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リンパ腫のこと

2022年12月08日 23時00分00秒 | 様々な話題

最近、近しい人がガンにかかったので、
その病気について、報告します。

その病名は、リンパ腫
血液のガンです。

昔は「悪性リンパ腫」といいましたが、
リンパ腫は全て悪性なので、
聞こえが悪いため、
最近では、あえて「悪性」は取って、
普通に「リンパ腫」と呼ぶようになりました。

その人は、胸の真ん中に突起のようなものが出来、
どんどん大きくなったため、
近くのクリニックで診断を受けたところ、
大病院に紹介され、
はじめ呼吸器科に回されましたが、
CT、生検の結果、
診断は、「悪性リンパ腫」。(この医師は「悪性」をつけました。)

で、血液内科に変更。
血液内科医師の診断によると、
病名は非ホジキンリンパ腫びまん性大細胞型B細胞リンパ腫


日本人に一番多い種類で、
治療法は確立している。
白血球の一種であるリンパ球が異常増殖したもの。
リンパ節があるところなどに蓄積、発症する。


今回の場合は、胸骨の回り、縦7センチ×横5センチ。
血液の病気なので、全身にわたり、
従って、部分的切除等の手術は行わない。
放射線照射もあるが、
化学療法、つまり抗ガン剤投与がメイン。


抗ガン剤の副作用などを見るために数回の入院で経過観察。
その後、通院での投薬に切り換え。
全部で6コース、180日
完治の例も多い。
リンパ腫は100種あり、治療する薬剤が違う。

入院前に、横浜の医院でPET/CT検査
PET/CT検査とは、
ガンは増殖場所で大量のエネルギーとして、
ブドウ糖を使うため、
食事制限の後、ブドウ糖に似た成分を投与して、
全身に回るのを待って、
MRI検査すると、
増殖場所が光って見える。
その原理を利用して、
患部を特定しようとするもの。

数日後に入院し、
医師からPET/CTの結果を聞いた。

PET/CTの結果では、3箇所に病巣
胸骨のところと肺と肺の間と腰の骨。
病期はⅣ期
胸骨のところに腫瘍が出来た場合、それだけでⅣ期と判断。
手術や放射線治療はⅠ期のみで、Ⅳ期にはやらない。

病期にはⅠ期からⅣ期まであり、
5年生存率は、
Ⅰ期で86.7%、
Ⅱ期で74.3%、
Ⅲ期で64.0%、
Ⅳ期で54.6%
と意外(?)に高い。

入院当日から抗ガン剤を投与。
その結果、即座に胸の突起が消失。
腰の痛みもなくなった。
抗ガン剤は、リンパ腫に有効で、効きやすいのだという。
1回打ったら、2~3カ月は効く。
抗ガン剤の効果はすごい、と驚いたが、
ただ、それだけ強烈な薬で、
細胞分裂の激しい部分を叩くため、
毛髪の毛根が叩かれ、それで脱毛が副作用として起こる。

入院は三泊四日で終わり、
その後、血液検査などで経過を見て、
2度目、3度目の入院で抗ガン剤を打ち、
その結果を見て、通院で抗ガン剤を打つ方法に切り換えるという。
効果が薄ければ、抗ガン剤を替えて試してみる。
つまり、入院3コース、通院3コース。

リンパ腫の原因は不明
ということは、
煙草を吸わないとか、
食べ物に気をつける、
とかの予防が出来ない
誰でも、何時でもかかる病気だ。
何だか、恐ろしい。

全然身近になかったガンの知識。
皆様もお気をつけ下さい。

 



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