lie to me 3

映画(海外メイン)・洋楽(HR/HM)など日々徒然のハマっているものごとの覚え書き

ムーンライト@六本木TOHO 04/01/17

2017-04-04 16:56:01 | 映画・ドラマ
ブルーが美しい。公式コチラ。



さっすがオスカー獲った映画、そして映画の日、そして春休み。
六本木は激混みでございました。
まあ、ドラえもんとsingがすごかったんだけど、ムーンライトもほぼ満席。

さて、こちらですが、美しい映画でした。
主人公のシャロンの少年期/ティーン/大人になってからという半生を、彼の視点で描いた佳作。
育児放棄、いじめ、恋愛などの普遍的なテーマをものすごく美しい映像と音楽で魅せる、美しい映画。
シャロン視点オンリーなのでいろいろ説明もたりないんだけど、その余白がこちらの想像力を刺激するのがまたよいのでは。

まあ、もともとは懐かしの「ブロークバック・マウンテン」(ゲイつながりということで)のような小さめのシアターでやる予定だったんだろうなーとは思うけど。わたしの偏見かもしれんが。
でも、オスカー効果のおかげでこんなに多くの映画館でかかって、好みは分かれるかもしれないけど世の中のいろんなビジュアルがいろんな人に届くのは良いことなのではないかしら。
わたしも黒人主体のものはやっぱりあまり見ないし、外国ものはあまり見ない人ならさらに目にする機会は少ないだろうから。

なんでビジュアル、って書いたかっていうと、この映画の内容は育児放棄、いじめ、恋愛(ゲイだけど、男女でもなかなかこうキレイには描いてもらえんぞ)と世界共通だな〜と思ったので。
だからいったん入り込んだら食いつきやすいのではないかと。
まあ、われわれの日常だと、そんなにすぐクスリやったり少年院いってギャングにならないかなーとも思うが…ならないよね?


あと、3日間で撮影したというナオミ・ハリスの演技の素晴らしさよ。
すごい説得力。
この映画って絵面もキレイなんだけど、中味もいじめられっ子のシャロンを無条件に助けてくれる大人はいるし、いじめられてるけどちゃんと仲良しの友達もいるし(しかも期待の持てる印象で描かれている!)で、まあまあファンタジーだな〜と思うんですよね。
そのちょっと甘っちょろい部分をナオミ・ハリス演じる母親ポーラが、ガツン!と現実を見せてくれる、というカンジで。
シャロンが大人になってから母親に会いにいった時の、ポーラの「自分は良い母親ではなかった、だからあなたはわたしを愛さなくていい、でもわたしはあなたを愛している」という台詞に胸が熱くなったんだけど、それまでのあの演技があったからこそで。
このポーラと友人ケヴィンだけが、3パートに渡って登場するし、どちらも当然だけど重要な役どころなので、彼女の演技の素晴らしさがこの映画を引き締めてくれたのではないでしょうか。
ということで、助演女優賞は当然ですね!と思ったら獲ってなかった!ノミニーだけだった、ガーン。。

ゲイ云々はねえ…あんまりファンタジーだったので、まあ夢があっていいわね、としか。。
このまま初恋が実るといいわねえ。近所のおばちゃんのようなアタクシ。ははは。
しかし「ラ・ラ・ランド」もファンタジー感満載だったのに、ラストはなんつーかそういう意味ではえげつなかったと思うと、これは主役が男か女かで夢と現実が分かれるってコトなのかしら?

ところで、あのフアンのコスプレ時の金歯、あんなふうに装着できるものなのね!知らんかった!
あと、レゲエ野郎(字幕)はファッキンボブマーリーなのねw さすがボブ!


原 題 Moonlight
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配 給 ファントム・フィルム
上映時間 111分
映倫区分 R15+

字幕 稲田 嵯裕里
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