今ではもう昔の話になってしまいました。
約30年前の5月の頃、自転車で峠を八つ越えた日がありました。
京都から当時あった夜行の急行「ちくま」に乗り、明け方に聖高原に着きます。
さっそく自転車を組み立て、標高約620mの聖高原駅から標高1000mの修那羅峠へ向かいます。ここは1989年にバラバラ殺人事件の遺体遺棄現場となったんですが、切通しがいい雰囲気でした。
そのまま峠を下り、沓掛温泉を通り、ピラミッド型の大明神岳をみながら大明神峠に登ります。
ここからはダートになります。そして大明神岳の南側を回り込みかつては東山道が通った保福寺峠へ(標高1345m)。ここは北アルプスの展望台のようなところで、残雪の北アルプスが屏風絵のように見えます。峠にはドライブインがあって、名物のうずらの丸焼きを食べました。
ここから蝶ケ原林道を三才山峠を通り、烏帽子岩と北アルプスを右手に見ながら武石峠へと到ります。終盤はかなりきつい登りがつづきます。
道が良くなり、いよいよ美ヶ原へ。遊歩道を王ヶ頭へ登っていきます。ここは標高2034mでこの日の最高地点です。既に標高差1700m程登ったことになります。
山本小屋からビーナスラインを通り、アップダウンを繰り返しながら、扉峠、和田峠を通り、標高約1850mの霧ケ峰へと到ります。
すでに標高差は2000mに達し、走行距離は約100キロ。足が限界に近づいてます。
ここからは基本下り。愛車のTOEIスポルティフは快調に走ります。
大門峠を通過し白樺湖へ。
ここからは大門街道を一気に下り、茅野へ。
ここからは中央線に乗って横浜へ帰りました。
走行距離120キロ、標高差2000m。文に書くと楽そうですが、相当きつい走りでした。