アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

ルー・タバキン(Trackin')

2015年03月29日 23時55分47秒 | ジャズ






今宵の一枚はルー・タバキンのTrackin'、1976年9月の録音。レーベルはRCA。このLPは大きな特徴がある。ダイレクトカッティング盤なのだ。当時はLP制作にはかならずいったんオープンリールテープ(2トラック38Cm/s,俗に言う2トラ38)に録音の上編集し、その後ラッカー盤(原盤)に音を刻み込み、複製し、LPの誕生となる。この一連のプロセスのテープ録音を省略し、音を直接ラッカー盤に刻み込む、まさにその名の通りダイレクトカッティングである。エンジニアもミュージシャンもたいへん緊張を強いられるわけで、聴いていてもヒリヒリ、ピリピリする空気を感じることができる。

全体の音が厚いのだが、当然ながらルータバキンのサックスがとりわけ分厚く、音の壁のようである。圧倒的といってもよいほどで、存在感が際立つ。秋吉敏子のピアノも強靭でとりわけ、B面の2曲目サマータイムのピアノは強烈な打音。流れるような演奏ながら一音一音が粒立っている、シェリーマンのドラムもクリアーでモワッとした混濁感がない。やはりすごい録音である。


sideA

1.I'm all smile(from the Broadway Musical "The Yearling")

2.Cotton tail

sideB

1.Trackin'n

2.Summer time

(personnel)


Lew Tabackin Quartet

Lew Tabackin(ts,flt)

Toshiko Akiyoshi(piano)

Bob Daugherty(bass)

Shelly Manne(drums)






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