まちや小(ぐわあー)

その先を曲がったら何があるのだろう、どきどきしながら歩く。そして曲がってみて気がついたこと・感じたことを書く。

陸前高田

2014年03月21日 | 公共工事
120億もの税金を!

『設置費120億円 陸前高田にできた“巨大コースター”の正体- 日刊ゲンダイ(2014年3月21日10時26分)

「奇跡の一本松」で知られる岩手県陸前高田市の河口部に、ジェットコースターのようなベルトコンベヤーを使用すべく、巨大橋梁が完成しようとしている。高台移転(宅地造成)事業で使う土砂を運ぶためのもので、設置費は120億円。市が事業施行者で、事業受注者・工事発注者のURが清水や西松などのゼネコンに発注し、24日から稼働する予定だ。

そのスケールは圧巻なのだが、陸前高田市の被災者・菅野明宏氏はこう首をかしげている。

■ゼネコンのためのベルトコンベヤー土砂運搬

「市やURは<トラックで運ぶと、10年かかる。期間短縮のためにベルトコンベヤーが必要>と説明していますが、入札不調で立場が強くなったゼネコンのための税金投入といえます。そもそも市の高台移転事業は、<大規模すぎる>と問題視されていました。盛り土の高さが当初の約5メートルが2倍以上の12.5メートルになり、莫大な土砂が必要になったのです」

菅野氏の入手資料によると、造成予定地の近くの山を削った土砂が330万立方メートル、少し離れた今泉地区から出る土砂が450万立方メートルで、ベルトコンベヤーで運ぶのは後者の方だ。

「民間企業であれば、近くの山の土砂を基本的に使い、今泉地区の土砂使用量を減らすべく計画縮小をするのが普通。それなのに陸前高田市は過大な計画を縮小しないまま、120億円を投じて宅地造成を進めようとしている。しかも盛り土の高さが倍増したことで、地震による液状化のリスクも高まった。被災者のためというより、<ゼネコンのための高台移転事業>と疑われても仕方がありません」(菅野氏)

ゼネコンに至れり尽くせりとなる背景に、入札不調がある。資材や人手を握っているゼネコンに逃げられたらお手上げだから、機嫌を損ねたくないのである。ちなみに陸前高田市の入札不調は、今年度(平成25年度)は132件中23件で「17.4%」。増加傾向にある。

「問題はそれだけではありません。被災地では<盛り土に家を建てるのは避ける>という鉄則が守られていません。液状化を避けるためには、ディズニーランドのように十分な地盤改良をする必要がありますが、発注者のURは地盤改良の内容・予算を明らかにしていないのです」(地元関係者)

ジェットコースターを使った大規模宅地造成は早急に見直すべきだ。』

※これ、業者のためで、住民のためではない!

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