***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

雪山ハイク@夏沢鉱泉

2015-02-03 23:42:44 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

2月2日(月)、3日(火)の1泊2日で雪山へ行ってまいりました。

前回のスタックに懲りて、今回は宿まで送迎付きという夏沢鉱泉へ。

夏沢鉱泉は、前回行く予定だった赤岳鉱泉と同じく南八ヶ岳、
すぐお隣です。

 

まずは指定された茅野市内の駐車場に車を停め、
迎えに来てくれた宿のワゴン車に乗り込みます。



こちらはその駐車場にいたニャンコ。
冷たい氷の上を平気な顔で歩く姿に思わず「カッコいいね~」(笑)                             


お次に、唐沢鉱泉との分岐でキャタピラの雪上車に乗り換えます。

 

昔『私をスキーに連れてって』という映画のロケで圧雪車に乗ったことがありましたが、
その時はキャタピラのすぐ上の鉄板に乗って、頼りは握りしめたバーだけという辛い環境(汗)
人生2度目のキャタピラ車はちゃんと車内で嬉しゅうございました(笑)

 

深雪も凸凹も上り下りもキャタピラ車は問題にせず、グワングワンと進みます。
あまり速度は出ず(出さず?)、よく揺れるので遊園地のアトラクションみたい(笑)

それで窓の外は山間の雪景色ですから、楽しいったらない♪

 

 

午前10:30夏沢鉱泉に到着。
建物前面にはソーラーパネル。普通は屋根に設置するけど、
雪で覆われる期間が長いので前面なんでしょうね。

この山小屋の電力はソーラー、風力、水力でつくられているそうです。

 

 

食堂兼居間。暖炉もあります。
しっかり暖房してくれていても外はマイナス18度、ちょっと寒い(汗)

ちなみに、山向こうの行者小屋周辺はマイナス25度だったそうです。

 

お部屋は嬉しいオール個室仕様で、案内されたのは横岳の間。
広さは4畳半くらいですが、それで十分。
ちゃんとタオルと歯磨きのセット付ですぜ。ア~ンド湯たんぽサービス付♪

部屋には暖房がないため化粧落としのホホバオイルが
がっちり凍るくらい寒いので、湯たんぽは本当にありがたかったです(涙)

 


お昼は宿のラーメン(ダンナ)と牛丼(私) どちらも@800円。
goodなお味でした。

 

ちょっと休憩して、出発したのは12時少し前。

2日目に条件がそろえば硫黄岳山頂を目指すという予定で、1日目はその下見。
硫黄岳の麓まで行きます。

 

登山道は雪どっさり。んで、それがめっちゃ綺麗♪

 

木々と雪の造形美にちょっと歩いては足を止め、「うぉーーー」とか「はううぅーーーっ」とか、
言葉にならない声を上げ続けておりました(笑)

 

 

八ヶ岳ブルーの空も美しい。晴天ありがとう♪

 

樹林帯の木の多くはシラビソやコメツガで、それがみんな20mを超すような巨木。
ダンナがレゴブロックの人形みたいに小さく見えました(笑)

 

 

次の一歩を踏み出すのが本気で惜しいと思った風景。
この場に留まって1時間くらいずっと眺めていたかった。

 

 

これは、時折吹く風に積もった雪がバササーっと飛ばされた瞬間です。
自分もカメラも雪まみれになったけど、それがまた楽しい。
風よ、ありがとう♪

 

鉱泉から1時間ほど歩くと見えてくる硫黄岳のスカイライン。
雪煙が舞って風の強さがうかがえます。
この日、近くの赤岳の稜線上は半端じゃない強風のため、
多くの登山者が登頂をあきらめたそうです。

 

そこからすぐにお目見えするオーレン小屋。
冬期は閉鎖されてますが、窓から入ってトイレが使用できるようになっています。

 

 

女性スタッフ募集の看板に一瞬心が揺れた私(笑)
だって「ネパール研修アリ」ですぜ!
料理得意だし(ホントか?)、年齢条件もクリアだし(これはホントw)

 

そんなおばさんのランドネポーズ(笑)

 

 

オーレン小屋から30分ほどで夏沢峠に到着。
峠にはヒュッテ夏沢と山彦荘、二つの山小屋がありますが、
冬期はどちらも閉鎖しています。

右上に見えるのが硫黄岳山頂で、その左側は断崖絶壁の爆裂火口跡。
写真では伝わらないけど大迫力です。


 

峠からは浅間山もくっきり見えます。

 

下見はここまでの予定だったけど、樹林帯を抜けたところまで行ってみました。
雪が踏み固められておらず、フカフカで歩きづらかったです。

この先は強風のメッカで、雪が吹き飛ばされ岩が露出しています。
山頂への道のりは強風との戦いになるのだそうです。

 

強風ならではのシュカブラ(風紋)


ここでUターン。
時間も午後2時を過ぎていたのでそのまま宿に戻ります。

ちなみにこの日行き会ったのは2人のみ(汗)

 

 

宿に着いて、お風呂へダッシュ。

山小屋で、しかも冬なのにお風呂に入れるんですよ。
このお風呂を楽しみにしてきたといっても過言ではありません(笑)
更にタイミングよく貸切状態♪
鉱泉を加温したお湯の柔らかさと木肌のぬくもりに
痺れるくらい冷たくなっていた手足がジョワ~~んと温まりました。

この日のお客さんは5組8名。ひとりの方が3人(全員男性)もいました。
奥さんが同行を嫌がったのかな~。楽しいのになぁ~(←余計なお世話)

 

 

夕食は午後5時半から。
猪鍋をメインに魚の煮つけ、コロッケ、根菜のクリーム煮、
デザートは果物の器に入ったアイスクリーム♪
美味しかったよ~~~っ

 

お宿のスタッフは若い方ばかりで、皆とってもフレンドリー。
山小屋というと、利用する方はちょっと身構えてしまうところがあるんですが、
そういうのが不要で、とても居心地が良かったです。

 

食後は部屋で冷たい手に息をかけながら(笑)『岳』を読み、
もう一度お風呂。

お風呂で一緒になった60代後半とみられる女性は、48歳から山登りを始め、
100名山をとっくに超え、現在300名山を目指しているとか。
「まだ若いからこれからいくらでも登れるわね」なんて言われちゃったけど、
さていつまで登ることが出来るのか、歩くことが出来るのか、、
自分の心がけ次第かな~。

で、午後9時前には就寝。ダンナは7時半頃から寝てました(笑)

 

翌日の2月3日(火)

朝食は午前6時。
お味噌汁のお味噌を増量してくれたら文句なし(笑)

 

部屋の窓ガラスにつくられた氷の結晶。アートだわ~。

 

 

二日目は硫黄岳山頂を目指す予定だったけど、
午後2時が送迎車の出発時間と知り、私たちの足では硫黄岳往復して、
行程の中にゆっくりお昼休憩も入れてとなるとギリギリかも、、
焦るとろくなことは無いし、、

ということで、予定を変更して小屋の周辺でのんびり過ごすことにしました(笑)

 


お日様が昇る前の沢の風景です。凍り方が見事。
ブルーの濃淡だけの世界も美しいもんですね。

 

キャタピラ車が通ってきた道を歩きます。

 

真っ白なガチャピンがお出迎え。似てるよね?(笑)

 

冷たい雪の下で耐える苔。強い生命力を感じます。

 

 

凍てつく沢。落ちないように、そおっと近づいて撮りました。
どれくらいの時間でこんな風に凍るんでしょうね。

 

 

こちらは氷のカーテンみたい。氷の上の雪の結晶も綺麗。

 

雪も氷も水も全部水分。当たり前だけど。
凄いな、水分アート。

 

 

 

少し陽が差してきました。

 

 

柔かな陰影とキラキラが美しい。

 

雪ってこんなにキラキラ光るんですね。

 

宿の前からは北アルプスが一望できます。


アップ。

大キレットもくっきり。冬にあそこを踏破する人っているのかな。

 

宿の前につくられていた雪洞でコーヒータイム。
陽が差している外よりずっと暖かいけど、それでも寒い(笑)
そこで飲むコーヒーはまた格別でございました。

 

 

巨大ツララを手に自慢げなダンナ。折っただけじゃん(笑)
でっかい魚を釣りあげた人みたいな絵だわね(笑)

 

綺麗な雪面に、

全身でハグ(笑)
頭部の凹みが浅いのを見たダンナ「頭、軽いんじゃない?」(←怒)

 

ワカンを履いて登山道から奥にテクテク。
先を急ぐ必要もなく、あっち行って、こっち行って。う~ん、楽しい♪

 

こちらは雪の下に身を隠すコメツガの球果。
真下から見るとバラみたいね。

 

この日もいい天気。
稜線の風も昨日よりは弱そうで、あと1時間余裕があれば硫黄岳ピストンもOKだったのに、、
と惜しい気持ちも無いわけではないけど、
でも、こんな風にのんびり過ごすのもいいもんだな~と思いましたわ。

 

  

 

お昼は宿のベンチを借りて、恒例のおでん。辛子もしっかり持参(笑)
最高に美味しかったです♪

 

帰る前にお風呂へ入って(この時も貸切)、予定通り午後2時に宿を出発。

送ってくれたお兄さんは、近く剣岳へひとりで行くそうな。
冬の剣へひとりで、、って、凄すぎ。やさ男に見えたけど強者なんだろうな。
どうぞ無事帰ってきてくださいね。

 

 

帰りの高速から見た富士山は、本当に絵のようでした。

 

ああ、楽しかった~~

 

 


 

 

 

 


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