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海辺で青空チルアウト

2008-09-01 02:22:31 | Scene いつか見た遠い空
8月も もう おしまい。 いくつになっても、夏休み終局のあの淋しさが蘇ってくる。
印象深いのは、高校最後の夏。高1から散々サボってきた挙句の俄か受験勉強の傍ら、
美術系受験のための夏期デッサン講座(これも俄か)に、せっせと通っていた。
あの夏、ホルガー・シューカイを死ぬほど聴いていた。


さて、そんな夏の終わり。浜町のギャラリーA/Nで素敵なマダム千鶴子さん&その素敵なご友人、
原野先生にお逢いし、雨降りをものともせず、またお喋りに花が咲きまくり。
夕方、千鶴子さんとお別れして、シャンパンとレノンメロンと線香花火を携え 一路、江ノ島へ。
<ジョン・レノンとの関係は謎

江ノ電の腰越駅で降り、お呼ばれしていたひだか&まきさんの家に辿り着いた頃にはすっかり夜。
お座敷には既に人がみっしり、宴たけなわ。テーブルにずらり並んだ美味しい料理やお酒の数々を
急ピッチでいただきながら、日暮れ前から飲んでいたというおかじ先生&やごちゃんたちとわいわい。
さらに、ワインを飲みつつ庭で線香花火。

ジジッジジジッとためながらスパークする間がいい。
花火の奥で煌々と燃えるのはまきさん手製の炭焼きかまど。庭には手製の燻製窯やお風呂も完備!

小学生のお子さまたちと怖~い話をして遊んだり、ひだかたちと東海道五十三次の広重画を
今の風景と比べながら眺めている内に 夜も更け。その夜はご好意に甘えてお泊り。

夜明け頃、キジバト、鈴虫、松虫、コオロギ、キリギリス、クマゼミ、ミンミンゼミらが織りなす
絶妙なインプロヴィゼーションが庭から聴こえてきた。S.ライヒも真っ青な超絶アンサンブルに陶然。

朝、ひだか&まきさんと3人で海辺へ。8月31日、今夏初めて歩く砂浜の感触。
 真夏の喧騒は潮騒の彼方へ。

私たちは絵に描いたような“海の家”に入り、朝食。
 BGMにはなぜかビージーズが。

ひだかと私はラムネ。親方まきさんは朝から生ビール2杯。枝豆、おでん、焼きそば、いか焼き(笑)


再び砂浜に出ると、さらに太陽が高くなり、入道雲も一段ともこもこ。裸足の下の砂が熱い!

波に足を洗われる。快感。くらげさえいなければ泳ぎたかった!

砂浜の方々に、いつ誰が棄てたのか 西瓜の種が芽吹いて こんなことになっていた。

これが全部ごろごろ西瓜になったら面白いんだけど、砂地ではそうもいかないらしい。

海をあとにし、江ノ島駅界隈へ。大正時代に創業したという老舗旅館石政(休業中)の入口で旅館の
旧い食器類を売っていたので寄り道。内部のアンティークなしつらえに目が釘付け。


さらに江ノ電で鎌倉高校前へ。昨夜もおあいした方々のカフェH.L.C.Styleで一服。

50年前からある民家を自分たちで改造したという緑陰のオープンエア空間はたいそう心地よく。
スタイル・カウンシルをBGMに、つげ義春、ストーンズ、水木しげる、東横猿etc…尽きない話題を
肴に(時々やぶ蚊に刺されてキンカンを塗り塗りしつつ)夏の終わりの長くゆるい昼下がりを満喫。

ここのところの不穏な天気が嘘のようにからっと晴れ上がった8月最終日。
都心では見かけない鎌倉蝶やトンビに、たくさんの蜻蛉も目にした。
9月にはまた打ち合わせ&原稿まみれになるけど、夏の締めは海辺にて青空チルアウト。


 また少し陽焼けした。


帰宅したら、ポストにnak-ropさんから映画の試写の案内や猫写真と共に、こんな中国出張土産が。
ドラベアブリックえもん?
前回ブログで、アヴァンギャルド・チャイナについて書いたけど、あるイミこれもしかりかな。
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