アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

オーディオは不思議(パワーアンプ交代の顛末)

2018年05月09日 01時59分43秒 | オーディオ




2,3日前から俄然、620B(スピーカー)の出音が良くなった。導入時はP-309+M-509で慣らし運転、その後2年ほど、C-5+MZ-1のコンビで鳴らしてきた。パイオニアコンビは過不足なくいかにも日本的な端正なサウンドで、それなりに満足していたのだが、やはり620BはALTEC。

スピーカーが唄いだし、もっと重心が低く朗々と鳴る音がどうしても聴きたくなり、悩んだ末にMZ-1を1か月前に売却。世界で唯一の無帰還(No NFB)純A級アンプで、フルメンテナンスを施した名器だったのだが。とはいえ、アンプは所詮黒子。スピーカーを生かす手段、要のスピーカーが鳴らなければ存在意味は、ない。

夏場の熱対策(MZ-1は純A級アンプのため、夏場はエアコン嫌いな拙者もスイッチを入れざるを得ないほど、熱くなるのだ)も兼ね代打的にNECのA-10IIを導入。初代やIIIほど剛直な音ではないものの、強力な電源部に期待したのだ。もちろん、パワーアンプとしてである。プリは相変わらずC-5。

音は、「まぁ、こんなものだな。」といった程度でMZ-1を売却した事を後悔していた。ところが、この急変である。

完全メンテナンス済みだったので、交換したコンデンサー、抵抗類へのエージング効果で俄然目覚めたのかもしれない。
いや、それ以外考えられない。

かつて聴いた620Bのサウンドを彷彿させる出音で、CDやLPを聴き直さざるをえないほど、音質、音色が違うのだ。

一言でいえば、スピーカーが消えた。
要はスピーカーを意識しないで、音が全面に展開するのだ。より、生演奏に近い感じ。全帯域力感があり、押出しよく、とりわけ、saxやtpといった吹きモノ(吹奏楽器)の音が実に響きが良く、生々しいのだ。

欠点もある。
620Bはモニタースピーカー、本領発揮とばかりソースの良し悪しが明確に反映し、ショボい録音を聴くのが辛くなった。「オーディオはソースで八割決まる。」と、かのファンダメンタルの鈴木さん(有名なアンプ製作者であると同時に、プロのguitar奏者)が言われていたが改めて実感している。

それにしても悩ましい。
これでは、次期FXの導入ができないではないか。(笑)

オーディオは不思議、と同時にこれぞオーディオの醍醐味。138,000円のアンプが600,000円のアンプより良い音奏でるんだから。