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マリバール 文集・ギャラリー

12月17日 青い髪『駒沢美粧』

2009-12-18 16:31:57 | 抱茎亭日乗メモ
 14日『SMAP×SMAP』で香取慎吾の髪が鮮やかな青になっていた。
私はもう何年も前から青い髪にしてみたいと思っていた。
深い海の青ではない、青空色。

『駒沢美粧』で毎度そう言ってみるのだが、私の担当斉藤さんに「青は難しい。真っ白に脱色してから染めないと緑色になってしまう」と言われて、諦めていた。

街できれいな青い髪のバンド青年を見掛けると「どこでどうやったの?」と聞いてみたくなる。
香取慎吾は?ヒリヒリ痛くて熱いブリーチに耐えたのか?

ブリーチは2回か3回は必要という。やってみる。1回目からへこたれる。「まだまだ、これからですよ」と斉藤さん。
ひえー。で、2回目はブリーチではなく、紫の薬剤にしてみる。脱色した髪の黄色みを抑える働き。
その上に真っ青なマニキュア。なんか、アニメっぽい?

出来上がり! 青空色ではないけど、念願のブルー。きれいじゃーん! 斉藤さん、素晴らしい!
「スペイシーですね」と言われる。

恋人に報告。「鮮やかな青」に驚いたみたいで、すぐに会う事になる。ぐふふ。
「外で見ると本当に青いなあ」「宇宙人みたい」
あらら、不評?

まあ、慣れでしょう! 帽子の色とでも思って頂ければ。

*過去のヘアスタイルいろいろはこちら
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VS 副店長! クレーマークレーマー:MONTBLANC 銀座店

2009-12-13 07:39:16 | 抱茎亭日乗メモ
 強力助っ人のアドバイスを得て、モンブランに「修理ができないからそのまま返す、では納得できません」と電話してみる。

 その前に、シャープ製衣類乾燥機の修理サービスがやってくる。
実は先日、乾燥機がカラカラカラカラカラと異常音をたてるようになり、修理サービスを呼んだ。
購入後11年経つもので、回転軸とドラムにずれが生じており、調整はするものの修理不能で、修理の若者は「また音がするようになるかもしれません」といい、出張費3,000円のみで帰って行った。

後日ふと洗濯機を見ると洗濯物の上に見慣れぬ金具があり、それは衣類乾燥機の排水ホースの留め具(ホースクランプ)だった。
自分で留められるのか?ホースを見てたらボロッと抜けて、切れてしまった。
これは修理サービスが来た時に、なんとかしてくれなきゃいけなかったのでは?と思ってシャープに電話。

今度はベテランそうな人が来て、出張費もとらず、新しいホースに取り替えてくれた。異常音もぴたりと止んだ。
これが日本の家電メーカーのアフターサービスだよなあ! シャープ、「目の付け所がシャープだね、偉い!」とは言わないが、「よし!」

 さて、モンブランはいかに。

「決裁権のある、偉い人とお話しさせて下さい」と言うと、折り返し女性副店長から電話がかかって来る。
「ケータイストラップは銀座店開店記念の限定品でパーツの在庫がない」と言う。
とりあえず国内にはなかった、ということでドイツや他国にも問い合わせてもらうことになる。

修理代は返金可能だけど、購入後年数が経っているので商品代は返金できない、と副店長。
私の希望は「修理保証内で完品」というごく控えめな?ものである。
頑張ってチャームのパーツを探してくれたら良いのだが……。

この副店長も同じものを持っていて、やはりチャームが取れてしまったけどそのまま使用しているとか。
「確かに取れやすいかもしれません。たとえ同じパーツがあって、直してもまた取れてしまうかも」
などとノー天気なすっとぼけたことを言いやがる。

 クレーマー先生のゴトーアキオさんからは

>「偉いやつ」と話すとき、
>ドイツのマイスター文化のことなどをちょこちょこ入れたらいいと思います。
>あと、ストラップとチャームを繋ぐ「丸カン」にどれほどの耐久性があったのかも気になりますね。
>ストラップという商品の性質上、ぶらぶらするし、いろんなところに引っかかったり、
>ぶつかったりします。
>なので、丸カンはハンダでつけるか、ないし、相当丈夫なものを使用していなければいけないはず。
>もし925のシルバーの丸カンを使っていたのだとしたらば、他の金属より柔いので、ぽろっと取れてしまいます。
>そうした、TPOにあわせて丈夫で長持ちするものを作ることがドイツのマイスターではないのか、
>というあたりもモンブラン側に見解をいただきたいところですね。

とアドバイスをもらっていた。なんて面倒見がいい先生!

ゴトーさんの教えに従い
「修理の仕方は、パーツが見つかってからだけど、同じような修理では心配なのでハンダごてでしっかりくっつけるとかして欲しい」と言っておく。

Dr.ゴトーに報告。すぐさま親身の指導が入る。

>おお、早くもモンブラン、一気に前進しましたね。
>チャーム本体やパーツはどこかから出てくるはずです。
>もし、なくても「鋳型」はあるので、それで作らせてちゃって下さい(時間は掛かりますが)。
>万が一、それを嫌ったり、できないと言い張るようなら、
>レアなチャームを本国のカタログの中から
>桜井さんが新たに自由に選んで、取寄せしてもらい、
>組み合わせるというのは如何でしょう?
>もしかしたら、もっと理想形ができるかも・・・です。
>ただし、「不承不承」てな感じで、やってくださいね。
>
>また、副店長の言う「また取れてしまうかも」は言語道断の発言で、
>看過できません。
>すぐ、取れるということは、ストラップとチャームの結合部分に重大な欠陥があるからであり、
>商品としてのバランスが著しく悪い、即ち「企画倒れの商品」です。
>
>とりあえず、副店長の沙汰を待ちましょう。
>名前の確認と、「チャーム捜索」にかかる時間の確認はされましたか?
>あまり時間が掛かるようでしたら、催促してください。
>今日び、世界の在庫など、すぐわかるはずですから。
>
>一旦信用できなくなったメーカーの回答を待つのは、
>イライラしてたまらんですが、
>上記のように「次の提案」を複数用意しておけば、
>いい着地になると思います。

「おおー、すごい!そんな交渉もできるものですか。勉強になるなあ。
そういう提案をする会社もあるってことですよね?
モンブランにそれほどの芸当ができるだろうか。

お送りいただく文章(雑誌『小説推理』連載「完膚なき戦い クレーム100本勝てるかな?」)の中にあるのかもしれませんが、
ゴトーさんが感心するクレーム対応を見せてくれた会社、或は個人ていますか?

なんか、モンブランは日本を馬鹿にしてるのか奴らが馬鹿なのか、なめてるなあって思ってしまいます。
勘違いのプライドというか?

それにしても、ゴトーさんのアドバイスで、私はものすごく気分が落ち着きました。
「こんな駄目ブランドの品を素晴らしいと思っていたなんて」
「ああまた奴らと話してイヤーな思いをしなくちゃいけない」
「チャームのなくなったストラップを見る度思い出すんだわ」
と、これしきの事でこんなに落ち込むとは、びっくり!でした。
精神がせこくて情けない~、ぱーっと忘れられる性分だったらなあ、もしかして鬱病か?
とまで思ってしまいましたが、今は闘志満々。あはははは。
本当に感謝しております!」

ゴトーさんによれば、

> その中にはいい対応をしてくれているところもあります。
> 大体、SONY、東芝などの一流以下で、
> 大阪本社(難波の商人・近江商人)があるメーカーなどは話が早いです。
> 家電に限らず関西人は本当に呑み込みと解決が早いです。

ほう!ちなみにシャープは、創業者がシャープペンシルを発明して売り出したが、関東大震災で工場が壊滅したため、シャープペンシルの特許を売って、大阪に移って工場を設立。電機メーカーとなり、シャープペンシルにちなんでブランド名をシャープとした。
ってことで、シャープも大阪が本社だって、なるほどねえ。

ゴトーさんのメールの続き。

> 私は、「吊るし(レディメイド)もの」は譬えフェラーリでも、
> なんとかしようとすれば何とかなると思っています。
> また、保証期間というのも、私は基本無視することにしています。
>
> ですから、今回のモンブランでも、
> 桜井さんの好きなチャームのコンビネーションを一から作ってもらうことも可能かな、と。
> そうでなくとも、「会社の資料」ないし「社員のコレクション」として1.2本ぐらいはあるでしょうから、
> それを「供出」させるのも手でしょうね。
> いずれにせよ、限定とは言えたくさん売ったものは必ずどこかにあります!!
> 副店長に本気で探させてくださいね。
> 頑張って!!
>
> あ、あと、「完品」を手に入れた後は6000円の返却をさせてくださいね。
> (「修理代金」という商品が成立しなかったのですから・・・消費税も)
> ここから先は桜井さん、一銭も出してはいけませんよ。
> お前らで考えろ! ということです。
> 「損金」なんて会社にしたらタダみたいなものですから。

なんてやりとりをしつつ、ゴトーさんから届いた連載文章の面白さと学ぶところ大の有益さに感動しつつ、副店長からの沙汰を待つ。

しかし、その回答にまたもや打ちのめされるのであった。

(続く……)
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助っ人登場! クレーマークレーマー:MONTBLANC 銀座店

2009-12-07 04:21:03 | 抱茎亭日乗メモ
 MONTBLANCから「ケータイストラップの修理は出来ないので、そのまま返す」と言われてガックリ落ち込んで、職場の女性たちに愚痴愚痴言っていた。
みんな「酷いねー!モンブランて!」と同情してくれた。

ある人は、コムデギャルソンのジャケットのお直しだかでショップに預けたら、紛失されたという。
そこは、日本が誇る世界的デザイナー川久保玲のコムデギャルソン、「なくしました、申し訳ありません」では済まされない。在庫はないので、それ相応の金額を払ってお詫びを、となった。
しかし、その人は金よりも、コムデギャルソンのお気に入りだったジャケットを返して欲しいのだ。
その人は、消費者生活センターに相談、偉い人に手紙を書けとアドバイスを受け、しかるべき人と交渉。
結果、コムデギャルソンは、1着、同じものを作り直してくれたそうだ。交渉には約1ヶ月かかったという。
「モンブランにも手紙、書いてみたら」と薦められた。

そうか、しかしそれは日本ブランドのコムデギャルソンだから、の対応ではないのか。
モンブランにその気概、器量はあるだろうか。

 そういえば10月24日、木村タカヒロさんの個展オープニングパーティーで名刺交換した後藤明夫さんは、ものすごいクレーマーだと聞いた。
木村さんが「後藤さんのクレームには愛がある」と言っていた。
2回しか会ったことがない方だけれど、相談してみようと思った。

「後藤さん、ご自身だったらどうされますか?
4月の修理代返せ!とか?
在庫を探してもう一度つけ直せ!とか?
新しいものと交換しろ!とか?
その要求を通すために、どのように交渉されますでしょうか。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご伝授いただけたらと思ってメールさせて頂きました。

モンブランはうんざりです。もう2度と買わないけど、このストラップは気に入ってるんですよねー。
チャームも可愛かったし。
もはやモンブランには誠実な対応は期待できないのですが、諦めきれないので、
モンブランにも私の味わった残念な、イヤーな、悲しい思いと、損害を負わせたいのです!!
どうか、いい方法を教えて下さいませ。」

なんと、送信2時間後には大変丁寧な返信を頂いて、魂消る。

> まず、初めに間違いが2つあります。
1.店員のねーちゃんにはなんの権限もないこと。
2.カスタマーサービスのオッサンにもなんの権限もないこと。
すなわち、失礼な言い方で申し訳ありませんが、桜井さんは丁稚相手にクレームをつけていたということになります。
従って、そこからは前進的な解決は見つかりません。

> 大事なことは「決裁権者」(この場合店長ないし、本社の然るべき人間)と速やかに話をすることです。
では、私ならばという前提で解決ポイントを記します。
1.修理保証の1年で処理することを念頭に、決裁権者と話をする。
2.桜井さんがストラップ及び、チャームが気に入っているのならば、「完品」を要求する。
限定とはいえ、全世界探せば1つ2つ出てくるはずです。
6000円の返金は最後の最後、話が行き詰ったときです。
そして、返金額は6000円ではなく、上代+6000円+αです。
3.決裁権者に対し、「本品は、銀座店オープン記念の御社にとっては大事な品物、それをぞんざいな扱いをするというのは、御社のガバナンスに関わる問題ではないか。モンブランの伝統と製品を信じたからこそ、大切な人への贈り物にしたのである。
それをこのような扱いを受けるとは心外至極、無念としか言いようがない」というロジックで迫ります。
この場合、私がやることはネットで社是、社長の言葉、資本金、会社沿革、従業員・店舗数、株式などを一通り調べ頭の中に叩き込んで、交渉します。
4.モンブラン本社で埒が開かない最終手段として、ドイツ大使館商務部へ陳情します。
過去にも英国大使館商務部に陳情し、指導していただいた実績があります。

> おそらくモンブランがガードを張っているのは、「ドンキ」や「ヤフオク」などでも保証書つきで売っているからだと思います。
しかし、それは、モンブランのブランド・マネジメントがちゃんとしていないからで、カスタマーの責任ではありません。

> http://www.montblanc.co.jp/11.php
モンブランの会社案内のページです。
とにかく、「偉いやつ」まで辿り着いてください。
「あなたでは埒があかないのでご決裁権をお持ちの方にお繋ぎください」と言ってください。
「喧嘩」をしてしまうと、大抵ご破算になるので「褒め殺し」で行って下さい。
まずは、銀座店のVIPルームの革張りソファで「偉いやつ」と穏やかな話をすることを強くおススメします。

> このようなことで回答になったでしょうか?

> 解からなくなったらいつでもご連絡ください。
いい結果になるよう祈念していますね。

うわー、凄い!感激!

「相談メールを送ったときは、モンブランには激しい怒りを感じつつ、残念で悲しくて、もううんざり、戦意喪失した鬱状態でした。
ゴトーさんのメールで闘志が湧きました。感謝です!

(略)
私もこれしきでめげてる場合ではない!と奮起しました。頑張ります!

まずはねーちゃんに『店長出せ』ですね。」

ゴトーさんは雑誌『小説推理』で百戦錬磨のクレーマー手記を連載してるそうで、記事も送って下さるという。

強力助っ人登場で、俄然元気が出てきたぞー!

(続く……)
コメント (4)
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