まちや小(ぐわあー)

その先を曲がったら何があるのだろう、どきどきしながら歩く。そして曲がってみて気がついたこと・感じたことを書く。

要人

2019年04月11日 | Weblog

「要人」と書いて「要らない人」と読む。

*東京五輪 再び痛手 桜田氏、竹田会長 要人「退場」でイメージダウン                  

                                          4/11(木) 11:08配信 、毎日新聞

来年7月に開幕が迫る東京五輪・パラリンピックが再び逆風にさらされることになった。大会準備を先導する五輪担当相だった桜田義孝氏(69)が東日本大震災からの復興を軽視したと受け止められる失言で事実上更迭され、元職の鈴木俊一氏(65)が緊急再登板する事態となった。先月には五輪招致に絡む贈賄容疑でフランス司法当局から捜査を受ける日本オリンピック委員会の竹田恒和会長(71)が6月末での退任を表明したばかり。相次ぐ要人の「退場」で大会の更なるイメージダウンは免れない。

大会は「復興五輪」を理念に掲げ、被災地支援につながる事業が官民一体で展開されてきた。それだけに自民党の同僚議員を「復興以上に大事」と述べた桜田氏の発言は波紋を広げた。退任から一夜明けた11日、政府の担当部署には市民からの抗議電話が相次いだ。

野球・ソフトボール会場となる福島県の担当者は取材に「配慮を欠いた発言。復興五輪の実現を目指す担当大臣が水を差したのは残念」と語った。五輪に向けて強化を続ける、ある競技団体の幹部は「現場の機運を下げることだけはやめてほしい。あれは失言でなく、本音でしょ」と突き放した。竹田氏の退任表明に続く事態に、大会関係者は「立て続けのトップの辞任は大会にマイナスの印象を与える」と案じた。

五輪運営はテロ対策や、多くの外国人観光客に対応するための円滑な輸送、入国管理・検疫、暑さ対策など省庁間を超えて取り組む課題も多く、その調整役を担うのが五輪担当相だ。1964年東京五輪では開幕の約3カ月前に専任の役職となったが、五輪の大規模化に対応するため、今回は大会の約5年前に専任とした。東京都や大会組織委員会とも連携し、大会機運の醸成にも努めるはずが桜田氏は相次ぐ失言で足かせとなった。

約半年ぶりの再登板となった鈴木氏は岩手県を地盤としており、前回約1年2カ月の在任期間中は、被災自治体が大会を通じて国際交流し復興を発信する「復興ホストタウン」制度を設けた。政府関係者は「手堅い人選。復興五輪をめぐって失敗したのだから、被災地ゆかりの鈴木氏が適任ということなのだろう」と起用の背景を説明した。

東京都の小池百合子知事は、都庁内で取材に応じ、桜田氏について「発言はとても残念に思う」と述べ、後任の鈴木氏については「(仕事を)地道にされる方なので期待している。岩手出身ということを改めて強調していただき、私も『復興五輪』の流れを強めていきたい」と語った。


辞任

2019年04月11日 | Weblog

「慢心」と「おごり」

*桜田氏の失言「被災地を愚弄」「自らとどめ刺した」 地元・千葉からも厳しい指摘

4/10(水) 22:53配信    

    

毎日新聞

 
「復興五輪」の仕切り役の桜田義孝五輪相の突然の辞任。繰り返された失言には、東日本大震災の被災地に関するものもあり、東北の被災地や、液状化被害に苦しんだ住民もいる地元・千葉県民からは「被災地を愚弄(ぐろう)している」など厳しい指摘も相次ぎ、統一地方選への影響を懸念する声も漏れた。

桜田氏が失言したのは、岩手県が地元の高橋比奈子衆院議員(比例東北ブロック)のパーティー。震災で住民の1割弱が死亡・行方不明となった同県大槌町出身で、自民党県連幹事長の岩崎友一県議は「誠に遺憾。それ以外にない。被災地を愚弄している。復興五輪が薄れてしまう。残念を通り越して言語道断だ」と憤った。
 
桜田氏は3月にも自身の選挙区内の集会で「(震災時に)国道や東北自動車道が健全に動いていた」などと事実誤認の発言をし、謝罪。4月9日の参院内閣委員会でも、被災地の宮城県石巻(いしのまき)市を3回にわたり「いしまき」と言い間違えた。聖火リレーの出発地誘致活動をしてきた石巻市体育協会の伊藤和男会長(72)は「政治家に向いているのかな。復興五輪がこんな形で話題になり残念」と話した。
 
一方、桜田氏は地元・千葉では自民党県連会長。統一選で陣頭指揮する立場だが、7日に当選したばかりの自民県議は「しょうがない人。自らとどめを刺した。副国交相の辞任もあり『またか』と有権者が思うかも」。別の自民県議は「統一選後半戦で自民に対する逆風は確実にある。浮動票を取り込めず、厳しい戦いになるのではないか」と嘆き、14日に告示が迫る船橋市議選に出馬する自民市議は「自分の選挙には関係がないと思って頑張りたい」と自らに言い聞かせた。
 
識者らは「政権のおごり」と批判する。被災地で取材を重ねるフォトジャーナリストの安田菜津紀さんは「国会でも答弁書をなぞるだけで、被災地への思いがにじむことはなかった。生活でいっぱいいっぱいで、このような発言に怒るエネルギーさえなくなっている被災者もいることを知らないのではないか」と憤りを隠さない。
 
政治アナリストの伊藤惇夫さんは「今回の失言は『またやったか』では済まない。何度も更迭すべきタイミングはあり、遅すぎた。復興五輪の担当大臣が復興を巡る失言とはまったく自覚がなく、派閥推薦丸のみで組閣した安倍内閣の慢心やおごりが表れている」と非難した。