アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

サンベアコンサート

2015年01月30日 01時08分33秒 | ジャズ




今夜は寒い、昨日の比ではない。夜な夜なレコードを聴くのが半ば習慣と化しているのだが、いつもの安楽椅子に座っているとゾクゾクする。石油ストーブをガンガンと3時間以上炊き続けているのに室温16度。今日は都心で数センチの積雪との予報もあり、去年の大雪を思うと憂鬱な気分である。

さて今宵の一枚は昨日に引き続きKeith Jarrettだ。LPでなくCD、「サンベア・コンサート」である。以前このブログでも神の音楽と称し「ソロコンサート」を紹介したが、このアルバムは日本でのライブ。1976年11月5日、京都を皮切りに大阪、名古屋、東京、札幌と実に5日間にわたるコンサート録音、しかも全編Keithのソロ。LP発売当時は実に10枚。CDでも6枚とこんなアルバムはもう2度とで世に出ないだろう。

さらにエンジニアが菅野沖彦である。Jazzファンいやオーディオファンの間ではもはや神格化されている著名なオーディオ評論家だ。かれの本職はレコーディングエンジニア、しかもただのエンジニアではなく自分で会社を率いているのだ。オーディオラボである。同ブランドのザダイアローグ」(猪俣猛のds)というアルバムを持っていたが、現在行方不明。(笑)余談はともかく、今回このCDを買い一番驚いたのは、サンベアコンサートの名目の由来である。まさか、の事実。菅野氏とKeith、Manfredとの冗談話から生まれたとは。!!ライナーノートを読み37年経って知った。

サウンドはもはや何も言うことは、ない。まさに一期一会究極のライブである。神の音楽でも書いたように、Keithは媒体であり音楽の神が紡ぐ音楽なのだ。これはもう聴いてもらしかない。あえて、ソロコンサートの違いを言えば、不思議とどこかウェットな響きが感じられる。日本という風土が醸し出すサウンドだろうか。