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人間ドックの合間の時間に読了しました。
「よかったよ~」と、以前から知り合いに勧めらていたのですが、やっと、読むことができました。
結論。
よかったです。
色んな立場の人間が、奥さんを殺したと自首してきた梶さんにそれぞれの立場で関わってきます。それぞれの仕事のしがらみを抱えて。自殺幇助までは自白した梶さんが、どうしても話そうとしない、自首までの二日間。その二日間に何があったのか。伏線はあちらこちらにちりばめられているので、その謎に迫るのは、さほど難しくありません。
これは、謎解きのための小説ではありません。
「あなたは、誰のために生きているのですか」
「あなたの守りたい人は、誰ですか」
梶さんを取り巻く6人の「主人公」は、とりもなおさず梶さんの澄んだ目を通して、自らに問いかけ直す。
ラストでは、しみじみと泣けてきます。
いい本です。
でも、人間ドックには向きません。

やはり、一人で集中して、じっくり読んで欲しい本です。
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