちや小(ぐわあー)

その先を曲がったら何があるのだろう、どきどきしながら歩く。そして曲がってみて気がついたこと・感じたことを書く。

地方

2018年11月16日 | Weblog

こんな記事が。で、確かに!

『人口が減ったって、地方にはいくらでも勝算がある
                                                              木下斉
逆に若者、とくに自律心旺盛な商売人が事業をいくつも立ち上げるような人材が決済権を握っているようなまちは、人口減少のこの時代でもちゃんと儲かっているんですよね。儲かっているだけじゃなく、楽しそうだから人も集まってくる。...
日本は工業一辺倒で、しかも人口爆発に合わせて「安くたくさん」のビジネスばかりここまでやってきたけれど、若い人たちは、ちゃんと価値のあるものを限られた範囲の量をつくって付加価値をつけるなど工夫していたりします。上の世代が「何もない」と言って放置していた自然を観光などでマネタイズしたり。どこにでもある都市よりも、よっぽど地方の価値を再評価してそれを新たな経済のあり方につなげています。
『地方消滅』という本がベストセラーになって以来、まるで地方の衰退は避けられない天災のように語られますが、それは間違っています。地方衰退は、「人災」なんですよ。

―きちんとやるべきことをやれば、この時代でも地方は賑わうと。―

賑わうということはないですね。というか賑わう必要なんて、別にないんですよ。人がそこで生活し、しっかり豊かに過ごしていくことができれば。もちろん経済成長がいらないということではありません。ちゃんと地方の価値と向き合えば、賑わいに固執せずとも、きちんと経済はついてきますよ。

今年、フランスのシャンパーニュ地方のエペルネというまちに言ってきたんですが、そこの500年続くシャンパーニュメゾンの人と話して、「ああ、こういうのもありなんだな」と気付かされました。フランス産業革命の後にシャンパーニュ近郊には石炭、鉄鋼、鉄道、紡績といった工業が集積し、そして衰退をしていったわけですが、シャンパーニュには未だに産業が残っています。ファミリービジネスで、500年とか続いているところもあるわけですね。すごい雑な言い方すればぶどうをしぼって醸造する農業加工商品なわけですから、まわりは畑ばかり。それでも市場規模は6000億円を超えているから、エペルネーは5万人もいない小さな都市だけど、一人あたり所得はフランス一になることさえあるんです。しかもフランスなんて人口減少に戦前から悩まされてきた国ですからね。「農業だから貧乏なのはしょうがない」、「人口が少なくなったからもう終わりだ」というのは人口爆発の時代に工業でしか経済成長を実感してこなかった世代が、人生の延長線でしか物事を語らないからです。でも、結局は自分たち次第なんですよね。
でも、衰退しているまちの「お偉いさん」たちはその事実を絶対に認めようとしません。認めると、時代ではなく自分たちに責任があることがわかってしまうから。だから「うちに客が来なくなったのはショッピングモールのせいだ」とか言いながら、そのショッピングモールで買ってきた服や靴をはいていたり、若者を排除しておいて「このまちにはいきのいい若手がいない」などと寝ぼけたことを言っている。まさに、「老害」です。さらには、「新幹線がないから駄目だ」とか「高速道路がこないから駄目なんだ」というように、自分たちでは到底実現できないようなことによってしか地域は発展しないと思い混んで、政治家や行政に文句を垂れるわけです。

だから僕は、他人のせいにしても仕方ないし、他人に期待しても仕方ないですよ、と伝えます。他人に変わってもらうことを期待する前に、自分が変化するべきですよ、と。そのほうが自分次第でどうにでもなるし、確実です。「ほら、もう今日から変わって、自分でカネを出してやれることをやりましょうよ」と話すわけです。ま、99.999%の人はやらないですが。笑』


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