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「差別」の正体

2024年03月13日 23時00分00秒 | 様々な話題

先日の「第96回アカデミー賞」の授賞式で、
二人の受賞者の振舞いがネットを賑わせている。

一人は助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.
前年受賞者でトロフィーを持って待ち受けていた
中国系ベトナム人俳優のキー・ホイ・クァンから
目も合わせずに無造作にトロフィーを受け取ると、


ティム・ロビンスと握手し、
サム・ロックウェルとグータッチをした後、
アカデミー賞の封筒を手渡そうとしたクァンを再び無視し、
マイク前に立った。

もう一人は、主演女優賞を受賞したエマ・ストーン
前年受賞者のミシェル・ヨーから
トロフィーを受け取らず、
ジェニファー・ローレンスからオスカー像を受け取ったというのだ。

キー・ホイ・クァンは中国系ベトナム人、
ミシェル・ヨーは中国系マレーシア人。
それが、「東洋人をパッシングした」と、
人種差別論争が勃発。

韓国では、
「明らかな人種差別」
「東洋人は100%人種差別だと感じるが、
 欧米人は100%人種差別ではないと言うでしょう」
「そもそもアカデミーは、昔から白人至上主義で有名」
「公式的謝罪がない限り、
 2人の俳優の演技は未熟な子どもとしか思えない」
という議論が展開されたという。

また、アジア系を中心に、アメリカ人のエマに対する批判が殺到。
ネット上では韓国語で
「エマストーンが好きでしたが、人種差別のために失望した」
などの批判の声が出、
日本でも
「アジア人に対する態度、露骨すぎ」
「アジア人の透明化。意思も悪意もなき差別」
などネガティブな声が続々と上がった。

今回のアカデミー賞のこれまでとは違う授賞方式も
「人種差別の一つではないか」とささやかれている。
従来、前年度の受賞者が
男女交代してプレゼンターとして登壇し、
候補者と受賞者を発表する方式だったが、
今年は前年度の受賞者だけでなく、
歴代受賞者が数人登壇する方法に変わった。
これも、前年度にアジア人受賞者が多いため
「あえて形式を変更した」という、
差別的意図があったのではとの疑惑が
一部で持たれたという。

これを「下司の勘繰り」という。

ロバート・ダウニー・Jr. の行動は
褒められたものではないが、
気持ちが尊敬するティム・ロビンスの方に向かってしまっただけのこと。
その後、舞台裏でキー・ホイ・クァンと握手やハグをし、
その写真も出回っているので、
別に東洋人に冷たくしたわけではないのは明らか。

ミシェル・ヨーは、
自身のインスタグラムで、
エマに対して、
「あなたの親友ジェニファー(ローレンス)と一緒に、
 オスカー像をあなたに渡すという
 輝かしい瞬間を共有したかったのです!」
と述べている。

実際、映像を見ると、
一旦エマにトロフィーを触れさせた後、


ミシェルが誘導する形でジェニファーの側に近づき、

ミシェルの意図に気づいたジェニファーが

トロフィーを取って、エマに渡していることが分かる。

ということで、
二人に東洋人差別の意識など全くないことが分かる。

歪んだ被害者意識
これが「差別」の正体だ

人の行動をじっと監視し、
「差別だ」「ハラスメントだ」「不適切だ」「ヘイトだ」
と騒ぎ立てる。
人の心の中まで見えるわけではないのに、
内心まで入り込んで、決めつけ、糾弾する。
だから、時にはミシェルのように、
善意から出たことさえ、悪く思ってしまう。
自分の汚れた心の反映で、そう見えただけなのに。
自分自身こそ、
偏見にとらわれた、
一番の逆差別主義者であることを気づかずに。

変な書き込みをした人たちよ、
ロバートとエマに謝れ

 



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