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青い世界

2008-02-15 01:09:03 | Scene いつか見た遠い空
ここ数日、更新していない間に ちょっとパリへ。
うそ(笑)。でも、以前ニースで泊まったホテルを彷彿。

こちらは、パリのアパルトマン風の「ホテル モントレ ラ・スール ギンザ」。
今週頭、盟友みるの妹のすみ太さんが宿泊していたので、お邪魔したしだい。
プチ天蓋付ベッドやスイートなミント使いが、チャーミングな彼女にぴったり。

ますます仕事が加速してきたこの1週間、すみ太さんの来訪は一服の清涼剤のようだった。
初日はご学友おかじ姐さんともども 銀座のピッツェリアIsola bluでわいわい。
翌朝はすみ太さんがうちに遊びにきてくれた。マカロンを食べながら時間を忘れてお喋り。
人見知りのニキも湯たんぽに顎を載せ、ソファでまったり なにげに参加?

すみ太さんが、みるのことを思い出して思わず買ったという美しいネックレスを
おみやげにくれた。まさに、めくるめく“みるの世界”。
もしも みるが生きていたなら このさまざまな青の連なりに 間違いなく反応していたはず。


かつてみるにもらったたくさんの青、青、青。
青いグラス、青いハートのスワロフスキー、青い一輪挿し、青い髪留め、青い薔薇のスカート。

贈りものは、その人の世界観を雄弁に物語る。
みるのふわふわなめらかであたたかなビロードのような声はもう聴けないけれど、
この青の世界には、間違いなくみるが宿っている。

みると初めて言葉を交わしたのは、高校1年のとき。今も忘れない、私のトートバッグの中に
坂口安吾の『白痴』(たぶん新潮文庫)が入っているのをたまたま見つけたみるがひとこと、
「あ、はくち…」と(笑)。 彼女は美術部に私を誘ってくれ、一緒に矢野顕子の
「ぼんぼんぼん」を歌ったりする仲になった。彼女はその頃から青い絵を描いていた。

放課後の美術部―。
深いブルーを背景に、梶井基次郎の『檸檬』みたいな黄色い果実を描くみる。
その傍らで、水のないプールの中でカメラを構えた少年がこちらを撮影している油彩を
描いていた私。すみ太さんと話していて、あの頃の風景がものすごくリアルによみがえった。

深夜、原稿を書きながら、ふと みるの“青い世界”がよぎっていく。


☆☆☆
本日の徹夜食コーナー(いつからコーナーに?)。

その1。

一昨日、白金のシェラトン都ホテルでの取材帰り、目黒通り沿いに移転したばかりの
パティスリー「アトリエ・ド・リーブ」で買ったよもぎごまパン。素材の香りがふわん。
蜂蜜生姜をトッピングし、ジャスミンのメレンゲと共に賞味。
風邪予防にエキナセアティーもたっぷりと。

その2。

バレンタインは見事に缶詰状態だったので、カファレルの缶に入ったチョコを自らいただき(笑)。
「アルベロ・ダ・フルット」。イタリア語で“木の実”という意味。
中には、イチジクやヘーゼルナッツ、栗などを模した包みのチョコがころころと。

その3。
レイさんにもらったフランス原産キャンディ「ルルド・パスティーユ」。深夜のリフレッシュに。
原材料に、“ルルドの水(!)”とある。ラベルの少女は、奇跡の泉ルルドの聖女ベルナデット。
真偽はさておき、亡骸が何年も腐敗しないという伝説が。

昨夜は徹夜のはずが、途中PCのキーボードに手を置いたままコトきれ、
目覚めたら、画面上に延々と「@」が並んでいたりしたけど、、
今夜は目覚めたら、画面上に原稿が仕上がっている、なんて“奇跡”が起こったりしないかな。ふう。
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コメント
 
 
 
白い世界より (すみ太)
2008-02-15 11:11:51
帰宅後、グレン・グールドを聴いてます。
ネットで調べたりして、またまたバッハ三昧の生活になりそうです(にっこり)。
 
 
 
Unknown (Lunasubito)
2008-02-15 12:15:14
すみ太さんもバッハの
クラヴィーア協奏曲第5番ヘ短調ラールゴが
ピンポイントで好きと知って感激でした。
いつかこの曲だけのエンドレスCDをつくりたいな。
グールドの弾くバッハは異次元の感覚で、
聴けば聴くほど奥深いです。
 
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