lie to me 3

映画(海外メイン)・洋楽(HR/HM)など日々徒然のハマっているものごとの覚え書き

ジャンゴ~繋がれざる者@新宿ピカデリー 03/09/13

2013-03-11 15:47:30 | 映画・ドラマ
原題の「DJANGO UNCHAINED」の方がちょっと軽くて映画のイメージに合ってるな~。
「繋がれざる者」っていうと、イーストウッドの「許されざる者」を思い出しちゃうじゃん?
まあいいけど。

さて、久しぶりにタラちゃん映画を観に行きました。
どれくらい久しぶりかっていうと…えーと、wikiを拝見…

1992年 レザボア・ドッグス Reservoir Dogs
1994年 パルプ・フィクション Pulp Fiction
1997年 ジャッキー・ブラウン Jackie Brown

あら、ここまでしか観てないわ!
レザボアを映画館で5回くらい観たから許してタラちゃん。




さて、今回はマカロニ・ウエスタンです。西部ちょっと来てる?

(ストーリー)
1858年、アメリカ南部。
奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の手によって自由の身となる。やがて2人は協力し、次々とお尋ね者たちを取り押さえることに成功する。
その後、奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻を捜す目的のあったジャンゴは、農園の領主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のところに妻がいることを突き止め……。


オスカー助演男優賞を取ったヴァルツの演技が光る映画でしたね。
正直、ヴァルツがいなくなった後はちょーっと間延び感あり。それなりに面白かったけど。
わりと単純な筋で(血と肉片が無駄に飛び交うけど)いろいろごった煮なストーリィだけど最後は勢いでハッピーエンドじゃ!ってカンジでとても楽しく観てまいりました♪


(以下ネタばれ、というかつらつらと…)

ジャンゴとシュルツが築く黒人と外国人(ドイツ人)であるが故、対等な友情。
それに対して、キャンディとスティーブンの南部の狭い世界だからこそと思われるある種逆転した主従関係。
このふたつがとっても対極に位置していて興味深かったです。

なにしろ南北戦争の2年前という設定なので、黒人(ニガー)は人じゃない扱いなのよね~。
とはいえ、特に南部の大農場なんかじゃ現実的には黒人たちはとても大きな働き手なので、キャンディ家のスティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)のように家のことを全て取り仕切る役の人(というか奴隷、なので奴隷頭)が存在することになる、と。
きっとスティーブンはカルヴィンのお父さんの代からお仕えしていたんだろうし、カルヴィンご幼少の頃からそらもーなめるように可愛がったんだろうなあ…なんて想像してみたり。坊ちゃん、スティーブンにアタマ上がんないカンジだったもんねえ。こういう大農場とかいっぱいあったんじゃないかしら。

一方、ジャンゴはちょっと「夢の奴隷」というカンジでした。
なんというかちょっと説得力に欠けるというか…ドクター・シュルツありき、ですよね。
実際ジャンゴはもうずーっと奴隷であった訳で(まあ、そこはわからんけど少なくとも奴隷以外の教育は受けてないよね)、ちょっとシュルツ氏にいいようにしてもらったからって、短期間でこんなにいいカンジにほどほどの言動が出来る自由人(フリーマン)になれるもんなのかしら…と無粋なことを思ったりしたけど、まあ映画だしアメリカだしきっと上手くいくんだろう、うん。ぬるい日本人がちまちま考えてもわからんw
ドクター・シュルツはなんかもう素敵でした。
賞金稼ぎとして、見つけたら相手を説得したりせずすぐ撃っちゃうとこが好き。まあ、そのせいで不幸も起きたけども。
そして、だんだんジャンゴの人間性に魅力を感じてしまう、んだよね~多分。ここがちょっと弱かったかも?まあ、シュルツはやや世捨て人っぽかったからな…。いや、山師かな、うん。

シーンでは、やっぱりレオ様演じるキャンディ家での夕食~奴隷売買の取引、のところが一番印象的でした。
いや~レオはやっぱりレオなんだけど、上手くなったよね(偉そうですみません、ディカプリオ様…)。ただ、やっぱりあまりにも華があるので、登場するとどうしても持ってかれちゃうんだよね~。しかしあの手のケガは良かった。骨相学の演説からの下りは素晴らしかったわ。
サミュエル・L・ジャクソンの上手さがまたハンパなく。「アベンジャーズ」の長官だったのに…すっかりイヤなじじいになりやがってw 流石だわ。
この2人の主従関係は、カルヴィンが撃たれた時のスティーブンのうっとおしさが物語ってました。
いや、いい主人だったんだろうな。屋敷中の男たちに狙われたもんね、ジャンゴ。

ジャンゴとシュルツもよかったな~。
最後のタラちゃんなどが出てくるとこで(やっぱり出るのね監督)、ジャンゴがちゃんとシュルツの教えを活かしていて「おお!」と思いました。
ラスト、シュルツの死体を見つけた時の、ジャンゴのあの別れを告げる仕草はヤバいね。
男の映画でした。



英 題: DJANGO UNCHAINED
製作年: 2012年
製作国: アメリカ
日本公開: 2013年3月1日(丸の内ピカデリー ほか)
上映時間: 2時間45分
配 給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
カラー
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