アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

CIRCLE IN THE ROUND(MILES DAVIS)

2015年08月06日 23時55分50秒 | ジャズ






今宵の一枚はマイルスのCIRCLE IN THE ROUND。レーベルはCBS。このアルバム、未発表テイクを2枚にまとめてもので、録音年月日がバラバラだが1955年1月から1970年2月までの録音である。今日はRecordII、1968年2月から1970年1月まで。ターンテーブルに乗るのがこれまた20年ぶりぐらいで、本当に久々だがこれはすごいアルバムではないか。聴いて驚いた。第2期クインテットのメンバーの充実した演奏でとりわけ、トニーウィリアムスのドラムが素晴らしい。圧倒的なパフォーマンスで、全編を覆い尽くす。奔放で力強くメンバーを鼓吹しかつ自らの存在感を強く主張する。寄り添う演奏、合わせる演奏では、ない。初期クインテットのフィル・ジョー・ジョーンズと聴く比べるとおもしろい。

興味深いのは、A面3曲目のSide CarIIギター、ジョージ・ベンソンである。Breezinのイメージが余りに強烈で、フュージョンギタリストの旗手としか記憶にない。考えてみればMiles in the Skyにも参加していた。すっかり失念。少し緊張気味、このメンバーだと萎縮しても不思議ではない。もう少し溌剌としたプレイが聴きたいところだ。4曲目のSPLASHもおもしろい。ジョー・ザビエルがピアノで、チックがエレクトリックピアノなのだ。どう考えても逆な気がするがこの辺りがマイルスのアイデアだろうか。さすがである。

B面2曲目のGUINEVEREは完全に記憶がない。インド的なサウンドでこれもおもしろい。ロックの要素もタップリ取り込まれいるが、やはりマイルスが料理すると素晴らしくオリジナルなJAZZになるから不思議だ。


初期クインテット中心のRecordIが聴きたくなった。LP2枚組、全部聴くのたいへん。


side A

1.TEO'S BAG

2.SIDE CAR I

3.SIDE CAR II

4.SPLASH

side B

1.SANCTUARY

2.GUINEVERE


(personnel)

Miles Davis(tp)

Wayne Shorter(ts)

Herbie Hancock(piano)

Ron Carter(bass)

Tony Williams(drums)

George Benson(guitar)

Chick Corea(Electric piano)

Joe Zawinul(piano)

Dave Holland(bass)(A4,B2)

Bennie Maupin(bass,clarinet)(B2)

Harvey Brocks(electric bass)(B2)

Jack Dejonette(drums)(B2)

Billy Cobham(drums)(B2)

Airto Motreira(perc)(B2)

Khalit Balakrishra(sitar)(B2)


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