エンダーズゲームでございます。往年のハヤカワSFファンのみなさま、こんばんわ。
まあ、おおかたの予想通り、あれもこれもと頑張ってしまった故もろもろ大味になっちまった映画でございますが…まあまあ意外と面白かったというのが感想です。
(ちょっとハードル下げすぎてたってのもあるけど)
文句は…言いたいことは山ほどあるけど、あの美術とコスチュームは素晴らしかった。
なので、バトルルームを!もっと充実させてくれたら…!
そう、クソなのは脚本だったと思いますよ。あとは監督か?(監督は全責任だからねー)
原作の要素を、そこそこ全部入れたのが敗因だと思います。
だって2時間じゃさすがに無理だし。
ヘゲモンとこ削ってたけど、それだけでは…。
やっぱりなにかを捨てなければ表現は出来ないと思うの。。
そしてできれば、バトルをメインにして欲しかった。
今イチ何がメインで何を訴えたいのかわからない映画になっていたのがとても残念。
役者も美術もがんばっていたのに。
あとねー、数少ないバトルルームのシーンで、エンダーが凍結銃を撃つとこ。
ワタシの持っている「エンダーのゲーム」のカバーがコチラなのですが
この体勢でこの銃を撃つと、敵から凍結されても攻撃ができる!という画期的なポージングでありエンダーの考えた素晴らしい戦術なのですよ。
が、それをマルッと無視して、あろうことか
『両手に拳銃を持ち、それを左右に開いて(いわゆる2丁拳銃状態です)クルクル回りながら「フフフ…ハハハハ!」と笑いながら銃を撃つ』という異常なシーンに変換しやがって…ただの怪しい人じゃねえかよ…うちのエンダーは優秀すぎるくらい頭がイイはずなのになんだよ一体…、というていたらくにしやがった監督にはちょっと恨み言を述べたいですね。ジョン・ウーかアンタは。
あと、このチラシもどうかと…「ぼくは戦いたくない」ってっちょっとちがうじゃん?
ちゃんと中身とすり合せしてくださいよねー。
ああもう。
ところで、なぜボンソーはあんなに背の低い役者さんだったんだろうか。
SFはやっぱ難しいね。でも未来を感じさせてくれはします。
とにかく美術に追いつく中身をプリーズ。
英 題: ENDER'S GAME
製作年: 2013年
製作国: アメリカ
日本公開: 2014年1月18日
配 給: ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
カラー